ベルギーに2ー0とリードしながら、アディショナルタイムでまさかの逆転負けを喫したサッカーW杯の日本代表には今後、大幅な世代交代の嵐が吹き荒れることになる。ベルギー戦後、「ハッキリ言えるのは次のW杯には出ないということ」と代表からの引退を表明した32歳のMF本田だけではない。
1失点目を英BBC解説者から「恐ろしい(ポジショニングの)ミス」と酷評されたGK川島はチーム最年長の35歳。今大会は多くのミスが目立ち、間違いなくお払い箱となる。本田を含めた34歳MF長谷部、32歳FW岡崎、31歳DF長友、29歳MF香川の「ビッグ5」は、4年後のカタールW杯まで代表レベルをキープできるとは思えない。
ベルギー戦後に岡崎と長友が「次も目指したい」と口をそろえたが、この日で代表からオサラバの可能性大だ。
「本田、岡崎、香川の3人は前任者ハリルホジッチ監督から戦力外扱いを受けた。ロシアW杯のメンバー外となっては、サッカー界に大きな貢献をしている企業、代理店が難色を示す。そう見越して西野監督体制にした上で呼び戻した。そんな経緯があるから、西野監督率いる日本代表は<忖度ジャパン>とヤユされた」(マスコミ関係者)
■乾が証明したサイド突破の有効性
いわくつきのベテランが“排除”された後、どんなメンバーで、どんなサッカーをやるのか?
「本田、岡崎、長友たち北京五輪世代(85~88年生まれ)ではなく、MF柴崎、MF山口、MF原口、FW大迫といったロンドン五輪世代(89~92年生まれ)が主力を形成し、同時にリオ五輪世代(93~96年生まれ)のGK中村、
DF植田、MF遠藤、MF大島、さらにはロシアW杯メンバーから外れてしまったFW久保、FW浅野、MF中島といった選手が<下から突き上げていく>という図式を期待したい」(ドイツサッカー協会公認S級コーチの鈴木良平氏)
これまで日本は、長短のパスをつなぎながら試合の流れを引き込む<ポゼッション・サッカー>を目指した。しかし14年ブラジルW杯でザッケローニ日本が惨敗し、「タテに速くて1対1に厳しい」ハリル日本の後釜に座った西野監督は
「ボールをつないでいく日本らしいサッカー」と呪文のように唱えながら、ロシアでは16強で力尽きた。前出の鈴木氏がこう言う。
「ベルギー戦で勝つために何が必要かが分かった。サイドからのドリブル突破が有効なのは乾が証明した。加えてベルギーの決勝ゴールに代表されるカウンター攻撃です。手数をかけずに相手ゴールに迫る。これが日本には欠けている。これからの重要課題です」
人を代え、戦い方も変えなければ、16強の先は見えてこない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180704-00000010-nkgendai-socc
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