「チコちゃん」とは“好奇心旺盛で物知りな5歳児”という設定で、2・5等身の女の子のCGキャラ。ナイナイの岡村隆史をレギュラーとする解答者たちに、常に上から目線で疑問を投げかけ、答えられないと突然顔が巨大化し、白煙を吹いて「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と怒り出すのがお決まりのパターンだ。どうやらこの番組にハマる大人たちが続出しているらしい。
「昨年3、8、12月に特番で放送され、好評だったのを受けて、今年4月からレギュラー放送になりました」(テレビ情報誌編集者)
番組の売りは、ほとんどの人がまともに答えられないような素朴な疑問に対し、チコちゃんがズバリ正解を知っていること。たとえば「なぜサッカーは手を使ってはいけないのか」(6月8日放送)という疑問に、チコちゃんは「手を使っていいことにすると殴るから」と答え、スポーツ史の専門家がそれを裏付けるという形式だ。
こうした雑学を教えるクイズバラエティーはNHK、民放問わず、昔から数多く存在するが、なぜ「チコちゃん」が“新橋のサラリーマン”のツボを突いたのか。
テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう分析する。
「ちょっとしか流れませんが、オープニングは『カリキュラマシーン』、エンディングに『がんばれ!ロボコン』のテーマ曲が使われています。現在50代以上の世代が子供の頃に夢中になって見ていた番組のテーマ曲で、それが刺激するのかもしれませんね」
さらに番組プロデューサーが、元フジテレビの小松純也氏。
「フジのバラエティーの黄金期を築いた1人です。彼はかつて『平成日本のよふけ』という番組で“赤さん”という毒舌の赤ちゃんキャラの声を担当していました。見た目はかわいいのに毒舌というのは、まさに“チコちゃん”のルーツとも言えます。
ほかにも、民放では当たり前ですが、出演者によるスタッフいじりもあって、NHKでは珍しいというか、新鮮なのでしょう」(亀井徳明氏)
民放のバラエティーを数多く手掛ける番組制作会社スタッフはこう言って、うらやましがる。
「どうでもいいような疑問に対し、きちんとした専門家に話を聞いたり、現場に行ったり、有名俳優を使って再現VTRにしてみたりと、手間とコストがかかる作り。コンプライアンスと予算の間でやれることに制限がある民放には、やりたくても、まねできません」
土曜の朝8時15分に前週の再放送があるから、チェックしてみては。この番組を知らないと、「ボーッと生きてんじゃねーよ!」ってチコちゃんに叱られる?
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00000002-nkgendai-ent
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