ネットの反応

1
大学生の頃、父とスポーツクラブに行ったとき、
父が、ほら大江健三郎だぞ、と教えてくれました。
自分は無知だったので、その時初めて知りましたが。30年ほど前の話です。
父は大江さんより一つ年下ですが、昨年亡くなりました。
そんなことを思っていたら、大江さんの訃報。
生年月日を見たら、父と同じ1月生まれなので、
ちょうど1年違いでした。

大江さんの訃報を拝見して、思わず父のことを思い出してしまったので、
書き込みいたしました。

ご冥福をお祈りします。

1-1
中野のスポーツクラブではないでしょうか?
水泳のスクールでご一緒させていただきました。まだノーベル賞受賞前だったと思います。
ひよこだったか、アヒルだったかイラストがかかれたスクールノートに大江健三郎とかかれていて、スクール後にスタンプを押して渡すのですが、今思えばなんだか可愛らしく感じてしまいます。私は水泳のインストラクターをしていたので、あなたのお父様にもお会いしているかもしれません。
ご冥福をお祈り申し上げます。

1-2
自分は、新宿のイーストデッキですれ違ったことがある。焦げ茶色のマオカラーのスーツ(毛沢東っぽい詰襟の服)と丸メガネですぐにご本人とわかった。ノーベル賞受賞のちょうど前後の時期だったが、周囲の誰も大江さんだとは気づかずにいた。個人的には「死者の奢り」くらいしか読んでなくて大ファンってほどでもなかったから、「ファンです」とか「握手してください」なんてミーハーなことはしなかった。
1-3
>ノーベル文学賞を取ったのは1994年で今から29年前だ。 ちょうど30年前だと賞を取る前になる。 その時からコメ主の親御さんは、大江健三郎を見て反応してたんだ?知名度は跳ね上がるでしょうが、それ以前から知っている人は知っているでしょう。全くの無名が取ることの方が珍しいでしょうし。何を気にしてるのか分かりません。

ましてや偶然ではなく同じ場所を利用していたとしたら、そういう話を聞くこともあるでしょう。著名人が住んでるとか利用してるとかいう噂なんて山程ある。

村上春樹がノーベル賞候補と騒がれるようになったのは2006年頃からのようですが、ファンではなくむしろあの文章は苦手な私ですらそれ以前に読んで知っている。

1-4
大江健三郎さん、並びに、fwkさまのお父さまのご冥福を、お祈り致します。
お二人とも、この世に素晴らしいものを残されました。
1-5
説明不足だったので再投稿。コメ主の“30年ほど前”の話ってノーベル文学賞取る前の出来事?
それともあと?

ノーベル文学賞を取ったのは1994年で今から29年前だ。
ちょうど30年前だと賞を取る前になる。
その時からコメ主の親御さんは、大江健三郎を見て反応してたんだ?

1-6
私の父も同い年で昨年亡くなりました。人間的にはまるで違いますが毎日毎日偉大な方々の訃報を目にし残念です。
1-7
亡くなった人と親の歳をくらべてしまいますね。親というのは離れ難いものがありますね。
1-8
大江さん、安倍公房さん、野坂昭如さん…
勝手ながら、青春を共有させていただいたと思っている。
むさぼるように読書し、仲間と語り合った日々だった。
ありがとうございました…
1-9
貴重な思い出ですね。
スポーツクラブで大江さんも鍛えていたのかな(^^)
1-10
老衰とは、まさに天寿を全うしたのではないでしょうか。
2
思想信条抜きにしてご冥福をお祈りいたします。作家として有名な方でしたが息子の光さんの障害とも向き合ってこられて苦労も多かったと思います。天国からご家族を見守ってあげてほしいですね。
2-1
東西冷戦時はこの人が東側の言説を吐き一方先年亡くなった石原慎太郎氏が西側の言説を吐き双方拠って立つべき場所があったのだろうが冷戦終結後はともに居場所がなくなったように思う。その冷戦終結もプーチンのウクライナ侵攻により終わりを告げた。サウジとイランが中国の仲介により国交を回復して戦後レジ-ムは終わり。新しい枠組みが胎動し始めた。その新しい枠組みに日本は付いていけるのだろうか。
2-2
いわゆる左翼系文化人だけど、ソ連に対しても言論の自由を認めるように求めたりして、いわゆる共産主義国での人権侵害にも物申しているあたり、その辺の緩い左翼とは違う筋の通し方をしていたと思う。
2-3
あの石原慎太郎氏が最後の国会での質問の時に大江健三郎氏の作品の名前を参考作品として挙げてらっしゃいました。お互い思想信条は異なるものの、どちらも同時代の一流の文学者として認め合っていたようです。ご冥福をお祈りします。
2-4
>狭い世界の同人活動にしか見えないんだが。今の純文学はそういうところあるけれど、この人の特に全盛期の頃は今の西村博之のようなインフルエンサー、少し前のダウンタウンやたけしのようなお笑い芸人、あるいはバブル期の尾崎豊などのシンガーソングライターと同じように、若い人たちにもかなり影響力があったんだよね。

