日本の高校へ進学していれば、近い将来に甲子園を騒がせたような逸材が16歳でメジャー挑戦を決めた。米大リーグ、ロイヤルズと契約した結城海斗投手。
日本のトッププロが実績を残してからフリーエージェント(FA)などで移籍するのとは違い、マイナーからはい上がる厳しい戦いを勝ち上がる覚悟だ。
日本のプロ野球が1、2軍という二重構造なのに対し、メジャーはピラミッド型。全30球団がルーキーリーグから1A、2A、3Aというマイナーを傘下に持つ。各球団に200~250人の選手が所属し、メジャー契約は40人で、うちベンチ入りメンバーはわずか25人だ。
結城投手もマイナー契約からのスタートで、渡米後は最底辺のルーキーリーグからの出発となりそうだ。
すそ野を広く持つメジャーの育成法は、実戦経験を積ませること。レベルに応じて振り分けられると、登板機会が得られ、その中で課題を克服して自信を培っていく。
ロイヤルズは、編成トップを担うゼネラルマネジャー(GM)をデートン・ムーア氏が務める。ブレーブス時代から選手育成に定評があり、16歳の長身右腕の育成手腕も注目される。
一方で、日本のプロとは違い、マイナーではトレーナーらスタッフが少なく、試合後の肩のケアなど自己管理の徹底も求められる。日本では厳しい環境に二の足を踏み、日本のプロを経てからメジャーへ行くことが既定路線にもなってきた。
若き右腕がどんな未来図を描けるか。新たな挑戦が始まろうとしている。(田中充、坂井朝彦)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180707-00000528-san-base
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