最近、シンガー・ソングライターのさだまさし(66)とロックバンドのTHE ALFEEを続けざまに取材する機会を得た。両者ともに音楽界の“レジェンド”と呼ばれ、40年を超える活動を続けており、驚くべきはその通算コンサート数。
さだはソロとなってからの1976年以降、今年6月で4300本を突破。アルフィーも1974年のデビューから、今年の7月1日で2690本に到達している。
数字を並べて書くのは簡単だが、さだのコンサート数はとてつもない。足かけ42年で4300本とは、単純計算しても年間100本は超えている。バンドとソロの違いはあれど、アルフィーもさだの“すごさ”は認めていて、先日行われた「プラチナエイジ賞」の授賞式でも「ソロではさださんですよね」と、はっきり口にしていた。
さだは1973年10月25日、フォーク・デュオ「グレープ」のメンバーとして「雪の朝」でデビュー。76年に解散しソロとなり、今年でデビュー45周年を迎える。さだは先日、45作目のオリジナルアルバム「Reborn~生まれたてのさだまさし~」の発売を記念し、ソロとなってから初めてとなるプロモーション・イベントを行った。
さだは、45年を振り返り「おそらく、そのうちの40年は借金を返す日々でしたね。長かった最後が…胸突き八丁で…最後が見えてからが大変でした」と観客に告白した。
古くからのファンなら周知のことらしいが、それはさだ自身が監督を務めたドキュメンタリー映画「長江」(1981年公開)で背負った借金。さだ自身もイベントで「(人生で)一番やり直したいのは映画ですかね。壮大な借金をしました。35億円ですよ」とあっけらかんと明かした。
借金を返すため、さだは必死でコンサートを重ねたともいえる。とはいえ、4300本を超える価値が変わるわけではない。
日米の球界で活躍してきたイチロー(44)=マリナーズ会長付特別補佐=は日米通算で4367安打をたたき出している(7月13日現在)が、さだは「(イチローの安打数まで)もう少しですね。超えられますかね」と謙虚に答えていた。
さだは2013年、4000本に到達した際、オリコンから表彰を受けている。CD不況の音楽界だが、ライブは好調だ。ライブの本数および観客動員、そのクオリティーを評価する賞があってもいい-との声も一部で挙がっている。
さだとTHE ALFEEこそ、最もその対象としなければいけないアーティスト。今こそ、音楽業界によるライブへの“権威付”が必要になっていると感じるが…。
さだは「あと20年できるかな」と今後を心配しつつも、新アルバムでナオト・インティライミ、レキシ(池田貴史)らとのコラボで「手応えがあった。踏み石をみつけた。世界的なミュージシャンとやれる環境があることが分かった」と元気いっぱい。
アルフィーも高見沢俊彦(64)が「巻き髪が巻けるまで続ける」という。さだの「イチロー超え」など時間の問題。5000本まで、ぜひ頑張ってほしい! (デイリースポーツ・木村浩治)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180715-00000046-dal-ent
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