【トレンドウオッチャー木村和久の世間亭事情】水曜日のダウンタウン(TBS系)の、「芸人連れ去り企画」が物議を醸しています。若手芸人をガチで車で連れ去り、誰もいない檻に押し込め、助けを呼ばせる企画で、私も偶然番組を見ていました。
問題は連れ去る場面を、路上で目撃した、一般視聴者から「誘拐じゃないか」と警察に通報され、ひと騒動起きたのです。
これに対し松本人志が「ワイドナショー」(フジ系)に出演している時、謝罪をしていましたが、最後は「浜田が悪い」と、ボケでかわしていました。
個人的にはこのテのパワハラ番組は、もう見たくないという心境で、松本には反省していただきたいです。同様なイジメや落とし穴番組は、とんねるずが得意としていましたが、彼は自ら率先してやっている分、いさぎよいです。
今回の連れ去り企画は、「この企画ガチなんだ?」と松本が言ってるように、自らの手は汚さず、VTRを見て初めて気づくポジションです。でも、「水曜日のダウンタウン」という冠番組だからこそ、芸人は松本に気を使って、誘拐もどきの企画を甘んじて受けたのに、「マジだったの」じゃ、がっくりですよ。
松本は映画監督もしており、バラエティー番組の企画・構成に深く関わっています。今回はパネラーとしての出演といっても、言い逃れはできません。
番組で檻に監禁された若手芸人は、次の身代わりが登場しないと逃げれません。どうおびき寄せるかというと、「飲食店にいるけど、財布がなくて払えないから助けて」と嘘をつき、相手の良心に訴えるのです。そしてネタをばらし、「さあ交代だ。キミも誰か騙して、この危機から脱出して」となるのです。
企画そのものは面白いかもしれませんが、騙しや裏切りという嫌な面を見させられており、決して気分が良いものではないです。
これは「ガチ」か「演出」かと、言ってるレベルではないのです。AVでレイプものってあるでしょ。あれは「本人が合意しているから、安心して見ていい」と言われてもね。演出でもレイプされているシーン、そのものが見たくないのです。
だから若手芸人が、不条理なことをさせられることが問題なのです。
これは一回、松本が拉致されて、どこかに取り残されるとか、怖い人に絡まれるとか、辛さを体験していただきたいですね。
■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180705-00000006-ykf-ent
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