中国のトップ女優・ファン・ビンビン(范冰冰=37)の失踪騒動が、世界中で大きく報じられている。ハリウッドの人気映画「X-MEN」シリーズにも登場し、年収も中国女優ではトップ級の約50億円。超美人でアジアを代表する女優だ。
ファンが“失踪”したのは今年5月のカンヌ国際映画祭の直後。同月28日、中国国営中央テレビCCTVの元アナウンサー崔永元氏が中国版ツイッター「微博」で、ファンの二重契約書による脱税の証拠画像を公開し、告発を行った。
告発によると、実際には映画の出演料合計6000万元(約10億200万円)を得ていたのに、契約書は2枚作られ、税務申告用の1枚には1000万元(約1億6700万円)、もう1枚の裏契約書には5000万元(約8億3500万円)と記載されていた。
6月にメディアで大々的に報じられてから、ファンはそれまで毎日のように更新していたSNSをストップ。事務所は二重契約を否定しているというが、一部で失踪説や逮捕説まで出た。
中国人ジャーナリストの周来友氏は「ファンは当局の24時間の監視付きの自宅軟禁状態で、取り調べが行われているそうです。
ファンの婚約者である俳優リー・チェンや、弟でアイドルのファン・チョンチョンが一貫してファンの動静について沈黙しているのは、当局からかん口令が敷かれているからでしょう」と語る。
一方、中国芸能関係者は「中国の芸能界では二重契約書は悪習として広く行われているのが実情。習近平政権はファンの脱税事件を取り締まることが、軍の権力をそぐ第一歩になるという方針なのです」と言う。
中国の映画業界は軍高官の息子が長年、牛耳っており、昨年、中国全体の興行総収入は559億1100万元(約9337億円)。大きな利権となっている。
「習氏が進める軍粛清にはもってこい。これを機に厳密な税務申告をさせる方針で、ファンはその見せしめのように今後は脱税で起訴、実刑となるとみられています」と同関係者は話している。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180920-00000027-tospoweb-ent
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