コラム【芸能界クロスロード】「少しでも休めば他の女優に役を取られ、戻る場所がなくなる危機感が常にあった。恋愛に時間を割く余裕などなかった」
映画全盛時代、女優から聞いた話を思い出した。
群雄割拠。サバイバルが続く今の若手女優界も状況は似ている。油断すれば後発の女優に追い付かれ、やがて追い抜かれていく。抜かれた女優は行き場を失い別に生きがいを求める。剛力彩芽(25)がそんなふうにも見えてくる。
「恋愛禁止」の規制から解除されたように4月に発覚した実業家・前沢友作(42)との交際をオープンにした剛力。当初、初ロマンスを応援する声も多かったが、W杯決勝戦を前沢氏の自家用ジェット利用で観戦したと思われるインスタグラムをアップするや、様相一転。
賛否両論入り交じり大騒ぎ。剛力ファンを公言する岡村隆史や明石家さんまがラジオなどで苦言を呈したことで騒ぎは拡大。自らまいたタネを慌てて自ら回収。過去のインスタを削除した。
周囲から注意喚起されたこともあろうが、心機一転、やり直すという剛力はモデルからCMタレントで人気を博し、本格的に女優業に参戦。
月9の主役を張ったこともあったが、鳴かず飛ばずの状況だった。仕事に“失恋”しかけ悩んでいたところに愛の手を差し伸べたのが前沢氏だった。
舞い上がるのも無理ない。相手は億万長者。剛力は「住む世界が違う人」と言いながらもすでに「恋は盲目」状態にも見える。
昔の女優は「恋愛どころか私生活もベールに包んでいた」ものだが、今は女優もインスタ等をアップする時代。フォロワー数を人気のバロメーターとして活用している向きもあるが、人気だけで女優は務まらない。
「朝ドラ『半分、青い。』の永野芽郁が18歳とは思えない卓越した演技力で高視聴率を支え、最近の朝ドラでは脇だった若手女優も活躍しているのは、ビジュアルだけでなく演技力が加味された部分もある。視聴者も目が肥えている。ビジュアル人気では一過性に終わってしまう」(テレビ関係者)
新進気鋭の若手女優だけでなく、コンスタントに主役を張る綾瀬はるか。復活の兆しが見られる沢尻エリカと、個性豊かな女優が揃う中に再び飛び込む覚悟という剛力。前沢氏は「出過ぎた杭は打たれない、ってなるまで出てしまおう」と、
2人の恋愛関係の進展を示唆しているが、剛力が女優として出過ぎた存在になるのがなによりの良薬。女優として出れば、誰とどんな交際をしても文句を言われることもない。
(二田一比古/ジャーナリスト)引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00000011-nkgendai-ent
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