サッカー日本代表が今、かつてない逆風にさらされている。ロシアワールドカップ(W杯)に臨む日本代表メンバーは、サプライズもなく大方の“予想通り”となった。本大会直前のハリル前監督の解任により「選手たちの造反があった?」といった疑義や、協会の対応の悪さもあり、風当たりは過去5大会と比べ最も強い。そうした批判に答える形で長友佑都選手が1日、「年齢で物事判断する人はサッカー知らない人」とSNSで発信し、炎上する騒ぎも。このように、W杯開催の度に繰り返される多様な人間ドラマ。そして、それに一喜一憂する「メディア」と「サッカーファン」の関係性について、元週刊サッカーダイジェスト編集長の山内雄司氏に話を聞いた。
■「忖度ジャパン」、「年功序列」…かつてない批判にさらされる日本代表
一時は本田圭佑選手、岡崎慎司選手、香川真司選手のいわゆる「ビッグ3を外すべきか」といった議論が成された時期もあったが、海外で充分な成績を収めた中島翔哉選手、堂安律選手、久保裕也選手ら若手を抑えての選出。この選考にネットユーザーは即座に反応し、「忖度ジャパン」、「年功序列かよ」、「期待できない」といった批判の声をあげている。
さらに、ハリル前監督の解任理由として、「選手のクーデター」や「スポンサーへの忖度」を報じる一部メディアがあったため、今回の騒動に関して根拠のない“犯人捜し”や“レッテル貼り”が多く見られる状況にもなっている。
もちろん、メディアによる批判的な論調はあって然るべきだ。だが、「そこに筋が通っていなければダブルスタンダードになりかねない」と危惧する山内氏。実際、メディアが“世間の流れ”に乗ってしまったケースは過去にもあるという。
■「カズはいらない」 期待値が高ければ高いほど、その反動は大きいものとなる
1997年、初のW杯出場を賭け、日本代表は翌年のフランス大会への出場権を得るべくアジア最終予選に臨んでいた。その時、チームの象徴とも言える存在であったのが“KING KAZU”こと三浦知良選手。1次予選で5試合10得点のゴールラッシュを見せたカズ選手は、最終予選初戦のウズベキスタン戦でも4ゴールをマークする大活躍。誰もが彼を称賛していた。
しかし、残酷な運命が待ち受けていた。カズ選手はその後、まったく得点できなかった。そのため、彼の評価はジェットコースターのように激しく上下に波打った。当時の様子を山内氏は次のように語る。
「初のW杯出場に向けて日本中が期待に満ちていました。初戦のウズベキスタン戦で4ゴールするなど、カズ選手は紛れもないエース。でも、3戦目の韓国戦で尾てい骨を痛めたことも影響して、その後は不調に陥った。
大一番となった6試合目のUAE戦で引き分けた際は、国立競技場周辺はサポーターが暴動に近い状態になりカズ選手も罵声を浴びせられた。さらに、パイプイスや生卵が投げつけられる事態にも。私たちメディアも、カズ選手の扱い、つまり代表に必要かそうでないか大いに頭を悩ませることになりました」
期待の裏返しほど裏切られた感覚は強まる。カズ選手の立場はエースから一転、“不要論”が巻き起こる危ういものとなった。果たしてそこにメディアによる先導があったのだろうか?
山内氏は「思い返すと、悲願のW杯出場へ向け、メディアもファンも含めて代表を取り巻く皆が冷静さを失っていた」と振り返る。今回の件で言えば、本田選手も期待値が高かったからこそ批判の対象となっている一人だろう。
日本代表94試合36得点(W杯2大会で3得点)の輝かしい実績を持ち、イタリアの名門・ACミランの10番を背負った日本代表の中心選手。「伸びしろを感じている」、「リトルホンダがミランと答えた」、「俺はもってる」など、“有言実行”の姿勢も評価されていた。ところが、14年ブラジルW杯の予選リーグ敗退を境に潮目が変わる。
「本田選手はW杯で“優勝を狙う”という高い目標を掲げましたが、予選リーグでの敗退という結果に失望感が広がってしまった。これは本田選手への期待が高かったことへの裏返しでもある」と山内氏。この頃から、ファンの間で親しまれていた本田語録が裏目に出るようになる。インパクトのある本田選手の発言を切り取り、ネットユーザーと本田選手の対立を煽るようなメディアもあらわれたのだ。
■「売らんかな」主義で“レッテル貼り”や“犯人探し”に走るメディアも?
