TBS系で実写ドラマ版が放送中の「この世界の片隅に」。8月5日に、原作者のこうの史代さんがファンページの掲示板に投稿したと思われる書き込みが発見され、かねて指摘されていた原作との相違点などについてユーモラスに触れた内容だと大きな反響を呼んでいます。
戦時中に生きる人々の暮らしを描いた原作漫画を踏襲しながら、オリジナル要素として現代パートが含まれている実写ドラマ版。評判はおおむね好調ながら、漫画版ではなくアニメ映画版を参考にしたと思われる一部の描写はファンの間で賛否を呼んだ他、
7月には、ドラマに表記されていた「special thanks to 映画『この世界の片隅に』製作委員会」という文言に対して、アニメ映画版の製作委員会が「当該ドラマの内容・表現等につき、映画に関する設定の提供を含め、一切関知しておりません」と異例の発表を行ったことが話題となりました。
そんな中、原作者のこうのさんが月に1回ほどのペースで書き込んでいるファンサイトの掲示板に“こうの史代”名義で1件の書き込みが。近況報告や原画展についての話の後、「『この世界の片隅に』も皆さん、ご覧くださって、スペシャルサンクスです!!!」と物議を醸した
“スペシャルサンクス”というワードを使って視聴者に感謝を伝えており、「ドラマ、わたしはいちおう毎回、脚本を見せて貰ってチェックしているのですが、直してもらえるとは限らないみたいです」と実写版との関わり方についても言及しました。
さらに、「脚本の岡田さんがどう展開させたいかはわからないので、あんまり強くは言っていません」と脚本家の意見を尊重すると前置きした上で、「でも大丈夫…『六神合体ゴッドマーズ』よりは原作に近いんじゃないかな!?」とロボットアニメファンならピンとくるワードを含んだコメントも。
1981年に放送されたロボットアニメ「六神合体ゴッドマーズ」は、横山光輝さんの漫画『マーズ』を原作としたものでしたが、“ほぼオリジナルアニメ”といわれるくらい根本的な設定から大胆な改変が行われた作品で、“原作と相違点がある”という点で同ドラマと共通しています。
7日にはこうのさんの書き込みがSNS上で大きな話題となり、こうのさんの本意は不明ながら、「このオタクっぽい皮肉、よい……」「流石はこうの史代さん、センス抜群です」など同投稿を実写版へのを皮肉と捉える意見が。
一方で、「ゴッドマーズ、別に皮肉とかでなく、こうの先生なりのユーモアだって」「こうの先生はかけ離れてるだけでなく『別の魅力になっている』も言いたかったんだと思ってる」など、
ロボットアニメとして評価が高いゴッドマーズと同じく“原作とは別作品に近いポジション”としてフラットに捉えているのではないかという声も多くあがっていました。
なお、今回の一件をきっかけにゴッドマーズがTwitter上で再注目されており、「#ゴッドマーズよりも原作に遠い選手権」なる謎の選手権がトレンド入りする珍事態も発生しています。どうしてこうなった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180807-00000064-it_nlab-ent
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