この日も羽生善治新竜王(47)の指し手は震えていた-。将棋界の第一人者は、史上初の「永世七冠」をかけた渡辺明前竜王(33)との大一番で自信にあふれた完璧な指し回しでタイトルを奪取。数々の大記録を打ち立てた大山康晴十五世名人や、中原誠十六世名人でさえなしえなかった快挙を成し遂げた。
鹿児島県指宿(いぶすき)市で行われた第30期竜王戦第5局。5日は中盤以降、渡辺は時折頭を抱え苦しげな内面をうかがわせた。終盤、勝勢になると震えるという羽生の指し手が何度か震えた。午後4時23分、渡辺は力尽きたかのように投了した。
昭和60年、15歳で史上3人目の中学生プロ棋士としてデビューし、史上最年少の19歳で初タイトルの竜王を獲得。平成8年2月には王将戦で、ライバルの谷川浩司からタイトルを奪い、25歳で史上初の全七冠制覇を達成した。その後も“異次元”の強さで、将棋界に歴史を刻んできた。
その強さの一つに“羽生マジック”と呼ばれる終盤力がある。対局相手が予想もしないような絶妙手を中終盤に繰り出し、数々の逆転劇を生み出してきたのだ。「神武以来の天才」と呼ばれ、今年現役を引退した加藤一二三(77)は自著「羽生善治論-『天才』とは何か」で、その戦術を「状況を複雑にし、相手の出方を利用して返し技を仕掛ける」と分析し、「私には絶対にできない」と絶賛する。
一方、永世棋聖の資格をもつ日本将棋連盟会長の佐藤康光(48)は羽生の強さについて、「ミスの度合いが極めて少ない。基本的な精度が他の棋士よりずば抜けて高く、常に高い水準で指している。他の棋士より一つ上の世界を走っている」と指摘する。
羽生は七冠制覇後もタイトル獲得を重ね、20代のうちに4つの永世称号(棋王、棋聖、王座、王位)を獲得。平成19年には永世王将、翌20年には永世名人(十九世名人)の資格を得たが、7つ目となる永世竜王は渡辺と3度にわたる激闘を繰り広げてようやくもぎ取った。「永世の称号は決められるときに決めないと苦しむ。私も棋聖防衛に失敗してから挑戦者になっていない」。佐藤は永世称号獲得の難しさを口にする。
将棋のタイトル戦は棋聖戦など1日制の五番勝負と、竜王戦など2日制の七番勝負がある。対局前後の移動日を含めると、2日制では4日間を要し、体力も集中力も必要とされる。しかし、今年7月の棋聖戦で斎藤慎太郎(24)を破り10連覇を達成した羽生は「体力的には問題ありません」ときっぱりと話した。さらに「強くて勢いのある若手がたくさん出てきているので大きな刺激になっている。自分の将棋にも新しい感覚を取り入れていきたい」と、将棋への好奇心はますます高まっている。
ここ数年、20代の若手が次々とタイトル戦に登場し、“世代交代”がささやかれる将棋界。羽生自身、今年は王位と王座を立て続けに奪われ、13年ぶりの一冠に後退。しかし、この日の竜王獲得でトップレベルの力を改めて見せつけた。
羽生に憧れてプロ棋士になったという中村太地(29)はこう話す。「トップを極めても向上心を持ち続けている。変化が激しい将棋界で先頭に立ち続けていることはすごいことだ」(田中夕介)(敬称略)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171205-00000572-san-cul
流石に本当に?と二度見したのが
羽生さんの意外な面
その後もその高いモチベーションを維持し続けてるのはとんでもなく凄い
羽生永世七冠にとってはタイトルや永世位は通過点の一つなのかも知れませんね
本当に凄いとしか言いようがない。
変態永世七冠、おめでとうございます。
いつ見ても気持ちが悪いのは何故?
そこまでのブームにならずニュースで終わってしまいそうだけど…
掛かる中で、第一線で将棋界を牽引し続けている羽生さんは、不世出の棋士といってもいいと思います。
政府の皆さん、取り上げてほしいな。
今日は、全局この快挙に沸くと思ってたのに
民放はどの番組も日馬富士一色でビックリだよ!!
憶測で番組作って一時間くらいやってる あほか!
結婚しても彼の成長の芽を摘まず、大きく引き伸ばしたと思います。
オセロの腕前もやばいけど、あれは気分転換でやってんのかな。
そんな時代を共にしてきた
まだまだ負けていられない、私も頑張ろう
それにしても偉大過ぎる業績!
対局前体重と飲食データ、対局後体重のデータがあったら欲しい。
これらも立派なスポーツであり、棋士や演奏家等を含めアスリートと言える存在だと認めて欲しい。
なので、タイトルにある、羽生マジックで史上初の快挙というのは、違うと思う。
渡辺竜王を完全に上回る新構想をみせ、攻め足の早い現代感覚の序盤、中盤をみせ、中盤から終盤にかけても、緩むことなく圧倒したのだから、羽生マジックとは、違うように思う。
例えば、上位の肩書を持ってる人に勝てばその肩書が手に入るとか。
まさに下克上。
だって、確か中学生の藤井棋士に負けてませんでした?
なんだか大人の汚い世界の臭いがするんですよねぇ?。
真剣勝負じゃない勝負見ても面白くないでしょ。