女優ののんさん(本名・能年玲奈)(24)が、11月22日にシングルCD「スーパーヒーローになりたい」で本格的な歌手デビューを果たす。8月に立ち上げ、自ら「代表」を務める音楽事業会社「KAIWA(RE)CORD」からの初作品は、「じぇじぇじぇ」からエレキギターに武器を持ち替えてのロックスター宣言だ。
女優の、と書いたが、ことし3月から「創作あーちすと」を標榜(ひょうぼう)している。が、わかりづらいので、ここでは女優の、としておく。ただ、その活動は、なるほど女優にとどまらない多彩さで、代表例は映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)のヒロイン、すずの「声」だろう。2016年11月に封切られたこのアニメーション映画は、1年が過ぎてまだ上映中。ことし11月12日には東京・新宿の映画館「テアトル新宿」で記念の舞台挨拶も行われたほどの異例のロングラン興行になっている。
「1周年なんですよ!」
目をキラキラさせながら教えてくれた。ただ-。「演技も声優も音楽も、どれが一番というのはなくて。いまは全部がメーンです。(なんであれ)“表現する”のが、のんのモットー。自由に、やりたいことに突き進んで、楽しいものを放出していくことを大切にしています」
とはいえ、いまは音楽である。8月に「KAIWA(RE)CORD」を設立し、「代表」という肩書が刷られた名刺も作った。この名刺、画家、サルバドール・ダリ(1904~1989年)をまねたひげをつけた自画像写真も印刷した。ダリのひげが好き。好きが高じたつけひげのコレクションをテレビで披露したこともある。で、この名刺の写真。よく見ると、ひげの両端がカイワレダイコンになっている。「えっと、普通にこうやって人に会って話すのが苦手っていうのが、のんとしてはあるのですが…。音楽だったら会話はできる。音楽で会話する」
だから、「会話レコード」。ついでに、カイワレダイコンも好きなので「カイワレコード」。ロゴマークも作った。レコードからカイワレが生えているイラストだ。
のんさんは、兵庫県のほぼ中央に位置する神河町(かみかわちょう)で生まれ育った。人口1万2019人。「兵庫県民でもあまり知らないようなローカルな場所です」とはご本人。町のホームページを開くと「神河町は『のん』ちゃん(本名・能年玲奈さん)を応援しています」という応援コメントが目に入る。のんさんは町のPR動画に出演したり、町で撮影した写真集を出版したりしているのだ。音楽とは、そのふるさとで出合った。のんさんの説明によれば「町職員の“マサやん”」が、公共施設の倉庫に「ギター、ベース、ドラムなど一式を“隠し持って”いて」、子供たちに手ほどきをしていた。神河町のブレーメンの音楽隊、マサやんだ。
能年家の小学6年生の玲奈ちゃんも、友人に誘われてマサやんの倉庫に出かけた。友達とバンドを組んだ。まずは、ボーカルを担当。中学生になると、エレキギターを弾くべしと言う天啓にうたれる。誰かを見て影響されたわけでもない。
「目立ちたがり屋だったので、やっぱりギターがいちばんかっこいいぜ、みたいな」
シンガー・ソングライター、大塚愛さん(35)の曲や歌手、小泉今日子さん(51)「学園天国」のコピーから入り、3人組ロックバンド、GO!GO!7188(ごーごーなないちはちはち)をレパートリーにするなど。いわゆる“バンド色”を強めた。ロックスターになりたかった。
だが、14歳で芸能界入り。中学卒業と同時に上京して、バンド活動には終止符。ローティーン向けファッション誌のモデルから始まり、映画の端役、CMとキャリアを積み上げ、12年にオーディションで射止めたのがNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(放送は13年4~9月)のヒロイン。19歳から20歳までを「天野アキ」として駆け抜けた。
「いまも『女優でやっていきます!』みたいな、わかりやすい存在であるほうがいいですか?」
24歳。「あまちゃん」のころより4つ歳を重ねたのに、目の前にいるのんさんは、どうにもあのころのままに見える。「16歳に見える」と伝えたら「若く見られた中で最年少」と笑われたが、「表現こそモットー」などと言われるて、難しそうなことを…と、うっかり口を滑らせてたら、そう問われた。
「難しくないですよ。自由奔放で楽しいです。いま、スケジュール調整なども自分で決めています」「責任重大では」と尋ねると「そうですね。でも、スタッフと話し合って、作戦を立てたうえで決めますから」。「代表」の肩書にふさわしい答えが返ってきた。
