コラム【芸能界仕事術】
安室奈美恵(40)の“閉店セール”が大成功……というより、大変なことになっている。
1年前に引退を発表し、この9月16日をもって引退となる安室が、その前日15日に故郷の沖縄にある沖縄コンベンションセンターで行われるイベントに出演、これが本当のラストライブになる。
16日に行われる花火とライブ映像イベントの前夜祭という格好で、安室サイドの主催フェスイベントだ。
これが発表されたのが8月21日。が、多くのファンが「沖縄できっと何かやってくれるに違いない」と、発表の前に沖縄のホテルを押さえていたようで、すでにホテルは軒並み満室となっていて、キャンセル待ちの数がすごいことになっている。まぁ、安室の狙い通りといっていいだろう。
現在、東京、大阪、福岡、沖縄で開催されている安室の展示会も9月16日まで。展覧会オリジナルのグッズも、その日までしか入手できないというので、発表はされていないが、売り上げがすごいことになっているらしい。
そもそも2月から6月に行われたラストツアーは、80万人を動員してチケット売り上げだけで70億円、29日に発売されたツアーのDVDは予約だけで100万枚を突破して、これも70億円を超えるという。これだけで合計140億円だが、
それに伴う関連グッズなども20億~30億円はいくだろうというから口あんぐり。ファンの移動や宿泊、飲食など、安室の経済効果は1000億円単位になるのだとか。ま、ここまでは分かっている話。言いたいのは、ここからだ。
このすごさは、すべて安室のセルフプロデュースの力が大きいと言える。僕は1度だけ安室の会見に行ったことがある。まだ安室が20歳になった頃のことだが、当時、彼女が所属していたのは大手の力のあるプロダクションで、何かしらの取材規制があるかと思ったが、
「何を尋ねても本人が答える」と事務所スタッフに言われ、安室も自然体で受け答えしていたことを覚えている。ところが、その後の安室はコンサートでトークなし、歌とダンスで勝負という形をつくり、テレビ番組にも出なくなった。話をしないことで余計な情報を与えない戦略に切り替えたわけだ。
これはすべて安室の意思だと思う。以前、彼女のマネジメントにかかわった人物によると、「超わがままと言いたいくらい、連絡を入れても、必要なしと思えば折り返しの連絡もない」と苦労していたことを明かしてくれた。いい意味でワンマンと言える。
40歳になったら引退しようと考えていたことを実行した今回も彼女の意思なら、ファンを飢えさせる彼女の作戦も奏功した。常にチケットが足りないコンサートの上、最後なら何がなんでも……という気にさせて、ファンは走りまくることになったわけだ。
安室、見事というほかはない。
(城下尊之/芸能ジャーナリスト)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180901-00000010-nkgendai-ent
みんなのコメント
ファンだけど、finallyの歌詞にウンザリ。願い続けた、って、引退を願い続けたんだよね?そんなに引退したきゃ、もうすればいいよ。大大大好きだったからこそ、この引退のやり方は失望です。DVDの売り方も浅ましいし卑しい。44000のボックスは10枚セットだけど、うち5枚が同じDVD。
ファン以外は知らないだろうけど。引退してしまうならファンにならなきゃ良かった。引退したら今までみたいに特別待遇もないし、いずれ忘れられるからね。某西氏はいっか安室ちゃんを捨てるよ。商品じゃなくなった安室ちゃん以上に興味を持つ対象が現れるよ。そうなっても復帰しないで下さい。