2-5
リベラルでも三島由紀夫やドストエフスキーのような右の作家が好きな人は多いし、左翼が嫌いなネット保守も宮崎駿は好きだったりするから、左翼系だからといって食わず嫌いをしたらちょっともったいない作家ではある。
初期短編集とかは、左翼嫌いのサブカル好きが読んでも滅茶苦茶面白いと思う。
2-6
まあ、石原慎太郎のときも思想自体はかなり叩かれたうえで亡くなった日でも冥福を祈りたくないとコメント出していたリベラルも結構いたぐらいだから、「コメ主の思想信条は抜きにして」といった意見ぐらいは全然穏当な方だと思うけどね。むしろ、思想云々を理由に作品が読まれなくなっていることの方がもったいない。
大江さんの政治的な意見はその辺の量産型左翼と同様に凡庸だと思うけど、作家としては本当に天才だったから、小説は読んで欲しいなあ。

2-7
丹丹の冒険さん、コメントするなと言われてもねえ。感じたことをコメントして別に問題はない(場合によっては表現をアレンジする必要はあるが)と思う。
自分もこの人の考え方について行けないところはあるが、それにも増して文学関係に多大な貢献をしたことは認める。
ご冥福をお祈りします。
2-8
rejoice(喜ぶ)ということが大切で、希望を捨ててはいけないと訴えていたことを思い出します。
光君はどんな思いでいることでしょうか?
昔、NHKの討論番組で、憲法改正について中曽根元首相と議論したことがありました。
中曽根は「憲法の改正は未来の子供たちのために必要なのだ」と言ったが、大江は全く動じず、「まったく同じ理由で反対です。」と断じて、変えてはいけない理由を、時間をかけて理路整然と説明しました。
それを聞いていた中曽根は言葉を継げず、恨めしそうな顔をしていた。
我が家の茶の間では、全員が大江に拍手を送っていました。
何が大事なのかを、ちゃんとわかっていた方だと思います。
いつまでも日本を見守っていていただきたい。
2-9
大江健三郎さんは昭和50年代、朝日新聞で日本の産業界、自民党、読売新聞を強烈に批判していました。日本が高度経済成長を遂げたのは、ひとえにベトナム戦争のおかげである。
アメリカのベトナム侵略を自民党が支持し、産業界は米軍に装備品や武器の部品を売りまくった。
松下電器などはベトナム駐留の米軍に炊飯器まで売って大もうけした。

その自民党を支持したのが読売新聞だから、読売は自民党と一緒にベトナム侵略の片棒を担いだ。

ざっと、こんな調子でした。
さて、平成に入ると大江健三郎さんは読売新聞の夕刊にコラムを書いていましたね。

ご冥福をお祈りいたします。

2-10
ネットの人達は左翼とか右とか古いイデオロギーでモノを語るよね。
そもそもこの人達が語る左翼とは、全て現体制や現権力とは対局、若しくは反主流で思想などほぼ変わらない者達、要は左翼とは何かなど理解してないし、自分達と違う者は左翼と呼んで主流派に乗っかってるだけ。
3
自分はこの方にボロクソに書き立てられた自衛官であったが、作品は粒ぞろいであった。
特に『M/T』『同時代ゲーム』『燃え上がる緑の木』等の故郷の愛媛と「オーバー」、そして語り部を引き受け損なった「作家」という立場から歴史を再構成する作品群は紛うことなき傑作であった。
だが、今の日本が求めるのは「壊す人」であるというのは、作家としても無念であっただろう。一昨年だったか、東大図書館に蔵書を寄贈したときからもう先は長くないとは思っていたが、身辺整理をして晩年を迎えられたのは素晴らしいことであると思う。

3-1
信条、理念は全く賛同もできず、9条で日本の平和が保たれるなどという事は絶対に無いと断言するが、そんなことを置いておいても、この方の作品は素晴らしかったと思います。心からご冥福をお祈りいたします。
3-2
こういう芸術家や文芸家って優れた創造性の一方で、一社会人としてはとにかく難癖がある人がホンマに多い。大江健三郎は良くも悪くも典型例やった。そう割り切って向き合うのが正解やと思う。
3-3
>震災の後、坂本龍一ともに電気なんか、いらないって言ってた人ですね。こういう上っ面だけの解釈がネット社会ではまかり通ること。そしてその果てには「知恵の荒廃」しかない。
人の一言で全人格を肯定したり否定したり、あまりに刹那的な社会の行く末に、光をもって指し示すべき指標をまた一人失いました。

3-4
>>9条で日本の平和が保たれるなどという事は絶対に無いと断言するが、>戦後70年の平和を全否定するわけですね。

戦後、在日米軍が居たことで平和が保たれたことを全否定するわけですか?まさか9条のおかげで守られたとお考えですか?

