アイドルグループのセンターを張るだけでも一握りの人にだけに許された何かを持っている。そのアイドルが映画に初出演、しかも主演。“平成の山口百恵”との評価もある欅坂46の平手友梨奈(17)が存在感を放つ映画「響-HIBIKI-」が14日に公開される。
普段でも笑いを振りまくタイプではないが、平手が演じる天才女子高生、鮎喰響(あくい・ひびき)もそんな感じだ。先日の完成披露試写会で月川翔監督(36)はクランクイン前の様子をこう明かした。
「事前にここまで話をした相手はいなかった。台本の頭からお尻まで話した」と打ち明け、「成長っていうか、だんだん響になっていく感じがした」と絶賛した。
原作は柳本光晴氏の人気漫画「響 小説家になる方法」。漫画と本当に似ている。理想的なキャスティングだ。
高校の文芸部に所属する響は文芸誌に小説を送る。それが芥川賞、直木賞にダブルノミネートされ…というシンデレラストーリーだが、響のまっすぐな、折れない、相手の意をくまない流儀が騒動を巻き起こしていく。
響と似ていると指摘されることについて、平手は「似ているって言われ過ぎて、本当なのかなと。自分では似ていると思わない」と冷静だが、共演者は平手を称賛する。
俳優の高嶋政伸(51)は「初日に電話口のやり取りを撮ったんですけど、もう響でした。難しい役ですよ。初日からできていてやばいと思いました」と話す。
女優の北川景子(32)も「カメラの前に立っても目の色が変わるとかがない。スイッチを入れて演じるとか、役が憑依しているとかがないのがすごい」とほめちぎる。未完のすごさは、監督のひと言「演技をしてやろうという感じが一切ない」に裏付けされる。
アイドル映画ではなく、この作品にぴったりの平手友梨奈という新人女優が誕生した。ダンスレッスンの成果か、劇中の体のキレはよく、
飛び蹴りするシーンでは「ワイヤーを使おうと思っていた」との監督の思いを断念させるジャンプ力で見事に決めた。監督が「キーショット」と呼ぶ、決めの場面だ。アクション映画も行けるか。
映画の痛快な出来とは別に、雑誌編集長、週刊誌記者というメディア側の人間の描き方が、どうもステレオタイプ過ぎやしないか。そこがいささか、気がかり。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180903-00000001-ykf-ent
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