チームメイトの野球道具を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕された元巨人の柿沢貴裕容疑者(23)は、移籍前の楽天時代も盗みを繰り返していた。楽天の元監督で野球評論家のデーブ大久保さん(51)が明らかにした。大久保さんが柿沢容疑者について語ったのは、2018年7月13日放送のCS生番組「プロ野球ニュース」(フジテレビ ONE)。大久保さんは当時、騒動を受けて球団側に防犯カメラを設置して欲しいとの要請までしていたという。
■「もう1度柿沢を仲間に入れてくれないか」
大久保さんは12年シーズン終了後に楽天の二軍監督に就任。一方の柿沢容疑者は同年のドラフト6順目で指名され、楽天へ入団した。その後、大久保さんが一軍監督になるまでの約2年間、柿沢容疑者を直接指導する関係にあった。
大久保さんは13日の「プロ野球ニュース」で、神妙な面持ちで「初めて、公の場で言うんですけれども…」と一言。柿沢容疑者の窃盗行為は「楽天の時もあったんです」として、当時のエピソードを次のように語り始めた。
二軍監督時代、楽天の選手から盗みの相談を受けた大久保さんは、本人に直接「やったのか。話は聞いているんだ」と尋ねた。だが、柿沢容疑者は「やってません」と頑なに否定したという。
当時、窃盗の件でチームメイトから「総スカン」状態だったという柿沢容疑者。こうした状況を受けて、大久保さんは自らの頭を丸坊主にした上で選手たちを集め、
「この場でこの話は終わろう。大久保という人間はたいしたことなくても、二軍監督という立場の男が坊主にしてきた。この坊主頭で、もう1度柿沢を仲間に入れてくれないか」
と懇願。ベテラン選手もこれを受け入れ、一度は場が収まった。当時の楽天球団は、柿沢容疑者にペナルティを課さなかったという。
「結局、何も変えられなかった」
その他にも、柿沢容疑者に盗みを止めさせるため、球団社長に「防犯カメラを設置してくれないか」と要請するなど、本人を更生させようと努めていた大久保さん。練習を厳しくする方法も取ったが、これも上手くいかなかったそうだ。それだけに、柿沢選手が巨人に移籍した後に起こした窃盗事件について、大久保さんは今回の番組の中で「もの凄く責任を感じています」。その上で、
「結局、何もしてあげられなかったし、変えられなかった。辛いですね」
と後悔の言葉を口にしていた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180714-00000006-jct-ent
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