今年の邦画界はカンヌ映画祭で最高賞を受賞した「万引き家族」、製作費300万円ですでに3カ月のロングランが続く大ヒットとなった「カメラを止めるな!」とまさに当たり年。そんななかジャニーズが誇る役者も大健闘している。
先陣を切った山下智久(33)の「コード・ブルー」がヒット。木村拓哉(45)が“嵐”の二宮和也(35)と初共演した「検察側の罪人」も続いた。真打ち登場は“V6”の岡田准一(37)。名監督・木村大作氏とタッグを組んだ「散り椿」もヒット中。
ヒットした要因はそれぞれ異なる。山下はテレビドラマの実写版。内容と役がハマった感もあり、違う作品で役者としての真価が問われることになる。木村は相変わらずぜいたくな共演者とテレビジャックのような宣伝など、木村に懸ける事務所の強い思いが今回も透けて見えていた。
「今回の映画はファンだけでなく大人もうならせる内容と演技で木村の評価が上がっただけに、そろそろ共演者頼りや過剰な宣伝から卒業する時期」と苦言を呈する声もある。一方で、“木村=カッコいい男”のイメージはすでに定着している。
このままカッコ良さを保つ策もある。次回作「マスカレード・ホテル」でもカッコいいホテルマン役。「どんな役をやってもキムタク」と揶揄されようと、徹底して二枚目俳優を続けるようにも見える。
今年、高齢を理由に静かに役者を引退した田村正和のように、二枚目役者を極めるやり方もありだ。その点、岡田はやはり別格だった。
本格派の時代劇。宣伝のためにバラエティーに出ることはなかったが、北大路欣也など錚々(そうそう)たる人たちが映画界の垣根を越えて岡田を称賛するコメントを出した。
「もうアイドルが役者をやっているレベルではない。時代劇も映える立派な役者。“V6”で踊っているほうが違和感を覚えるほど」(映画関係者)
三者三様、役者としての評価はあるが、ジャニーズの「役者部」はこの3人に二宮をプラスした形で決まった感もある。ジャニーズ内ではベテランに入る中居正広は司会。“嵐”の桜井翔はキャスター路線とほぼ決まった。
他のタレントも試行錯誤しながら最終的な方向を模索している。そこに期せずして滝沢秀明(36)が芸能活動から引退。
ジャニー喜多川社長(86)の後継者としてジュニアの育成など裏方になることを発表した。来年早々にもジャニーズ事務所は新体制で臨むといわれている。今年の一連の精力的なタレントの動きとなまじ無縁ではないと思う。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181011-00000016-nkgendai-ent
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