さらに山内氏は、「“ビッグ3”の実績が際立っているため、彼らを追い抜く若手の存在がなかなか現れていない。世間から見れば“マンネリ”」と指摘する。それは視聴率にも如実に表れ、W杯アジア最終予選の平均視聴率は、ここ7大会で最低の数字を記録。前回のブラジル大会に比べると10%以上の開きが出ている。
それゆえ、部数やネットのアクセス数が欲しいメディアは、数字に結びつきやすい“スケープゴート”探しや、対立構造を意図して作り出しているとも言えるだろう。W杯出場が絶望視された1997年の“カズ不要論”や、期待値が低かった2010年南アフリカW杯の“岡田武史監督批判”もそうした背景が読み取れる。
このように、“スケープゴート”作りは繰り返されている。98年のフランスW杯では、カズ落選によって世間が“カズ不要論”から“カズ同情論”に鞍替え。ワイドショーなどでもカズを落選させた岡田監督への批判が展開された。
さらに、カズ選手の後にエースの座を担った城彰二選手は、本大会で結果を出せなかったこともあり、次なるスケープゴートとして批判にさらされた。W杯からの帰国時、成田空港で心無いサポーターから水をかけられたシーンはあまりに有名だ。
当時について山内氏は、「急にエースに指名された城さんの苦悩まで思いを巡らせるほど私自身は冷静ではなかった。当時は編集長ではなくペーペーの記者だったのですが、それは言い訳にはなりませんね」と自戒する。それほど、メディアも国民もW杯初出場の熱気に魅せられていたのだ。
■メディアに求められる客観性「報じる側も批判される“覚悟”が必要」
視聴率や世間の関心度、そしてネット上でも批判ばかりが目立つ現在の日本代表。とは言え、こうしたマイナス評を一気に覆す方法はシンプルだと山内氏。それは「ロシアW杯で決勝トーナメントに進出すること」だと強調する。
実際、2010年の南アフリカ大会も、岡田ジャパンは批判の声の方が大きかった。しかし、岡田監督は不調のエース・中村俊輔選手をスタメンから外し、本田選手をFWに置く守備的システムへの変更により本大会で快進撃を披露。結果、岡田監督批判を展開していたメディアもネットユーザーも、途端に岡田監督賛辞の“掌返し”を見せることとなったのだ。
“スケープゴート作り”や“レッテル貼り”により、世間の評価がふとしたキッカケで乱高下する現代のネット事情。だからこそ、メディアには客観性のある記事が求められると山内氏は言う。
「検証記事もどれだけ冷静に語られているかが大切です。さらに、時流に流されたもの、冷静さを欠いたものがあれば、読者の方々も声をあげる方法はいっぱいある。そうしたメディア批判も含めて、報じる側も“覚悟”を持たなければならないでしょう」
さて、ロシアWカップはどのように報じられるのだろうか。西野ジャパンの一挙手一投足を詳細に見つめつつ、報道にも注視してみようではないか。それは確固たる現実を伝えているのか? そして、未来を見出すことができるのか?
コロンビア戦まであと11日と迫っている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180602-00000321-oric-ent
みんなのコメント
幾度もタイミング良い記事に違和感を感じざるおえない
仮想通貨もそう、イメージ操作記事で多くの者が被害にあった
コメント操作もされており、惑わされず、慎重に、純粋な心を汚されないように、強い意志を失わずにいたいものである
『岡ちゃん、ごめん』じゃすまないくらい。
だけど決勝トーナメント進出は無理だろうw
このような表現自体がメディアの恣意的な誘導で、本質を捉えてない。
ベテランよりフレッシュな若手をサプライズで選出してる方が話題になって注目される、新しいスターを作る方がスポンサーにとって好影響なはず。
本田香川岡崎を選んだ所でスポンサーにメリットは特に無くいったて普通やと思うな。
①リトル本田
②電通
③香川
④田嶋
⑤西野
これはあまりに不義理。監督解任を協会に訴えた人物を表に立たせるべき。
ボロ負けした時の仕込を今からやっとるんだろうが、本田がノコノコ一般社会に出て来たら相手にする人間はフツーいないと思う。
とりあえずインスタアップのためだけに代表戦観に行くギャル達はいなくなってほしい。
でも、本田には4年前から全く期待できないんですがね。
そこに追いつこうという状況であって、追い抜けるなんておこがましい。
選手も応援する私達も、メディアも発展途上の未熟者だというだけのこと。前を向いてがんばるしかないのです!
選手は元々レベルが低いんだからそれなりの結果しか出てな来ないのは当たり前で、だからたまたま勝ったりしたら○○の奇跡!とか大袈裟な扱いになってる訳で…
はなから、日本代表に期待なんかしてない。
出来るレベルに無い!
