2月7日に2ndシーズンがスタートするドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京)。これまで主役に花を持たせる存在だった“脇役”たちが、一躍“主役”になる裏返しの企画が話題となり、ついには今シーズンでプライムタイムへの進出を果たした。
名脇役と言えば、「主役を立てながらも存在感を失わない役者」のイメージがあるが、最近は、その脇役の方こそを楽しむ視聴者も増加。一方で、高まる需要に対して供給過多に? そんな“バイプレイヤー”たちが今後進むべき道とは?
◆ドラマ『バイプレイヤーズ』効果も絶大 “おじさま萌え”する若年女性も急増
『バイプレイヤーズ』の1stシーズンは2017年1月に放送され、遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研という“名脇役”たちを起用した豪華キャスティング。さらに彼らが本人役で出演するという遊び心が視聴者の好奇心を刺激した。劇中では、彼らの私生活的な雰囲気が味わえ、ヤクザ映画などで見せてきたいつもの“鬼気迫るスゴミ”や“円熟のシブミ”などではない意外な一面を見せると、たちまち若い女性の間でも“おじさま萌え”とブームが発生。この2月に2ndシーズンが放送されるに至った。
脇役と言えば、これまで「見たことはあるけど、役名しか知らない」「いつも○○の役をやっている人だけど名前は知らない」などと言われることが多かった。だが、メディア研究家の衣輪晋一氏は「近年は同じ若手俳優、同じアイドルが多数の作品に主演しています。テレビ視聴者層の中心である中高年が“若い子の顔が覚えられない”などと嘆く中、“いつも○○の役をやっている”自分達の年齢に近い“案の定”の俳優の、“案の定”の役柄に安心できる。それらの印象こそがバイプレイヤーの最大の強みに繋がっています」と分析する。
例えば、先日授賞式が行われた『2018年エランドール賞』では、ムロツヨシがかつて石原裕次郎や高倉健も受賞した“新人賞”を42歳で受賞。あまり日の目を見る機会のなかった脇役たちにスポットライトが当たるのは昨今の象徴的な出来事と言えるだろう。そのように、脇役たちの「主役を支える確たる演技力」が認められるのは、役者冥利に尽きるに違いない。
◆枚挙に暇がない名バイプレイヤー、虎視眈々と同枠を狙う“予備軍”も多数
そして訪れたバイプレイヤー特需。「外れなし」の信頼感で、ドラマや映画のスパイスとなる重要なポジションが、脇役俳優にこぞって用意されるようになった。「そもそも論で、スポットライトを浴びる存在以外に注目をしたい層は以前より相当数存在します。例えば戦隊モノで、レッドよりブルーやグリーンを好む人たちがこれに当たります」(衣輪氏)
そんな層に応えるように、近年は、映画・ドラマ本編と連動したスピンオフ動画がWEB限定配信されることも今は当たり前なっている。また、番組公式SNSでも主役以上に写真が投稿されていたりと、バイプレイヤーの活躍を気軽に楽しめるコンテンツは増えてきた印象だ。
「これらの現象によって、縁の下の力持ちだった彼らが、“縁の下”から引っ張り出され、“脇役のスター”として神輿に担がれるといった奇妙な状況に。その神輿の数が増えすぎて、スター街道だけでなく、脇役が進むべき道=脇役街道も今や大渋滞中。ライバル過多の状態に入ってしまいました」(同氏)
実際、脇役でスターと呼ばれる役者の名を挙げてみよう。岸部一徳、笹野高史、小日向文世、吉田鋼太郎、生瀬勝久、近藤芳正、高橋克実、リリー・フランキー、尾美としのり、古田新太、田中哲司、ピエール瀧、佐藤二朗、荒川良々、戸次重幸、野間口徹、安田顕、大倉孝二、鈴木浩介、山崎樹範、ムロツヨシ、滝藤賢一、岡田義徳、平山浩行…まさに枚挙に暇がない。
また名脇役への道を突き進むか否かの分岐点であろう30代の俳優でも、新井浩文、平岩紙、和田正人、青木崇高、江口のりこ、山口紗弥加、田中圭、勝地涼、浅利陽介などが追い上げている。さらに、今期のドラマだけを見ても、『海月姫』(フジテレビ系)の尼~ずの4名(木南晴夏、松井玲奈、内田理央、富山えり子)や、『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)の千葉雄大などが、脇役の若手俳優として存在感を放っている。
◆持ち前の演技力で主演俳優の道か、個性派キャラでバラエティーの道か? 岐路に立たされるバイプレイヤーも?
