“つくる、あそぶ、わかる!”ダンボールと輪ゴムやヒモで作るコントローラーで様々なゲームが楽しめて、さらに自分のアイデアであそびを発明することもできる。そんなこれまでにない遊びを提案する話題作「Nintendo Labo」が、いよいよ発売された。
「どんな中身になっているの?」、「キットの素材はどんなものなの?」、「作る時はどのように作っていくの?」などなど、いろいろ気になるところがあるだろう。本日発売された「バラエティキット」と「ロボットキット」を入手したので、それら気になるポイントを踏まえつつの開封レポートをお伝えしていこう。
■「バラエティキット」&「ロボットキット」を開封! 大きなパッケージにダンボールシートがぎっしり
まずはパッケージと内容物をチェックしていくのだが、実物の「Nintendo Labo」の「バラエティキット」と「ロボットキット」を手にしたら、おそらく多くの人が「想像していたよりも大きくて重さもズッシリ!」と思うのではないだろうか。
パッケージは平べったいボックス型になっているのだが、「バラエティパック」は45.5×34.5×6.4cm(横×縦×高さ)、「ロボットキット」だとそれよりもわずかに大きくて、46.0cm×34.5cm×7.0cm(横×縦×高さ)と、厚みはそこまでではないものの、縦横に30cm越えのボックスで結構な大きさになっている。
そんな大きなパッケージの重さは、それぞれ約2.4kgとかなりのもの。パッケージ内には、主なパーツになるダンボールのシートが「バラエティパック」だと28枚、「ロボットキット」でも数は19枚入っているのが重量の大部分だ。「ロボットキット」は枚数で言うと少ないが、数枚分を折りたたんで1枚と数えているものもあるので、実際には「バラエティパック」以上の内容量が入っている。もちろんこの他にもソフトや輪ゴムにヒモなども入っている。
パッケージひとつでもなかなかの重さだし、両方を購入して持ち帰るとなると結構大変だ。両方を同時に購入して持ち帰るという人は、それぞれ別の袋に入れてもらって片手に1つずつ持つようにするなど、なにかしら工夫するのがいいかもしれない。
一方、これだけのサイズ感に重量があってパッケージ内にはみっちりとダンボールシートが入っているので、「なんか思っていたよりもすごいぞ! いろいろと!」と、こちらを圧倒するような迫力がある。……ただ同時に、「思っていたより作るの大変なのかも!」と尻込みしてしまうところもあるかもしれないが。
いずれにしろ、結構な迫力と本格さを感じさせるパッケージだ。
パッケージの側面には、それぞれのToy-Conを組み立てるまでにかかる組み立て時間の目安が書かれているのも「Nintendo Labo」ならでは。
「バラエティパック」では、
・Joy-Conの振動で走る「リモコンカー」
・リールを巻いて魚を釣り上げる「つり」
・謎の生き物が住むおうちにいたずらをする「おうち」
・エンジンの振動までリアルに再現した「バイク」
・いろんな音色を鳴らして作曲までできる「ピアノ」の5種類が制作できるわけだが、10歳の子供の場合で、「リモコンカー」は10分、「つり」は90~150分、「おうち」は120~180分、「バイク」は90~150分、「ピアノ」は150~210分ほどが目安となっている。
一方で「ロボットキット」は、
・自分の身体につけて様々な動きができる「ロボット」
の、最大のToy-Conをひとつ作るわけだが、その組み立て目安は180~240分と最長になっている。
パッケージを開けてみると……というか開ける途中の側面に「HELLO NINTENDO LABO !」のメッセージが。そんなお出迎えの言葉にちょっと笑顔になりつつ開けてみると、「はじめかた」と大きく書かれたダンボールシートにソフトのパッケージがはめ込まれている。
そして、そこには「さっそくソフトを起動しよう! そうすれば…すべてわかる!!」の文字が。
「バラエティキット」、「ロボットキット」ともに紙の取扱説明書や組み立てガイドのようなものはなくて、ソフトを起動してNintendo Switchの画面で作り方を見ていくというわけだ。
ボックス内のおおよそを埋め尽くすように入っているのが、ダンボールシートだ。「バラエティキット」では作れる5種類のToy-Con別にダンボールシートが色分けされていて、1番簡単な「リモコンカー」はシート1枚、最もパーツ数の多い「バイク」や「ピアノ」だとシートが8枚用意されている。
ちなみに「ロボットキット」は19枚のダンボールシートを使うし、大きなパーツは3枚分を折りたたんでいて1枚に数えていたりするので、枚数以上に大がかりになっている。
このダンボールシートからはToy-Conを組むためのたくさんのパーツを抜き出せるようになっていて、いずれのパーツも切れ込みが入れてあるので指で簡単に抜き出せる。工具などは必要ないので、小さな子供でも(10歳未満は保護者と一緒にだが)作っていける。
大人目線で見ると1枚のシートから必要なパーツを効率よく切り出せるように余分なスペースなく上手くパーツがレイアウトされているところが面白い。ダンボール下地なのでちょっとくすんだ色ではあるが単色の色も乗っているので、これだけで組み立ててもカラフルな印象に仕上がる。よく考えられているシートだ。
そんなダンボールシートの素材感や感触だが、こちらは本当に一般的な普通のダンボールという印象。ただ、荷運び用のものと違って厚みはなく、約1mmとかなり薄めのものになっているので、そのぶん空洞が少なくて硬い板状になっている。ただそれでも特別に硬質なダンボールということでもなくて、グッと押してみると少し凹むのを感じるぐらい。薄さ以外は特殊なところは感じない、イメージ通りのダンボール素材だ。
このほか、「バラエティキット」では輪ゴムやヒモ、IRセンサーに反応させるのに使う反射材シールなどが付属していて、「ロボットキット」では背負う部分の幅広なグレーのヒモなどの材料が付属している。
■「バラエティキット」のつりToy-Conを作ってみたら……これが結構大変だったけど、そのぶん完成したら嬉しい!!