過去は批判ありながらも皆さん日本を応援してましたからね
ワールドカップカップ後に森保を監督にしたらトドメの一撃になるね、日本人監督ではスポンサーの圧力に屈するからね
サッカー不毛の地と言われた時代を知っている者にとっては、ロシアに行けること事態夢の出来事。
批判され、揉まれて大きくなれ。
今回は谷間だと思う
世代交代の出来る人材がいなかった
下り坂の選手ばかり
4年後8年後に向けて頑張るしかない
今回はまぐれで勝てれば御の字程度
日本代表の低迷の原因は日本サッカー協会
海外なら間違いなく大バッシングを受けるべき協会の無能さを日本のメディアは批判しない
なぜなら協会には電通様がいるから
要するに電通に逆らえない日本のメディアは
選手やその他をスケープゴートにすることでしか記事が書けないのが問題の本質
これで結果出さなかったとして、
(寧ろ結果残せない確率が高い)
ホンダが南米の麻薬大国の人間なら、
命失うんじゃないか?
ツイッターで一言呟いただけで、くたばれとか言われるんだから。
都合よくBIG3頼んだ!とか持ち上げておいて落ちてきたらBIG3優遇と落とす、まぁ昔から変わらないやり方だよね
でもメディア的に今の若手で知名度ある人もいないって判断なのかもね
日本代表のFIFAランクを見て、正しい議論をしとほしい
今は中継を見て視聴者が敗因を分析する。
日本が弱いのは監督のせいでもなく
個々の選手の技量が無いから。
若い選手の目をスポンサーや電通が
圧力をかけ協会が摘み取っているから。
これだけメディア、SNSで無いことを憶測で批判されても言い訳などせずプレーで答えを出す彼のスタイルは他の選手には出来ない。
他の選手が批判されるより自分が盾になり耐えれるメンタルは鉄の男と呼ばれても可笑しくない!
チーム一丸となれば日本人の力を信じてるサポーターはとことん応援しますよ。
どこの国のメディアも同じかも知れないけど…
他者を叩いたり、貶めたり、見下すのが
大・大好きな生き物なんです。
ただそれだけです!
以上(-_-;)(自分だけ良い子)
本田ど違って、カズ、中村は協会に監督解任してくれとか言ってないからな。
今回の本田の場合は監督との対立から出番を失い、田島に監督解任要求し監督解任だからね。
監督の戦術に一生懸命理解して、予選突破の原動力となった若手の選手は、監督解任の影響を受けて落選。
ハリルと対立して外されたりしいて結果が出てない選手がメンバーになる。
実際に本田はこの様なコメント
「ハリルのやるサッカーに全てを服従して選ばれていく、そのことの方が僕は恥ずかしいと思っているので。自分を貫いたという自分に誇りは持っています」
コメントからして批判が出て当然。
監督がチームを作る、監督がチームをまとめるのが普通で、それが嫌なら辞退するのが選手とし当たり前。
実際に監督と対立したりして、辞退したり移籍する選手って多いんだし。
何故かTVで言ってる事を信じてしまう国民が沢山いて、洗脳が広がっていく。
ネガティブな発言をしていても受けないから金になら無いのは分かるけど、報道でしょって感じ。
視聴率、発行部数上げる為にデッチ上げ、偏向と何でもアリというのは如何なものか。
今は協会と一部選手による勝利よりも利権優先がまかり通る異常事態だからな。
テレビは擁護的主張で電通の顔色伺い、紙媒体やネットは批判的主張。
まあ、今回のW杯は辟易しながらみるわ。
一度痛い目にあった方がいい、利権屋連中は。
アイドルや俳優に恋心を抱いて、引退や結婚に対して勝手に裏切りだと決めつけ、誹謗中傷し、更には犯罪行為までする連中と同じ。
年功序列ジャパンとか馬鹿にするような名称をつけた連中は、ファンやサポーターじゃなく、フーリガンなんちゃう?
果たせぬ夢を他人に乗っかって叶えた気になるのは否定しないけど、選手は選手たち自身の夢を叶える為、監督は監督自身の責任の上で選手を選考し、戦いに挑もうとしてるのに、貶す権利なんて何処の誰にも無いのでは?
レギュラー争いなら負けん気を出してもわかるけど、メンバーが決まってからはチームプレーに徹してほしかった。自分がシュートできないとあからさまに不機嫌さを振りまいて和を乱している。
散々和を乱してたくせに、ハリル批判の理由に日本らしいサッカーがしたいってちゃんちゃらおかしい。
ただ選ばれない事に不満があっただけのくせに、
これまでプレースタイルも性格も一番日本人らしくないのに、日本人らしいサッカー!?
ちぐはぐでつじつま全然合わないのにもっともらしく言うのも宇宙語って言われてるけど、ほんと嫌い。