味のある脇役として活躍した俳優・穂積隆信(ほづみ・たかのぶ、本名・鈴木隆信)さんが19日、胆のうがんのため、神奈川県内の病院で死去した。87歳。非行に走った1人娘の由香里さんをモデルにした「積木くずし」はベストセラーとなり、社会現象を巻き起こした。
由香里さんとは2度目の覚せい剤逮捕をきっかけに、親子関係を修復したが、腎臓移植の2年後の03年、35歳の若さで先立たれた。
穂積は「『積木くずし』さえ書かなければ…」と実娘を著書の“材料”にしてしまったことへの後悔の念を涙で語った。
【以下、03年9月3日付本紙より】
俳優の穂積隆信(72)が2日、東京・キャピトル東急ホテルで会見。心不全のため8月13日ごろに急死した娘で、
穂積が書き下ろした82年の大ベストセラー「積木くずし」のモデルにもなった元女優の穂積由香里さん(享年35)=本名・鈴木由香里=との、愛と葛藤(かっとう)の日々を、涙ながらに切々と語った。
「棺がかまどに入るとき、由香里を殺したのは…自分のような気がした」。「積木くずしさえ書かなければ…ゆかりを早死にさせちゃった。すごく後悔しています」-穂積の口からは何度も何度も由香里さんに対する後悔の言葉が漏れた。
13歳で非行に走り、大人になってからもシンナー、覚せい剤などで逮捕されるなど波乱の人生を歩んできた由香里さん。
90年の2度目の覚せい剤逮捕をきっかけにようやく親子関係が復活したばかり。2年8カ月前からは腎臓移植のため穂積宅に同居していた。
「積木くずしだけが私と由香里をつなぐ接点だった」と由香里さんの棺に同書を3冊入れたといい「積木くずしさえなければ人生が全然違っていたと思うけど、反抗や麻薬に走ったのも積木くずし、
許してくれたのも積木くずし、愛や優しさを教わったのも積木くずし」と一世を風靡(ふうび)した自著に対してと親としての思いがせめぎ合う複雑な心境を吐露した。
穂積は「由香里は敵であり、味方だった。やさしさや愛…いろんなことを教えてくれた。いろんなことがあったけど、由香里は35歳で死んだことで、
過去のいろんなことを全部自分で洗い流してお母さん(腎臓を提供し2年前に死去した実母)の所に帰っていった。僕と由香里の積木くずしは二十数年たってやっと今完結しました」と2人の35年を思い起こし涙をぬぐった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181020-00000071-dal-ent
みんなのコメント
穂積親子の顔も見たことないくせに父親が書いた本だけ鵜呑みにした知ったかぶりが実の娘じゃないなんて書いてるけど、どっからどう見ても実の娘だよ。娘さん、父親に瓜二つなんだから。
娘さんも前妻さんも先に亡くなってるから何を書かれても反論できない、死人に口無し。愛人に店を持たせて娘を本のネタにするような父親が書いたことだぞ。話半分に読むもんだ。