落語家の桂歌丸(かつら・うたまる、本名:椎名巌=しいな・いわお)さんが2日、慢性閉塞性肺疾患のため横浜市内の病院で亡くなったことを受け、8日放送の日本テレビ系『笑点』(毎週日曜 後5:30)では、当初の内容を変更して「桂歌丸師匠ありがとうスペシャル」が放送された。
この日の放送ではオープニングから全メンバーが登場。司会の春風亭昇太が改めて歌丸さんの訃報を報告し、「歌丸師匠の思い出をたっぷり語りながら偲んでいこうと思うのですが、そこはやはり『笑点』ですから、しんみりではなく明るく思い出を語って、師匠をお送りしたいと思います」と語った。
番組では歌丸さんの回答者時代のVTRを紹介。番組初期の名物となった三遊亭小圓遊さんとのバトルについて、林家木久扇は「犬猿の仲と新聞に書かれていましたけど、本当はとても仲が良くて」と回想し、三遊亭円楽も「バトルが世間にも浸透して、地方公演に行くときもわざと離れて歩いたり席を離したり、そんな苦労をなさってまでアイデアを出してくださった」と心づかいに感謝した。
続いて司会者時代のVTRが放送。林家たい平は「歌丸師匠はピッチャーとしてもたくさんの変化球を投げられていましたけど、キャッチャーとしても僕の暴投を全部キャッチしてくれて、大した答えじゃなくても笑いにしてくれた」と話すと、
現司会者の昇太は「たいちゃん、ゴメンね」と苦笑いで謝罪。円楽が「(林家)三平も歌丸師匠の時に入りたかったって」とバラすと、たい平は「三平は歌丸師匠の時に入っても今と同じです」とツッコミを入れた。
最後は大喜利のコーナーで、テーマは「ありがとう歌丸師匠」。歌丸さんが喜びそうなことに座布団1枚という特別ルールで、各メンバーが歌丸さんへの思いを伝えていった。最後に指名された円楽は「最後に一言いわせてください。ジジイ!早すぎるんだよ!」と大声で叫ぶと、こらえていた涙が思わずあふれてきた。
歌丸さんは1936年横浜市生まれ。51年、五代目古今亭今輔に入門、のちに桂米丸門下となり68年に真打昇進。2004年からは落語芸術協会の5代目会長も務めた。最後の高座は、今年4月19日の国立演芸場定席での演目「小間物屋政談」となった。11日に、椎名家・落語芸術協会の合同による告別式が、神奈川・横浜の妙蓮寺にて行われる。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000320-oric-ent
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