3-5
大江さんが自衛官をボロクソに言われたという事は知りませんでした。
むしろ逆に自衛官を含むすべての人間の命を守ることに努力されたと思います。それが「九条の会」であり、そのおかげで我が国は一人の戦争犠牲者も出していません。英米ロ仏中・・・独韓加伊豪などの諸国は多くの国民を戦争の犠牲にしています。一切の戦争しない、軍隊を保持しないという大江さんの「憲法九条」がその素晴らしい実績に貢献しているのです。

なぜなら、仮に「憲法九条」が無ければ我が国の自衛隊は海外派兵され参戦しています、そしてベトナム戦争、イラク戦争に参戦すれば戦争犠牲は不可避です。多くの自衛隊員が犠牲になっています。

3-6
戦後一番影響力のあった作家だよ。無茶苦茶おもしろいから読んでみるべき。ハスミンの追悼文が切なくなりそう。
3-7
大江健三郎の政治思想に賛同出来ない人は多いだろうが、「芽むしり仔撃ち」は代表作であり最高傑作。
3-8
>9条で日本の平和が保たれるなどという事は絶対に無いと断言するが、戦後70年の平和を全否定するわけですね。

3-9
大江文学に親しまれてるって、コメ主さんはインテリなんですね。
自分は敷居が高くて、なかなか手がでません。
3-10
日頃自衛隊を否定している人は困った時は一番に手を上げる人のような気がする。
4
「芽むしり仔撃ち」「万延元年のフットボール」は感動した。
三島後の日本では、安倍公房とこの人はデビュー当時から世界照準の豊潤な想像力を持っていましたね。
中期以降は読みづらすぎて私の頭ではついていけなかったが、また「取り替え子」以降は比較的読みやすくなった。
村上春樹みたいに売れまくったわけではないが、ノーベル賞の名に恥じない作家だったと思います。
4-1
安部公房が存命だったら彼がノーベル賞をとってたはずで私なんか、と受賞後の謙遜したインタビューを思い出した。
確かに、安部公房が取るのは時間の問題だと思われてたが、取る前に他界した。
日本の前衛文学のレベルの高さを安部が知らしめた恩恵に与った感がある。
安部がもし存命中ノーベル文学賞をとってたら、彼の受賞はなかったかもしれない。
しかし、彼の文学もまたノーベル賞に相応しいことは間違いない。
自分に大きな影響を与えた芸術家等の偉人は、違う時代を生きた人にはそこまで大きな影響は受けないと思っている。
同世代、年下にもそれはない。
必然的に一回りか2回り上の年代となる。
この年になるとそういう人がどんどん居なくなって行く。
4-2
三島由紀夫、安部公房、大江健三郎、この3人を学生時代に読み漁った人は多いでしょうね。
特に私が小説読むようになった時には安部公房も死んだ後だったので、後年の思想や信条には賛同できずとも、時折、ラジオやインタビューで見ると戦後文学の生き証人としての存在感があった。
上に挙げた3人と深い親交のあったドナルド・キーンも没して久しいが、天国があるなら文学談義に花を咲かして欲しいものだ。
4-3
芽むしり仔撃ちをずいぶん昔に読みましたが
疫病と戦争がもたらす閉塞感という点では今でも通用する作品だと思います
なんとか子供を籠絡しようとする大人たちの描写が恐すぎました
あのジメジメしたイヤ〜な感じは今も60年前も変わらないんでしょうね
4-4
「沖縄ノート」では、疑問を持ちました。詳しくは、曽野綾子さんの「ある神話の風景」を読んでね。
4-5
安倍公房もノーベル賞をもらってもおかしくない作家でしたね
もらう前に亡くなってしまったという感じもしますが
4-6
「芽むしり仔撃ち」は、サスペンスドラマだった。
5
学生時代、「万延元年のフットボール」、「洪水は我が魂に及び」、「同時ゲーム」などを熱心に読んだ記憶があります。私も含めて多少なりとも大江健三郎氏に影響された若者は多いと思います。ご冥福をお祈りします。
しかしながら、その後の世界の動きは、大江健三郎氏の「想像力」では捉え切れていなかったことが次第に明らかになったと思います。特に北朝鮮による日本人拉致は衝撃的でした。この時に限りませんが、真実が明らかになった時、かつて多くの若者に影響を与えてきた日本の知識人が誰一人、総括も自己批判もしないのが不思議でなりませんでした。「厳粛な綱渡り」や「核時代の想像力」などで金日成主席に最大限の理解を示していた大江健三郎氏は、真実が明らかになった時、どう考えておられたのでしょうか。聞いてみたかったです。
5-1
こういう芸術家や文芸家って優れた創造性の一方で一社会人としては難癖がある人がホンマに多い。大江健三郎は良くも悪くも典型例やった。そう割り切って向き合うのが正解やと思う。逆を言えばこの手の芸術家や文芸家の社会評論は無視した方がいい、仮に賛同する内容でも数打ちゃ当たるに過ぎないかもくらいに軽く受け流した方がいい。
5-2
客観的な見方で同感します。川端は未来にも読み継がれるだろうが、大江は21世紀半ばも持たないだろう。
5-3
そこまでの人だったんです。合掌


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