16日の引退を発表している沖縄出身の歌手、安室奈美恵さん(40)への注目度が高まっている。最後のツアーを収めたDVDとブルーレイは音楽映像作品では史上初のミリオンセラーを達成(オリコン調べ)。
引退前日の15日にライブを行う故郷・沖縄ではホテルの宿泊予約が殺到している。最後の日に向けて「安室フィーバー」が吹き荒れそうだ。
■ミリオンセラー
「安室ちゃんが存在する時代に生まれて良かった」「ずーっと大好き」…。
8月29日朝の東京・タワーレコード渋谷店の店頭には、同日発売となった安室さんのDVDなどが並び、店内のメッセージボードには、ファンの熱い言葉があふれた。翌日には音楽映像作品初のミリオンセラーを達成。
横浜市の大学生、白鳥純子さん(22)は「彼女は時代の先端を走るカリスマ。引退は寂しいけれど、音楽は残る」と興奮気味に語った。
安室さんは1990年代にヒット曲を連発。平成7~8年ごろには、若い女性が安室さんのファッションをまねる「アムラー現象」を巻き起こした。
歌手、山口百恵さんを育てた音楽プロデューサー、酒井政利さん(82)は、安室さんを「一時代を築いた国民的な歌手」と評価。
トーク番組などに出演せず、私生活をほとんど明かさない姿勢に言及し、「スターには『不可解で神秘的な要素』が必要。無駄な言葉を発信せず、自分のスタイルを保ち続けた」と人気の背景を分析する。
昨年9月の引退発表後に発売したベスト盤CDの売り上げは昨年のアルバム部門1位を獲得。現在は約227万枚を超えた(オリコン調べ)。今年2~6月の最後のツアーは国内だけで約75万人を動員。音楽業界では「桁違いの大ヒット」と感嘆の声が広がった。
■本人登場は…
引退発表と同時に、安室さんが昨年、デビュー25周年コンサートを開いた沖縄県宜野湾市内の主要ホテルは、「引退ライブ開催地は同市では?」と考えたファンの予約で満室状態に。
8月下旬、同市で9月15日に開催される音楽イベントへの安室さんの参加が発表されると、さらに予約の問い合わせが殺到。
ホテルのスタッフは「ライブが行われずにキャンセルが相次ぐ事態を懸念していたのでよかった」と安堵(あんど)した様子だ。
しかし、15日のイベントの告知には「ラストライブ」の文字は一切ない。引退日の16日には同市内で安室さんのライブ映像上映などを行うファンイベントが行われるが、主催者は「本人の出演はない」。
しかし「引退日に本人登場のイベントがあるはず」と期待するファンは多い。ホテルスタッフは「動き次第では迅速に対応しなければ。気が休まる時間がない」と戸惑いを隠さない。16日に向け、安室さんの動向がますます注目されそうだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180902-00000536-san-musi
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