やはり、ヒロインの鈴愛(文庫では「スズメ」)は「発明家」になった。
脚本家・北川悦吏子氏(56)のオリジナル原作、NHK朝ドラ「半分、青い。」の文庫本の下巻が3日、文春文庫から発売された。鈴愛の将来や律(同「リツ」)との関係など気になる内容を全て網羅し、最終話まで書き下ろしている。
夫と離婚したスズメは娘と一緒に故郷の岐阜に帰る。実家が経営している「つくし食堂」の2号店「センキチカフェ」をオープンさせるが、しばらくして、再び上京する。
アメリカから東京に戻ったリツ。研究・開発が好きなリツだが、帰国後は畑違いの仕事を任せられ、開閉できないオフィスの窓の風通しの悪さなどに息苦しさを覚え転職を考える。
そんな折に、スズメと再会するが、母のハルががんであると告げられる。スズメの「おかーちゃん、外の空気に触れられるとええな。そよ風の扇風機とかあったらよくない?」というひと言がキッカケとなり、
リツと一緒に“魔法の扇風機”を完成させるために「スパロウ(スズメ)リズム(リツ)」という会社を立ち上げる。自然の風のように、つかまえたくなるような風が出る扇風機を完成させるのは困難を極めたが、スズメの幾多のアイデアにより、優しい風が吹く「マザー」が完成。
もうひとつ気になるのは、スズメとリツの恋の行方だ。ここからはネタバレ要注意だ。
幼いころから気心が知れているスズメとリツだが、最後まで恋の歯車はかみ合わなかった。お互いに結婚して、子どもを授かり、離婚。
共同で会社を立ち上げ、二人三脚で奮闘するうちに、2人の感情も燃え上がる。抱き合ったり、キスしたりと、次第に歯車がかみ合ってくる2人だが、結局、結婚どころか交際にすら発展しない。
スズメとリツが、くっつくことを期待していただけに、読後は、もどかしい気分に。ノベライズとドラマの結末は同じなのかNHKに問い合わせると「ノベライズはノベライズ。番組は番組で、次第に情報を出していきます。
同じかどうかはお答え致しかねます」(NHK広報担当者)と回答があった。北川悦吏子氏にも問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
もっとも、“恋愛の神様”北川悦吏子氏にしては恋の描写が少ない気がするので、ドラマでは話を変えてくる可能性も十分にある。朝ドラファンは最後までお見逃しなく。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180808-00000008-nkgendai-ent
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