日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。8月1日(水)の授業講師には、野球解説者の野村克也さんが登場。
野村克也さんは、プロ野球で名選手として数々の記録を打ち立て、その後指導者として活躍。南海ホークス、ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、楽天ゴールデンイーグルスで監督を務め、輝かしい業績を残しました。
そんな野村さんは、現在のプロ野球チーム、とくにセントラル・リーグ球団は「ニセモノばかりだよ」と苦言を呈します。その理由は、セ・リーグ6球団中、5球団は元外野手が監督だから。監督は、選手時代の経験をベースに采配を振るいますが、
「外野手はほとんど考えることがない。打席と守る位置だけでしょ?」と野村さん。「外野手に名監督なし」という持論があるそうで、「野球に大事なことは、全部内野でおこなわれる。だから『外野手に名監督なし』は、ある程度、根拠があるね」と言います。
では、そんな野球界で、新人選手が入るべき球団を選ぶには、どうしたらいいのでしょうか。野村さんの答えは、「チームではなく監督を選べ」です。
「巨人ファンだから巨人に行きたいではダメ。高橋(由伸)監督の下で野球を勉強したいから、が正解でしょう」と話します。
自分が野球を勉強するにはどの球団がいいかを、一番の選択基準にすべきだと言い、「(球団には)イヤでも監督の影響力がある」ため、チーム基準ではなく監督基準で考えるべきだと語ってくれました。
ちなみに、横浜ベイスターズの監督選びの際には、野村さんも候補に挙がっていたらしく、「(選ばれなかった理由は)オーナーが野村を嫌いだって。
好き嫌いで決めちゃダメですよ。いい仕事をするかどうかで決めなきゃ」と、裏話も教えてくれました。野村さんの話には、野球界に限らず、私たちが就職先を選ぶヒントも詰まっていました。
(TOKYO FM「未来授業」より)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180823-00010011-tokyofm-ent
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