阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が来季も残留する可能性があることが分かった。昨オフに新助っ人としては球団史上最高額の推定年俸3億4000万円の単年契約で加入し、2年目は球団が選択権を持つバイアウト契約。
今季限りでの退団が既定路線と見られたが、本人が残留を熱望し、球団内に惜しむ声も上がっていることから大幅な年俸ダウンを受け入れる場合は来季残留の目が出てきた。
メジャー通算71本塁打、韓国球界2年間で70本塁打という実績を引っさげ、ロサリオは猛虎にやってきた。国内外の複数球団と競合の末、獲得した待望の大砲だった。
だが、加入1年目は日本の配球に苦しんだ。特に右投手が投じる外角のボールになるスライダーを致命的な急所とした。
並々ならぬ期待を受けて臨んだ来日1年目は目下75試合出場、打率・242、8本塁打、40打点と、不本意な成績が並んでいる。
不振もあって、シーズン終盤の8月27日に2度目の出場選手登録抹消となり、その後は2軍暮らしを余儀なくされている。降格のタイミングと、その後の処遇を見れば、今季限りでの契約解除が既定路線と思われた。
だが、球団内には来季の契約に否定的な意見がある一方、打球速度が時速175キロをマークするパワーと、日本2年目の伸びしろに期待を寄せる声も、同じだけ上がっているのが実情だ。さらにロサリオ本人も来季残留を熱望しているという。
その状況を受け、球団は来季の契約更新も選択肢に入れた検討に入っている。球団幹部が経緯を明かした。
「大幅なダウン提示を受け入れるなら、もちろん、来季残留の可能性は十分にあるでしょう。球団内でも“来季は打つ”という声が上がってきています。
現状維持で…というのは難しいでしょうが、大幅な減俸条件を飲むというなら、検討の余地はあると思います」
今季3億4000万円からベース年俸を半額以下に減額し、厚めの出来高払いを付帯――。それをロサリオ側が受け入れるならば、逆転残留も視野に入ってくるというわけだ。
球団は今年に入ってから韓国、台湾、米国に編成担当を派遣。新助っ人投手の調査と並行して、野手候補も探ってきた。台湾では王柏融(ラミゴ)を2度チェックし、
米国でも以前からリストアップ済みのケニス・バルガス(ツインズ)やペドロ・アルバレス(オリオールズ)らの動向を調査した。ただ、ロサリオも捨てがたい。
パワーは間違いなく超一流で、対応力さえ付けば大化けの可能性を秘めている。そして何より、マジメで性格が良い。ロサリオの処遇については、球団は時間をかけて検討を重ねる方針だ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00000063-spnannex-base
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