西武の菊池雄星　2段モーション初球反則投球　グレーとは言えないクロ

わずか1球でリズムは完全に狂った。初回、1番川島への初球で受けた2段モーションによる反則投球の宣告－。菊池は「言い訳にならない。自分の力不足」と恨み節をのみ込んだ。川島にはストレートの四球を与え、2死から柳田の適時二塁打とデスパイネの2ランで3点を失った。

 

前回登板した17日の楽天戦で反則投球を宣告され、今回までの調整期間にフォームを修正。「いつもの登板より5倍近く投げた」とキャッチボールに時間をかけ、右脚をスムーズに動かすことを意識したが、審判団は「右脚の動きに段がついている」と判断した。

 

立ち直る間もなく、2回は今宮の3ランなどで4失点。3回7失点で今季6敗目を喫した。通算17試合目の登板だったソフトバンク戦は、これで0勝12敗。反則投球の宣告の影響なのか、いつもなら常時150キロを超える直球が140キロ台中盤にとどまるなど、本来の姿からは遠かった。

 

試合後の辻監督も憤りを懸命に押し殺した。「いきなり（反則投球を）取られた。他の投手もみんな取っているのか、ということ。前より（右脚の）動きを小さくしている。それで駄目なら、みんな取られる。大ごとになる」。球団も日本野球機構（NPB）に意見書を提出する考えだ。

 

土肥投手コーチは「前回の登板後に（具体的な指摘を）聞いていれば、この1週間で修正できた。キャンプのように練習する時間はない」と強調。次回も通常通りのローテで登板する方針だが、フォーム修正が試合への調整に支障をきたす可能性もある。

 

菊池は「まだまだ修正が足りないということ。我慢して前に進まないと」と自分に言い聞かせるように話した。絶対的なエースを巡る今回の問題は、同一カード3連戦3連敗でソフトバンクに11ゲームも離された状況を上回る非常事態だ。

引用元: 西武・雄星2段モーション初球反則投球 リズム崩し！？3回7失点

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