一通りの開封チェックを終えたところで、実際に作ってみてどうなのかを探るため、「バラエティキット」のつりToy-Conを作ってみた。
組み立て目安は10歳の子供で90~150分とあったので、「まぁ大人ですし、もっとサクッと作っちゃいましょう!」という気持ちで挑んだのだが……。写真を撮りながらというのもあるものの、これが150分を過ぎるぐらいに目一杯かかり、完成したときにはちょっと感動するほどの工程となった。
作り始めてまず感じたのは「Nintendo Switchの画面で見ていく組み立て説明書の出来の良さ」だ。組み立て説明書は、ダンボールシートからパーツを切り出すところから、折り目をつけるところ、パーツの表裏などの気をつけるところなど、本当に丁寧にガイドしてくれる。まさに10歳ぐらいの子供でも1人でちゃんと作れるぐらいの丁寧さだ。
組み立ての解説は全てアニメーションになっているので非常にわかりやすいし、常にちょっと心が弾むような“工作の時間的BGM”が流れているし、ガイドの説明も堅苦しいものではなくて、隊長が励ましながら教えてくれるようなノリのいいものになっている。ときには応援してくれたり、「疲れたら休んでもいいんだぜ!」と言ってくれたり、パーツを組み合わせるときに「合体だ!」と子供が喜びそうな言い方をしてくれたりと、楽しんで作れるようになっている。
また、組み立て解説を進めたり戻したりは画面のタッチ操作でできるので非常に楽ちん。スワイプして拡大したり解説のモデルを回転させたりと、角度も自由なので、ちょっと分かりづらいところがあってもしっかり確認できる。
紙の組み立て説明書だと「ここは……どういうこと?」といった感じにわかりづらい箇所も出てきがちだが、このタッチ操作&フルアニメーションで見せてくれる組み立て説明は、わからないところがまったく出てこない。ユニークなセリフや演出、BGMで組み立てのモチベーションまで維持してくれるのだから、デジタル説明書のメリットはかなりのものだ。
ダンボールシートからパーツを抜き取るときは、ちょっと押すようにすればペリペリっと音を立てて外れてくれて簡単。ただ、細くなっているところを取るときは丁寧に取り外さないと雑な破れが出たりするかもしれないので、子供には焦らず丁寧に切り取るようにアドバイスした方が良さそうだ。または、お父さんお母さんが切り取ってあげて、子供が組み立てるような、共同作業で一緒に作るのもいいかもしれない。
組み立ての方はというと、基本的には“パーツを折りたたんでいって箱形にして、それを組み合わせいく”というものなのだが、その組み合わせ方で、釣り竿の伸び縮みをできるようにしたり、リールを巻いたときのキリキリとした手応えをつけたりと、その仕組みに感心することが何度もあった。
「なるほどなーこうなるのかー!」と驚きつつ作り、出来上がった釣り竿を手に取ってリールを巻いたときには「すごい! ちゃんとしてる!」っと思わず声が出てしまったほど。制作時間はたっぷりかかって疲労感もなかなかのものになったのだが、そのぶん、出来上がったものへの嬉しさが大きい。
自分で作っていく面白さに、自分で作るからこそ100%理解できる仕組み、そしてそれが完成し遊ぶ楽しさ。これはもう大人でも子供でも楽しめる良さだ。模型などを趣味にしている人だとあれかもしれないが、そうでない大人の人だと久しぶりに味わう工作の面白さにちょっと興奮と感動を覚えるかもしれない。
今回はつりToy-Conを作ってみたのだが、Toy-Conを作るという最初の段階だけでも想像以上にたっぷりの時間と充実度が味わえる本格的なものになっていたのは、嬉しい誤算だ。特に組み立てのガイドが非常によくできていて、丁寧に取り組めばおそらく誰でも作る楽しさを味わいながら完成へとたどり着けるはず。
がっつりとした制作工程があるだけに、「バラエティキット」で5種類を作っていくだけでも結構な時間がかかりそうだと感じたが、そのぶんだけ完成したときの喜びが待っているし、先にはそのToy-Conを使って遊んでいくというゲームならではの遊び、さらには自分でオリジナルの遊びを考えて工夫していくという道もある。
作る面白さ、仕組みを知っていく面白さ、そして完成したToy-Conの出来の良さと、自分で作ったコントローラーで遊ぶゲームの面白さも確かなものがあって、子供だけなく大人も楽しめるものになっていると感じることができた。他では味わえないオンリーワンかつ新しい魅力が満載なので、気になっていた人はぜひこの斬新な楽しさにトライしてみてもらいたい。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180420-00000129-impress-game
みんなのコメント
売れるかどうかは分からないけど、アイデアとチャレンジ精神と実行力が素晴らしい。
海外に買収される日本企業も多い昨今、頑張ってほしい会社です。
動かす(プレイする)。
次の日も動かす。
その次の日は?
