23日放送の『5時に夢中!』(TOKYOMX)で、マツコ・デラックスが現在観戦者や選手に熱中症が相次いでいる高校野球について独自の理論を展開。その内容が物議を醸している。
マツコは現在の高校野球は「問題がある」とコメント。そして、秋開催論があることについて、「ドームよ、ドームしかないって。夏休みじゃないとほら、テレビも見なくなるじゃない? 普通に秋口に昼間放送されていても誰も見れないから」とドーム球場での開催を提案した。
続けて、「甲子園じゃなくなるわよね。それか、大阪ドームを甲子園って名前にして、甲子園にすればいい。甲子園って名前を続けたいなら大阪ドームを甲子園球場にすればいいのよ」と独自の見解を展開する。
さらに、予選の開催時期については、「夜中とかにやればいいのよ。予選なんか誰も見てないんだから。ゲームだけすれば良いんだからさ」と提案。同じく月曜コメンテーターの株式評論家・若林史江から「何試合もやるとなると、夜だけでは無理なのか?」と問題提起されると、「別に荒川の河川敷でやればいいんだから。いくらでもどうにでもなるって、予選なんて」とコメントした。
MCのふかわりょうからは「太陽光を浴びている高校球児というイメージがありますけども、それは大丈夫そうでしょうかね? そこらへんは」と質問が寄せられるが、マツコは「ごめんなさい好きにしてください」と突き放した。
この発言にネットの声は賛否両論。気温が昔と比較すると急激に上昇しており、「今のままでは良くない」という認識は一致しているものの、「甲子園への愛が感じられない」「予選を楽しみにしてる人もいる」「野球人は甲子園を目指している。ぶっ倒れてでも真夏に甲子園でやるべき。野球に対する愛がない」など、高校野球ファンを中心に反対意見があがる。
その一方で、「ドーム開催のほうが良い」「出場校を絞って予選を夜やるべき」「ドームでやらないなら応援団を廃止するべき」など、肯定的な意見も多く、まさに賛否両論となった。
マツコの意見は少々極論ではあるものの、ドーム球場で試合を開催すれば熱中症問題はすべてクリアされる。事実、社会人野球の祭典、都市対抗野球は7月に東京ドームで開催されており、選手・観客とも快適に試合が行うことが出来ている。
気象庁が「命の危険がある暑さ。一つの災害」とまで発表した今年の夏に野球をやらせることは、異常と言わざるを得ず、マツコのいうように「問題がある」と言わざるを得ない。特に、炎天下で楽器演奏やチアリーディングを行わねばならない応援団は厳しく、命を落とす人が現れても、全く不思議ではない状況だ。
それでも高野連は、試合時刻の変更や開催球場のドーム化などは行わない模様。現実問題、京セラドーム大阪(旧大阪ドーム)は甲子園大会期間中オリックス・バファローズと阪神タイガースの試合が予定されており、今年に関しては不可能だ。また、高校野球ファン、関係者の反対意見も根強い。
非高校野球ファンにしてみれば、「暑いならドームで」と考えるのはごく自然なことだが、「野球経験者」は「甲子園球場でなければ意味がない。ぶっ倒れてでも甲子園球場」と考えている様子。
マツコがそんな高校野球を「好きにしてください」と突き放したくなる気持ちも、理解できるのではないだろうか。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180724-00000007-reallive-ent
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