きょう8月31日、初音ミクは2007年の発売からちょうど10年を迎えた。午前0時の段階ですでに膨大な量の10周年お祝いコメントやイラストがSNSを駆け巡り、その様は圧巻の一言。音楽制作ソフト「VOCALOID(ボカロ)」として世に出た初音ミクの10年はおそらく、そんな無数のネットユーザーが“彼女”に「歌い人」としての人格を授けようと向き合ってきた時間だ。その日々をともに駆け抜けた伊藤氏に、改めて今の心境を語ってもらった。
■ネットに見出されたボカロの“価値”
まず確認しておきたいのは、初音ミクの登場した07年が、YouTube(05年)、ニコニコ動画(06年)などの出現でネットに大きな地殻変動が生じた直後だということ。そこから音楽との出会い方・広まり方は劇的な変化の奔流に飲まれていく、そんな10年だった。「その時代にぽっと現れたのが初音ミクという存在なのかなと」そう伊藤氏は切り出す。
初音ミクの登場より前、クリプトン社はボカロ用ソフトとして04年に「MEIKO」06年には「KAITO」(※1)を発売しているが、当初はこれが何にどう使われるべきなのか、未知のテクノロジーゆえ伊藤氏にも予想しきれなかったという。
そんななか、06年12月に始まったニコニコ動画でMEIKOを使った“歌わせてみた”系動画が投稿され始めたことを知る。動画サイトのクリエイターたちが見出した答えは、ボカロそのものを“主人公”に音楽を創るという発想だった。
(※1:根幹のシステムとなる音声合成技術「VOCALOID」はヤマハが03年に発表したもの)
MEIKOが先鞭をつけたこの未知の音楽体験は、初音ミクの登場で一気にボカロブームとなって花開く。ニコニコ動画・YouTubeを主戦場に、「ボカロP」と呼ばれる気鋭のクリエイターがひしめき合い、信じがたいスピードで名曲を量産した。
「ゲーム音楽的な要素というんでしょうか。およそ人間には無理な歌い方をさせる曲なんかも多く出てきましたし、見ていて本当に予想を上回りっぱなしでした」と伊藤氏も当時は舌を巻いたそうだが、メジャーのルールに縛られないネットの世界で、ボカロPたちは際限なく創作力の火花を散らせた。
みんなの反応
今までオタクと呼ばれた文化が、なんだかんだ受け入れられ、
マツコが言っていた通り「歌謡曲」へ
しかし千葉市の市章にまでか、一日限定とは言え何でもありですね
生まれ故郷もマンネリ化しないようにもっと上手く使いましょう
そうじゃないと思う作曲者や作詞者が心をこめて
曲を作り初音ミクを始めVOCALOIDを通して
歌っているからこそ心もこもって聞こえるのだと思う
10年
素晴らしいアプリが有る事を忘れてはいけない
結局一つのジャンルにされてしまったのは残念だが、ここから若いアーティストがデビューしたり、DTMがある程度知られたのは良い効果だと思った。
ソフト自体は扱いが難しく、結局使うことはなかったと言う人も多かったらしいが。
初音ミクの声をあてた声優さんも、当初は「声にクセが無い」との理由で選ばれたが、今やプリキュアに声を当てるようになった。
時代はやはり変わった。
歌声は変わらなくとも。
惑星である事を実証した、火星探査機あかつき
には、おもり代わりとして、初音ミクの絵が
搭載されています。つまり宇宙旅行者の一人が
初音ミクなのです。
衰退してるの?
例えば今、作曲したら昔のようになるのかどうか。
Pの方々もそうですが、絵師さん達も素晴らしいアイデアの方が多く、最終的には3DCG立体映像プログラマーがライブまで。楽しませてもらってます。様々なプロの概念をブチ破ったとも言えるでしょう。
無名な方の隠れた才能が素晴らしい!
10周年、おめでとうございます!
相手にした戦略は、ネット時代に沿う形になった。
あくまで「本業主義」であったことも好印象だ。
中には「?」って思う楽曲もあるけど、中には万人受けする曲もあって、「オタク」だけのコンテンツでは無くなったよね。
ボーカロイドには、まだまだ可能性が有ると思うよ。
曲を作り歌詞を作り、しかし歌い手がおらず発表の場がない、そんな人達に代わって彼女は歌った
また、彼女の歌をカバーし人間としての歌声を上げることで歌い手として世に出た人もいる
歌声に乗って自らの脳裏によぎる彼女の姿を絵に描き人々の前に披露した人間もいれば、舞い踊る彼女の映像そのものを作り上げてみせた人間もいる
いつしか「魂実装済み」などと称されるまでに生き生きとした歌声と振る舞いを身に着けた彼女は、創造という衝動と野心を胸に抱く人々のヒロインの一人にまで昇華され、今に至っている
彼女は彼女に続く存在と共に今も電子の世界を歩いている
その背中と影に彼女に託された無数の想像力を背負って
”命を吹き込む”の体現かも。
また、ある意味初音ミクは日本的”神を降ろす空”なのかも。
この先、VRやARも絡めて高次の体験へと昇華して欲しいなぁ
使い始めて8年
作曲をしても歌ってくれる人がいな
バンド組むのは面倒臭い
そんな自分にピッタリでした
上手に使ってあげれば、上手に歌ってくれる
理想のボーカルですよね
利益は皆で共有しようとする日本的な精神と、利益は独占して自分たちだけの利潤を追求する植民地支配的な欧米精神。
そういう民族的人種的背景がこのミクの話で垣間見えた気がします。
色々な人が初音ミクという存在を認識して活動してくれてるから存在できるという面もあって
なんていうか、リアルに日本の神様っぽいのが出来上がっていくというか
メガゾーン23の時祭イヴが誕生していく様子というか
色々な意味で面白いです
関わってる人達すべてに、ありがとうを言いたいです
文化として売りだそうというのがないから
コンサートで音程外したり、歌詞間違えたりするのが人と言うもの。
そういうのも含めて、今日のコンサートは良かっただの、気合が入っていただのいなかっただのと語り合いながら帰路に就くんだけどね…
機械ならそんなこと絶対ないだろうけど、味気なくないの?
ブームの時のように白熱はしないがある程度の規模でずっと続くだろう
意図しないものが流行するのはよくあること
また「PVを作成する」という需要からMMD=MikuMikuDanceという素晴らしいレンダリングソフトウェアが誕生し、これを使用した3D動画の作成が広く行われるようになるなど、「初音ミク」の誕生が創作界に与えた影響は計り知れないと言えましょう。
今、世の中に出てきているトラックメイカーも彼女の存在が無ければ未だ野に埋もれていたかもしれない。
それぐらい彼女のもたらした功績は大きいと思う。