覚せい剤取締法違反(使用)の罪で東京地検に起訴された、女優三田佳子(77)の次男・高橋祐也被告(38)が9日、渋谷署から保釈された。東京地裁が5日に保釈を認める決定をし、この日、保釈保証金300万円が納付された。祐也被告が同法違反の疑いで逮捕されるのは4度目。3度目の逮捕では、08年に懲役1年6月の実刑判決を受けていた。3度目の逮捕時には三田が会見し、号泣しながらも「彼を切り捨てられない」と息子への愛情をにじませていた。
【3度目の逮捕を受け会見した三田佳子。07年11月17日の本紙より】
テレビカメラ20台、報道陣約100人が詰め掛けた会見では、二男・高橋容疑者の状況をあらかじめまとめた「お詫び文」を配布した。その文章を「養育、教育の失敗に起因するものだと思い」などと涙ながらに読み上げ、愛息の愚行に深く頭を下げた。
過去2度の逮捕で、息子を更生させることを固く誓っていた。2度目の逮捕となった00年には、「人生をかけて原因を究明する」と訴えたが、それから7年、精神的なストレスもあったのか、高橋容疑者はまたも覚せい剤に手を染めた。
自立させようと、親元から、旧知の仲で俳優の唐十郎の元へ送り出した。だが、一方では親としてのサポートの方法は、当時から現在まで変わらず、小遣いを渡し続けるなど、一般社会では甘いと言われかねないもの。
会見でも甘さを指摘されると三田は答えに窮したが、それでも姿勢は変えず、「厳しく言うだけで万が一、人さまを傷つけるようなことになったら大変ですから。完全に彼を切り捨てるというにはね」とキッパリ。27歳の大人になった息子にこれまでと変わることのない愛情をのぞかせていた。
〈一問一答〉
「突然のことで、どうしていいかわからない。正しく気持ちが伝わってほしくて、紙に書きました」(息子の逮捕をわび、心情をつづったコメントを配布)
-逮捕を知ったのは。
「…」(ハンカチを目にあて)
-息子が2カ月間入院していた。病名とその原因は。
「病院については(夫の)高橋に任せていた。原因は、彼の心の中を私がこうだろうと言い切れない。いつか今、過去の思いをちゃんと言えるようにしてほしい」
-異変に気付いてから1対1で話をしたか。
「…」
-00年の逮捕後に、原因究明を誓ったが、息子とはどのようにコミュニケーションを取った。
「結果がこうでした。母親として力不足であったと思います」
-ご主人は。
「精一杯のことをしていたと思う。でも夫婦としても足りてなかった」
-3度目の逮捕ですが、今後もサポートし、更生を信じる。
「正直心の中では、放り出して当然!という気持ちがあったのですが。(息子が)普通の状態でない。不安定なまま1人で生きられない。厳しく言うだけで、万一よそさまを傷つけることになったら大変。切り捨てるというには…」
-本人から言葉は。
「弁護士さんを通じて『申し訳ない』と」
-前回の逮捕時は、舞台を降板したが。
「降板となると迷惑を掛ける。仕事をする人間としては、あの時も今も気持ちは同じ。ただ、芝居に関しては、捨ててはいけないという気持ちがある」
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181009-00000077-dal-ent
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