ネットの反応

半沢直樹は最初のシリーズから、ワンクールに二つの話を入れ込んできたので、スピード感があり、見逃せない感が強かったです。スピード感は、演出からも感じました。

最初は中島君が出ていましたが、アイドルが出なくなっても内容が良ければ数字は取れることが証明されたと思う。中島君は上手ではありましたが、あの緊張感の中では余程の実力が必要かと思いました。

スーツは観たことはありません。織田さんのイメージが固定的で他の役者さんの配役を見ても目新しさは感じなかった。観てないので申し訳ないけど、海外の原作ものはどのように日本の今に落とし込むか、フィクションと分かっていてもそこがポイントなのかなと。

半沢直樹は、原作のベースが日本なので、あとは現代社会との落とし込みなので、その点は少しやりやすかったのかもとは思います。

弁護士物だと「99、9」が面白かった。
事務所の権力争いもあったけど、依頼人の為に全力で取り組む姿がテンポ良く描かれていて良かった。
思えば、大和田いや、香川照之も出ていて、良い味になっていた。主演が松本潤でジャニーズだったけど、クセ者を好演していて脇役もクセ者揃いで面白かった。
SUITSにはそういうテンポ良さとか共感とかが少ない様に思う。

半沢直樹はテンポが良く、ありえないと思っても共感ができて、よく言った!と言う痛快感があるから面白い。

単に熱量の違いだと思うよ?
制作とキャストに熱があるドラマの方が見る側としては面白いもん。一話を丸々潰して緊急特番を組んだ割にはその冒頭の小芝居に2時間かけて撮影したとか、そもそもがドラマ撮影時にアドリブを交えて真剣勝負しているのと、アイドルをキャスティングしてリーガルものやらせてみるのとでは差は開くさ。

SUITSがウケないのは単にアメリカのドラマを日本に置き換えたからだろ。
逆に半沢直樹をアメリカでドラマ化したらウケないと思うもんさ?
職業、精神含めた土壌風土が違いすぎるんだからさ。

諸外国のドラマを日本仕立てにリメイクしても視聴率が取れる訳がありません。

しかもスーツシリーズのOは年を重ねる毎に演技力が低下し、半沢直樹シリーズのSは年を重ねる毎に演技力が上昇してるのは視聴者から見ても明らかです。

スーツシリーズは主役と準主役以外の俳優さんに演技力があり、半沢直樹シリーズは主役や主役以外も演技力がある俳優さんが多いです。
昔のフジテレビは制作力がズバ抜けてましたが、今のフジテレビの制作力は地に落ちてます。

ここ数十年野球よりサッカーやラグビーのように決まった時間の中でのスリリングな展開や主導権を争い競って競って勝利をつかみ取るゲームの方が楽しめる方が増えたと思います。

それを考えると一話一話で次のパスをどう繋げて行くかがカギなのではないかなぁ。半沢直樹は4話で大体完結し5話にうまく繋いでいるし4話と言えばまさに起承転結にもなっている。

まさに物語の王道を行きながら俳優陣の熱演やスリリングな展開ありの不利な状況からの一発逆転ありのストーリー性。戦略、戦術、すべて完璧のように見えます。だから視聴率が好調なのだと思いますけどね

1クール2クールと話数に縛られすぎなのではないのかな?半クールでもいいと思いますけどね!とにかく楽しいドラマ期待してます

アメリカ版も見た。
アメリカドラマのペースや展開の仕方(同時にいくつかの登場人物のストーリーが重なりながら展開し、結末も重なることはほぼない)を無理やり日本人キャストが演じているように感じる。無理やり慣れない外国料理を現地で食べさせられている感覚。
食べた後の胃のもたれ感というか、消化不良感がちょっと。

同じ現実離れした半沢直樹はそれでも日本人らしいしゃべり方やしぐさ、解りやすいストーリー展開。
アメリカドラマのリメイクなら、グッドワイフの方が日本人にとっては解りやすいし親しみやすいと思う。
やっぱり難しいんだと思う。

俳優の方たちはいい演技なのに、演出が。
唯一、小手さんはルイスのイメージの嫌味だけど憎めないところが原作のまま。

織田裕二と鈴木保奈美の組み合わせだから、つい東京ラブストーリーもprimevideoで見ちゃった。

ライブドアによる買収騒動があって以来、フジテレビはコンテンツ力を減衰させていった。それまでが国民の声が聞こえ、何かに立ち向かう作品が多い状態から、「とりあえず視聴率10%の安定経営」という思考を持つようになりで面白さが半減した。

その上、地デジ化によりラテ欄の位置が悪くなると一位の座から簡単に転落、その場しのぎの「とりあえず人気の人物を使えばいい」という考えで質の悪いものばかりになった。

ほこたてのような良コンテンツもあったが欲が出て過剰なやらせが発覚、打ち切りになった。「SUITS」で原作のままの進行にしたのも「安定した視聴率を長く確保できる」という思考に基づくものだろう。

ニーズの問題かと。

要するに半沢直樹の「悪い上司を正論で引きずり下ろす」は世の中の多くの人が持っていた願望であり、言わば、ニーズにマッチしてるからだと思う。
それに加え、誰か1人のネームバリューに頼るのではなく、各役者が良い演技をして盛り上げてる。

これは個人的な感覚かもしれないけど、半沢直樹は堺雅人さんが素晴らしい主演にも関わらず、良い意味で堺雅人さんのドラマという風には見えない。

一方スーツは、作品自体は面白いんだろうけど、内容的なニーズはもう少し小さいし、他の役者さんには申し訳ないが「織田裕二」のドラマ。

このテーマで、かつ「織田裕二」を前面に押した結果と考えれば、こんなもんなんじゃないの?と思う。

どう考えても、スーツは「視聴率を取るために色々考えて、こうなりました感」しかない。シーズン1の前では、織田と鈴木の共演が東ラブ以来だとか、アメリカで大ヒットした作品だとか…。コンフィデンスマンJPも海外のテレビ局と共同制作で海外風を自慢するかのよう。

そもそも、中島は半沢にも出演していた。あれ、スーツは主要キャストで低視聴率、半沢はチョイ役で高視聴率。彼に実力(視聴率を取る力)がないどころか、逆に作用することが考えられる。

もっとも織田も半沢と同じ枠で枠で主演をしたことがあり(私は個人的にはそこそこ好きだったが)これも低視聴率。半沢の敵役になっても視聴率は取れないはず。

単純に日本社会にあのスーツの世界観が合わないということでは?あんなアメリカナイズされた弁護士事務所なんて何処にあるのよ、という感じで、アメリカ社会をそのまま持ってきたところが敗因。

演じる織田裕二のあのへの字の口元に愛嬌がない。踊る時代のどこか熱血、どこかボケなすみたいなキャラのほうがよかった。織田さんにも強い思いがあるのかもしれないが、外交官とかクールな弁護士とかはキャラが浮いてしまって身についていない。


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