ことしライブの舞台を3度踏んだ。8月の都内のイベントでは、「オヒロメ・パックEP」と題したカセットテープを限定500部で販売。サディスティック・ミカ・バンド「タイムマシンにおねがい」(1974年)とRCサクセション「I LIKE YOU」(90年)の2曲をカバーした。前者ではミカ・バンドにいた高橋幸宏さん(65)がドラムをたたき、小原礼さん(65)がベースを弾いた。後者ではRCの仲井戸麗市(67)が生ギターを弾いている。9月にはこのカセットを、こんどはシングル盤レコードとして1500枚限定で販売。マニアックなパッケージ形態が先行したこの2曲に新たに2曲を追加したのが、22日に出るCD「スーパーヒーローになりたい」だ。追加した曲「へーんなのっ」は、のんさん自身の作詞作曲。生まれて初めて作った。
「曲作りは難しい、自分にはできないと思い込んできたけど、去年(芸名が)『のん』になってから、自由で、好奇心が解き放たれました。先入観を取り払って作ってみようと思ったんです」
十数曲のストックができた。発表したいという気持ちが、KAIWA(RE)CORD設立の動機となった。
「へーんなのっ」の歌詞には11月のクリスマス、赤い靴下、不思議な柄のトレーナー…など、のんさんが「変だ」と思うものが次々と出てくる。「変でもいいじゃん、という気持ちと、変なことは変だってはっきり言ってやるぞっていう気持ちが混じり合っています」と説明する。変でもいいじゃないか。あるいは、それは変じゃないか。だれに向かって叫んでいるのか。「いろいろ、ご想像にお任せします」
表題曲はシンガー・ソングライターの高野寛さん(52)が書き下ろした。音作りに関しては、歌手の沢田研二さん(69)の大ヒット曲「TOKIO」(1980年)のような派手さをリクエストした。きわめて独特の歌声といっていい。「(「この世界の片隅に」)のすずさんの“波動”と歌声の“波動”が同じ」とはファンらの評だが、要するに話し声と歌声が変わらないという意味で、珍しい。音程が多少揺れてもなんのその。このあたりは、もうパンクロックの領域だ。
そして「I LIKE YOU」以外ではのんさんもギターを弾いた。スタッフによれば、「タイムマシンにおねがい」に参加したギター奏者、佐橋佳幸さん(56)が感心していたというから、腕前は折り紙つき。有名ギターメーカーから「のんモデル」を作りたいという話も舞い込んでいる。ところで、天真爛漫(らんまん)な、「あまちゃん」のままの受け答えで気になったのは、自分を「のん」と呼ぶこと。これ、自身を商品、キャラクターとして客観視する冷静なプロデューサー目線のなせるわざなのではないか。そう思う先から、ユニークな言葉が投げられる。一筋縄ではいかない。「スーパーヒーローになりたいんですよ。ロックスターで、スーパーヒーローに。そして、世界を救うんです!」(文化部 石井健)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171120-00000502-san-musi
でも、歌・・・なんとかならない?lineのCMの歌声・・・不快でしかたなかった・・・・
生き方がロックだ。
多分だけど夏フェスにたくさん出るだろう。ロッカーだから。
実力のほどは知らんけど
発言内容は...プロデューサーなのかなぁ?天然に思えるけど。
想像の斜め上をいく子てしたわ。
お金でもめて仕方ないのかもしれないけど
家族と謎の先生の素人マネジメントだとせっかく女優として才能があるのにもったいないよ。
芸事の一つで真剣になるのもいい。
でも、世間が求めてるのは、女優業してるあなた。
頓珍漢なことしてばかりいると、
若手の女優に越されてしまいますよ。
レーベルを自分で立ち上げたことが、すごく頭がいいと思いました。誰も文句は言えないからね(笑)
せっかく有名人になって社長になったんなら誰に気兼ねすることなくやりたいことやろうと思うのはわかるけどね。
以前は服飾、それから芸術、ほんでロックスター宣言。
何やっても中途半端。
あれよあれよと言う間に三十路になりそう。
30過ぎたこの人の役どころが想像付かない。
勿論、ロックスターも。
でもこうやって一見、迷走に見える地道な活動を続けて
いつかは女優としてドラマや映画に戻って欲しいな~
偉大なギタリストで日本大好きでRACERXでSuperheroesって曲もしてたポール・ギルバートやら・・・
マーティー・フリードマンが目をつけてくれるかもな!w
試しにどれくらいぶっ飛んだロックしてる曲かSuperheroes聞いて!w
才能が溢れ過ぎている。
abemaとかで企画すると面白いかもね。
どんどんテレビが廃れて行くね
タレントも、プロ野球の選手会の様な、個人事業主の組合が(もうあるのかな?)あれば地位の向上につながるかな。