まさかの事態だ!“原爆Tシャツ”で批判を浴びていた韓国の男性7人組グループ「防弾少年団(BTS)」は9日放送のテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション(Mステ)」への生出演が発表されていたが前日の8日、急きょ見送りとなった。
直前になっての出演とりやめは異例中の異例。ギリギリのタイミングまで予定通り出演の可能性を探っていたテレ朝がなぜ、このような決断に至ったのか。その舞台裏を追跡した――。
8日夜に突然、Mステは番組ホームページ(HP)で「11月2日に予告しましたBTSの11月9日放送回でのご出演を今回は見送らせて頂くことになりました」と発表。
見送る理由について「以前にメンバーが着用されていたTシャツのデザインが波紋を呼んでいると一部で報道されており、番組としてその着用の意図をお尋ねするなど、所属レコード会社と協議を進めてまいりましたが、当社として総合的に判断した結果、残念ながら今回はご出演を見送ることとなりました」とした。
またBTSの日本公式ファンクラブサイトでも「11月9日(金)放送のテレビ朝日『ミュージックステーション』に出演予定でしたが、出演を見送ることとなりました。
楽しみにしていただいたファンの皆様には残念な結果となり、お詫び申し上げます」とファンに謝罪するも、理由についての説明はなかった。
MステのHPで発表された通り、原爆Tシャツ問題が直前まで尾を引いた。先月、韓国のまとめ記事サイトで、メンバーのジミンが過去に日本への原爆投下を肯定するかのような文言の入ったTシャツを着ていた写真がアップされたことにより、日本国内でBTS非難の導火線に火が付いた。
そんなさなかの先週2日、Mステは今週の放送にBTSが出演、「FAKE LOVE ―Japanese ver.―」「IDOL」の2曲をパフォーマンスすると予告。炎上しているところに“ガソリン”を投入した形となった。
「BTSは13日の東京ドーム公演から4大ドームツアーを開始する。そのタイミングに合わせてMステに出演することは数か月前から決まっていたが、
発表してから特にネット上は大荒れとなり、テレ朝にも批判の電話やメールが殺到。本番を前に、日に日に増加の一途をたどっていた」とテレ朝関係者。
テレ朝も早い段階から原爆Tシャツ問題をキャッチし、レコード会社と協議を進める一方で、出演時のリスク分析もしていた。
「テレ朝は原爆Tシャツ問題を深刻に捉えており、局の周りで反BTS、反テレ朝デモが起きることまで想定して、関係各所に相談していた」とは制作会社幹部。
それでも直前まで出演の方向で事を進めていたが、局内の意見は二分され、結果的に“出演させない派”が“出演させる派”を押し切った形となった。やはり懸念されたのは、反BTSの怒りの矛先がテレ朝にまで飛び火することだ。
「2011年に『韓流をゴリ押ししている!』『偏向放送だ』とフジテレビの周辺で抗議デモが起きるなどフジバッシングが始まった。
これを機にフジの視聴率は低迷を続けている。今回、BTSを強行出演させると同様のことになりかねない恐れがあることから、リスク回避のために出演中止の声が局内でも大きくなった」(前出幹部)
原爆TシャツについてBTS側の釈明がない以上、出演を見合わせるのも仕方がないところか。今年テレ朝の視聴率は好調で、10月には日本テレビが58か月にわたって守ってきた「視聴率月間3冠王」の牙城を崩した。
そのまま民放トップの座を奪う可能性は十分にあり、BTSに足を引っ張られるわけにはいかず、今回の決断に至った。
これで、一部で有力視されていた今年の大みそかのNHK紅白歌合戦出場も、先日の徴用工訴訟判決に加え(本紙既報)、今回の原爆Tシャツの波紋を考えれば出場は危ういと言える。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181109-00000030-tospoweb-ent
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