そのまた次の日は?
もうバラして作り直しはしないだろうし。
1つの製品に対して、興味や実用性が長続きするように思えんのだが。
夏休みの工作+中に埋め込んだジョイコン。
騒ぎ立てて、その気にさせるのが、うまい。
「あのスイッチの関連品」
「乗り遅れてはいかん」
「また品切れになる」
そう考えるのかな。
説明は確認程度で、切り取って形を見てガンガン組み立ててましたね。
ものを作りたい欲求が湧き出て来ているのを、側から見ていて感じました。
「わかる」という項目?で、ネタばらし的な解説も入るので、ナルホド!と目を輝かせていました。
オリジナルのトイコンも作れるようです。
予約で購入し宅急便で届きましたが、商品が入っていたダンボールも見事に消費されそうですね。。
たとえ作ったものは一時的でも、作った体験は子どもに永く残っていきそうです。
面白そう
個人的には美術館の工作ワークショップや、地域の子供向けモノづくりイベントの方がその後の生活にも活きて来るし、人とのコミュニケーションもとれて、何より作品として家族のちょっとした記念品として飾る事もできる。
そういう機会は昔より多くなったし、親はちょっと面倒だが、少し親子で緊張しながらそういう会に参加する体験は貴重だと思う。あと費用もこのソフトほど掛からないし。
踏んでしまったり、耐久性とかで段ボールで大丈夫なんかな?と。
色んな意見聞いて、考えてみたいです。
ソフトの組み合わせでアプリを作れるといっているようなものだ。
こんなものでの成長は、期待できない。
マンドリル
さすがです
内田百閒の「阿呆列車」は、題名どおり列車で旅する記録を綴った内容ですが、何気ない途中の描写が実に興味ぶかい。このレポートは、このような過去の名作にも匹敵するまで、実に昂揚しながら一読しました。子供のない私は、独りで遊ぶか、若い彼女と共同で作るかの選択肢でしょうか?どちらでも、楽しむ事由が第一と教わります。
まずは、楽天の株価上げるために、配当金増やせ。
これでカスタムロボもできないかなー
やってはみたいしみてみたい。。。
感性の劣化が哀しい。。。
で思ったのですが、プラモデルとか、IKEAの家具とかの組み立ての仕方を同じようにスマホで提供できないですかね?
予約もしていたけど「かなり予約入ってますか?」と聞くと、そうでもなさそうな答えだったので、売り切れはないかな?と安易な考え笑。
友達と一緒に遊んだりしたら、絶対に壊れると思うんですよね。。。
そういう奴に限ってろくに調べもせず原価原価うるせーんだよ
少しはこの手元の板で調べろよ老人
Switch買おっかな
高くなりますね…
で、20000円がこれうちの回収手数料ね
自分が子供の頃ならこんなのより新しいソフト買って欲しいって思うだろうけど…考え方がもうおじさんなのかな(;∀;)
以前に長期耐久性はなし。
二度目作るき気にはならない。
結果的に普通に完成品売るべきだと思った。
原価を考えると高い価格設定だと思う。
作るのめんどくさいオレみたいなのには不向きやね。
買う予定もないし。
株主なんだ。
DIY
どうせすぐ飽きるんだろうから、ミニゲームでないソフト1本買う方が賢いですね。
各自が工夫して作ったオリジナル作品のコンテストの場を
任天堂が用意したら面白いと思うんだが
設計図も(投稿のハードルを上げないため)任意で公開できる形で
中古売買対策も兼ねてる感じかな?