テレビで見かけるようになった3年ほど前は、原宿系の“奇抜キャラ”だった藤田ニコル。かつては、そのファッションセンスや“にこるんビーム”のあいさつで若い女子を中心にカリスマ的な人気を誇ったが、今ではすっかりメイクもトークも落ち着いた“大人モード”にキャラ変。若い層からの支持もしっかり残しつつ、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などへの露出から親世代からの支持
、さらには自慢の「美尻」や「縦腹筋」を披露し、男性支持も強固なものとし、バラエティークイーン・小島瑠璃子と双璧をなすにまで至っている。
■ネット中傷、コンプレックスをも“自虐”で切り返すしたたかさ
藤田ニコルは2009年、雑誌『nicola』(新潮社)の専属モデル“ニコモ”としてデビュー。ギャルメイクと個性的なキャラクターで徐々に知名度を上げていった。
そして、可愛らしくも生意気なイメージをウリにバラエティ番組に進出すると、
モデル業とともに10代のカリスマとして活躍。2014年『nicola』を卒業、『Popteen』(角川春樹事務所)専属モデルを経て、2017年10月『ViVi』(講談社)の専属モデルになるなど、順調にモデルの“王道”を歩んでいく。
そんな藤田のバラエティ界での躍進を支えるキーワードのひとつが、“自虐”だ。カードゲーム『遊戯王OCG デュエルモンスターズ』の「強欲な壺」という、
歯を剥き出して笑う不気味なキャラに似ているとネットで話題になると、自身もバラエティ番組内で言及、ショックを受けたことを明かした。
10代後半の多感な時期だけにそれなりに傷ついたと思われるが、『Popteen』では顔面を“緑塗り”した「強欲な壺メイク」に挑戦するなど、したたかな“自虐返し”でますます好感度を上げたのである。
一方、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)では、中学時代にいじめを受けて不登校になっていた過去を告白。「自分が辛いときにいつもそばにいてくれて『お母さんはいつも味方だよ』、『お母さんは一番のファンだよ』と言われなかったら、
たぶん頑張れなかったと思う」と、母親の支えで逆境を乗り切ったことを赤裸々に語った。さらに、自分の顔にコンプレックスがあったことも告白しているが、
「大丈夫、こんな時代もあった」とコメントを添えて、昔の写真をインスタグラムに投稿、その潔さにネットでは、「ちょっぴり自信がない女の子にたくさんの勇気と元気を分けてる」といった好意的な声で溢れたのである。
こうした一連の「ネットの中傷」、「過去のイジメ・コンプレックス」などのマイナス要素をオープンな自虐ネタとして昇華しているところが、若い層のみならず幅広い年齢層からも共感され、また勇気を与えているようだ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180926-00000349-oric-ent
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