[パリ 19日 ロイター] – 米国の人気テレビ番組「ザ・デイリー・ショー」の司会を務めるコメディアン、トレバー・ノアは、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で優勝したのはフランスではなくアフリカだとジョークを言ったことで、駐米フランス大使から批判を受け、さらに反論する展開になっている。15日の決勝戦で、さまざまなルーツを持つ選手から成るフランス代表は、クロアチアを4─2で破り5大会ぶり2度目の栄冠に輝いた。多様性の勝利として賞賛を集める一方、一部では人種差別的な意見も出た。
南アフリカ出身のノアは番組で「ワールドカップで勝ったのはアフリカだ。フランス代表だと言わなくてはならないのは分かっているが。選手らを見てごらん。南フランスに長くいてもあんなに日焼けしない」と語った。
フランス代表23人のうち、15人がカメルーン、コンゴ、マリなどのアフリカ系。ただ、アフリカで生まれて幼少期にフランスに移住したのは2選手にすぎない。
ノアの発言に対して駐米仏大使のジェラール・アロー氏は大使館のツイッターアカウントに「彼らをアフリカチームと呼ぶのは、フランス人としての彼らを否定することになる。冗談半分でも、白人であることがフランス人の唯一の定義、との考えを是認することになる」と書き込み反論した。
ノアは18日夜の番組で再び反論、「私はフランス人としての彼らを否定しているわけではない。彼らには私と同じくアフリカ人としてのルーツもあると言っているだけだ」と述べた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00000046-reut-ent
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