“さや姉”の愛称で多くのファンに親しまれてきたNMB48の山本彩が7月30日、都内で行われた同グループ全国ツアーの初日公演でグループからの卒業を発表し、芸能ニュースを賑わせた。「もうそろそろ……」と予想されてきたこととはいえ、大阪は難波を拠点とするNMB48の結成当初からグループの顔と言っていい存在感を発揮してきただけに、多くのファンにとってやはり卒業発表は感慨深いものがあるようだ。
「絶滅黒髪少女」でデビュー 当初からグループを引っ張る存在
私が初めて生で山本を見たのは、2011年6月4日に都内で開かれた記者会見だった。その日、コンサート「『見逃した君たちへ』~AKB48グループ全公演~」に出演したNMB48チームNが、コンサートに先駆けて報道陣向けに会見を開き、デビュー曲「絶滅黒髪少女」をステージでお披露目したのだ。
当時の報道向けの案内では、NMB48の位置づけはAKB48の姉妹グループの一つで、名古屋のSKE48に続く全国展開プロジェクト第2弾という、大々的な仕掛けによるものだった。
AKB48のオーディションの対象年齢が18歳までだったのに対し、NMB48は22歳までと幅を持たせ、グループのカラーも大阪ということでTシャツや公式サイトのデザインにヒョウ柄を押し出した。
また、茶髪・金髪も禁止にし、全員黒髪であることをアピールしていた。デビューシングル「絶滅黒髪少女」に合わせてのプロデュース方針だったのだろうが、オーディション時に茶髪に染めていたメンバーも加入後に黒く戻したという。
もちろん会見時にも全員が黒髪で登場したが、すでにNMB48はファンの期待を集め始めていて、リーダーの山本は実施中だった「AKB48 22ndシングル選抜総選挙」で速報25位に入っていた。やや緊張しながらも、
「自分の名前があったことに驚きましたが、いろいろな人から期待されているんだな、と実感しました」と、キリッと可愛いルックスで嬉しそうに話していた姿が印象に残っている。
総選挙では最終的には28位という順位で選抜入りこそ逃したものの、山本はNMB48からただ一人、アンダーガールズに入る健闘ぶりを見せた。
このときのNMB48は同年の元日から1期研究生公演をスタートさせ、山本がNMB48キャプテンに就任発表。3月に16名が選抜されてチームNが結成されたばかりというまさに“黎明期”だったが、会見の10日ほど前、
5月25日にリリースされたAKB48の21stシングル「Everyday、カチューシャ」には山本彩と渡辺美優紀がNMB48メンバーとして初の選抜入りを果たしていた。当初は、山本と渡辺が2トップ的にグループを牽引していたのだった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00000007-wordleaf-ent
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