そんな中、近年は多くの“名脇役”が主演クラスに躍り出ている。『孤独のグルメ』(テレビ東京ほか)の松重豊をはじめ、ドラマ『HERO』(フジテレビ系)のバーのマスターで「有るよ」がお馴染みの田中要次は昨年、初主演映画に出演している。また、小林稔侍、齊藤あきらなども続々と主演作に挑んだ。
「ほかバラエティー番組で活躍する名脇役の方々も増えました。『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の『グルメチキンレース ゴチになります!』コーナーにレギュラー出演する大杉漣さんをはじめ、『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)再現VTRの木下ほうかさん、昨年大晦日の『超逆境クイズ 99人の壁』(フジテレビ系)では佐藤二朗さんがクイズ番組の初司会に挑戦。
『進行は滞ることを覚悟せよ。自分のことは自分でやれ、一切俺に頼るな』と自由すぎる発言で、SNSでも『おもしろすぎる』など大好評。ほか、『関ジャム~完全燃SHOW』(テレビ朝日系)のご意見番となっている古田新太さんや、“モテエピソード”が度々出てくる吉田鋼太郎さん、旅番組などで“鉄オタ”を披露している六角精児さん、芸人顔負けのトーク力・リアクション力を披露する生瀬勝久さん、相島一之さん、温水洋一さん、大倉孝二さんなどもバラエティーで活躍。交通渋滞中の脇役街道は、多くの俳優が新たなフィールドにチャレンジしていることが伺えます」(同氏)
現状のバイプレイヤー人気では、主演作に挑む場合、“あの名脇役が主演に”などと言われてしまい、純粋な主演俳優となるのは難しいかもしれない。もともと脇役として多数の映画やドラマに出演していて、今や主演として活躍している俳優は、佐々木蔵之介、大森南朋、阿部サダヲ、堺雅人、木村多江、つい最近だと高橋一生、安藤サクラ、高畑充希、吉岡里帆などがいるが、彼らは“名脇役”という看板が掲げられる前に主役に転向している印象だ。
■決して一過性のブームではなく、名脇役たちを重宝し続けるエンタメシーンに
数多くの映画やドラマで“その他大勢”を演じ、Vシネマ創成期を支え、文字通り泥水をすするように映像業界を縁の下から支え続けてきた名脇役たち。そんな苦労の跡が、当然のように演技にも深みを与え、その表情や雰囲気にも独特なダンディズムが加味される。
そんな名脇役たちが、昨今のバイプレイヤーブームによって脚光を浴びることは非常に喜ばしいことであり、名脇役たちを主役に据えたコンテンツを多く発信していく制作サイドの姿勢も素晴らしい。だが、1つの作品に出演できる俳優は限られており、ましてや主演を張れる名脇役ならばなおさらだ。
そして、バイプレイヤー人気により、多くの脇役たちが脚光を浴びることで、逆に脇役が“あぶれる”という皮肉な現象も危惧される。彼らの存在感が多くのエンタメシーンで重宝されるのは、疑いようのない事実。決して一過性のブームではなく、今後も“余人に代えがたい”名脇役たちを大事にするエンタメシーンであって欲しいと切に願う
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000347-oric-ent
ドラマって脇役が良くないと見る気しないよね。
野口五郎が出ることを切に望む!
最近は体を張れる女優も少なくなりました。
大人の鑑賞に堪える面白い小説も沢山有るのに
何故か日本のTVドラマは駄作が多過ぎる
視聴率なんかに囚われずに作れればいいのに
本物の生ゴミを食べた
そして帰り際ギャラで貰った10万を
「これ制作費に寄付するから」と
置いて帰った
数年後トーク番組に手紙が届き
その事がきっかけで映画会社に就職した事を知り番組中に号泣した
その方の名前は大杉漣といいます
覚えて下さいね(???)??
名脇役が一握りしかいなかったら、どんな作品にも同じ顔ばかりが出演することになる。
演者の層が厚くなるんだから、エンターテインメントが充実していくと考えたい。
後は単純に昨今の視聴率視聴率煩いマスゴミのせいで主演を敬遠する役者が増えたのもあるせいじゃないのか?
絶対的主役のスターがいなくなった。
だが時代的に、
どの作品も数名のスターで主演を回し、
脇役は絶対脇役?みたいな形式では
なくなっただけ。
音楽同様に多様化ってことですよ。
い人はそう多くはない印象である。吉田鋼太郎さんは舞台俳
優で,舞台では殆どが主役。映像では脇をやっているが「名
脇役」と呼ぶのはどうなのか?また,明らかに下手な人も名
前が挙がっている。いつも同じ表情かつ大袈裟なリアクショ
ンの大杉蓮さんは「名脇役」ではない。
脇役として出演が増えた途端に「名脇役」扱いする最近の風
潮には疑問を感じる。
周りを実力派で固めないと成り立たないドラマが多すぎる。
若手は整ってるだけの同じ顔がいっぱいいて
名前も顔も覚えられない。
今は若手主役の個性が無さすぎ。
戦隊モノの色を例えてるけど、宮内洋さんだってアオレンジャーからピンの主役のV3やらズバットやらやってるし。。
ドラマのストーリーの役に合致するかどうかが重要であって、脇役として存在する役者がいるような表現は違和感あるな。。
Vシネなんかで『よく見るけど』っていう人が、もっと出てきてほしいかな。
超絶のアイドルだったのだけど・・・
竹原ピストルがキャストの前で歌うエンディング。
過去に演じた役柄に関する会話。
毎回本人役ゲスト、
役所広司、竹中直人、椎名桔平、天海祐希、池松壮亮、大森南朋、岡田将生、志田未来、佐々木希etc.
今回はどうなるか、楽しみだ。
この記事書いたの誰だか知らないけど
ものを知らないにもほどがある。
この人のスタートは芸人です。
ナイトスクープの探偵やってたんですからね。
そこに名脇役の需要があるんだけど、大根すぎる主役が多くて、それをフォローできる役者が少ない気がする。ギャラの問題もあるだろうし、結果、いつも似たような人が出ているのかも。
大根主役をフォローできる実力までは至っていないグレーゾーンの役者さんが大渋滞なのでは?
いずれの方も個性あって魅力的なので、供給過多とも思わないです。力ない人は淘汰されるでしょうし。
そもそも脇役ってのは主役になれない人の事も指す。
名脇役がライバル過多ってことは
主役を張れる人材が不在であるという事だと思う。
日本の場合は、事務所ファーストだから、某アイドル系事務所などのメンバーのセット販売で主役をたらい回しするのが日常になっているから、いびつになっているんでしょうね。
日本のエンターテイメント業界の未熟さの表れだと思いますよ。
もう学芸会のようなドラマは止めて欲しいと思います。
むしろ主演なんてのは番宣要員なのでは…
俺の知ってる大倉はシャイでろくに喋らないイメージだったんだが。
いいともに七味持ってきたよな。