【AFP=時事】南アフリカの野生動物保護区で、サイの密猟者とみられる男たち少なくとも3人がライオンの群れにかみ殺され、食べられる事件があった。保護区の所有者が5日、明らかにした。高性能ライフルとおのを手にした男たちは2日未明、同国南東岸にあるシブヤ野生動物保護区(Sibuya Game Reserve)に侵入したが翌日、ばらばら遺体となって発見された。
シブヤ野生動物保護区の所有者ニック・フォックス(Nick Fox)さん(60)はAFPに対し「彼らはライオンの群れの中に迷い込んだ。大きな群れだったので、(逃げる)時間はあまりなかった」と語った。
遺体はほとんど残っていなかったため密猟者の人数は分からないが、3人分の衣服が見つかったという。
フォックスさんは、同保護区でこうした事件が起きるのは「前代未聞」とした上で、「彼らがサイを見つける前にライオンに出くわしたのは、思いがけない幸運だったと思う」「2016年3月にはサイ3頭が殺されたから」と語った。
フォックスさんによると、フェイスブック(Facebook)のコメントは「因果応報」の話題で持ちきりだったという。
中国、ベトナムなどのアジア諸国では、サイの角に薬効があると信じられており、急増する需要を満たすためにサイを狙った密猟者が後を絶たない。密猟の横行により、アフリカには野生のサイは2万5000頭弱しか残っていない。
ただ、フォックスさんは今後もシブヤ野生動物保護区への観光客の受け入れは続けると述べている。【翻訳編集】 AFPBB News
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000024-jij_afp-int
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