国内FA権を取得しているオリックスの西勇輝投手が2018年11月7日、球団事務所を訪れ、正式にFA権を行使することを表明した。すでに阪神、巨人、DeNA、中日、ソフトバンクなどの球団が西投手に興味を示しており、複数球団による熾烈な争奪戦の様相を呈してきた。
FA宣言をした西投手の残留へオリックスが提示したとされるのは、4年8億円の複数年契約だ。西投手の2018年の1億2000万円(推定)の年俸からすれば、4年8億はオリックスが見せた最大の誠意かもしれないが、他球団の評価はこれをはるかにしのぐ。
■阪神にマッチする西投手の移籍条件
スポーツ紙では、阪神が4年20億円、巨人はそれを上回る契約を用意していると報じられており、オリックスはマネーゲームで完敗状態にある。球団としては宣言残留を容認する方針だが、西投手の他球団への移籍は避けられない状況にある。
今月15日から西投手との交渉が解禁されるが、阪神がいち早く出陣する。球団関係者によると、大型契約を手土産に矢野監督自ら交渉のテーブルにつく可能性が高く、
自由契約による退団が見込まれるロサリオの背番号「20」を用意するプランもあり、球団としての最大級の誠意を見せるという。
西投手と矢野監督は、2014年の「日米野球」、15年の「WBSCプレミア12」で、選手とコーチの関係にあることから、矢野監督が直接交渉に臨めば阪神にとっては大きなアドバンテージとなる。
阪神に有利とされる材料はまだある。球団関係者によると、西投手が移籍先として広い球場をホームに持つチームを望んでいるという。
2018年シーズンは、パ・リーグ14位タイとなる15本の本塁打を許している。本塁打の出にくい広い甲子園をホームに持つ阪神は、西投手の希望により近い球団となる。
ファンからは高額移籍金に批判も
絶大なる人気を誇る球団であることも西投手を引き付ける大きな要因となる。テレビ中継などメディアの露出がセ・リーグよりも少ないパ・リーグ生活が長い西投手は、人気球団でのプレーを望んでいるといわれ、これも阪神にマッチする。
条件的には阪神が大きくリードしているが、一方でファンからは高額の移籍金に関して批判の声が上がっているのも事実だ。
西投手の実力は認めつつも、球団が用意しているとされる4年20億円には「高すぎる」の声が殺到。入団した際には、熱狂的な阪神ファンを納得させる活躍が求められるだろう。
この日、球団事務所を訪れ正式に書類を提出した西投手は「他のチームの話を聞きたいのが素直な気持ち」とオリックス以外の全球団から話を聞く意志をのぞかせた。
西投手獲得へ多くの好材料が揃う阪神。今月15日に戦いは始まる。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181107-00000007-jct-ent
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