先ごろ、元モーニング娘。の中澤裕子が『ザ・パワーマップ!』(日本テレビ系)で、“福岡の女帝”になっていると話題になった。
番組MCのチュートリアル・徳井義実が「これは完成系!」と絶賛すれば、井森美幸も「最強、われわれの目標」と語ったように、地方ローカル局に軸足を移し、そこに君臨するという生き様は一流タレントたちにも魅力的に映るようだ。
実際、ここ数年はダウンタウンや岡村隆史といった天下を取った芸人たちの“ローカル回帰”はもちろん、『ゴリパラ見聞録』(テレビ西日本)や『いろはに千鳥』(TV埼玉)といったローカル番組が全国的な人気になる傾向もみられる。
今や “ローカル回帰”はタレントたちにとって決して“都落ち”でなく、再ブレイクのきっかけとしても機能しているようだ。
■ダウンタウンや岡村隆史も活躍、ローカル局で“第二の人生を謳歌”するタレントたち
中澤は14年、夫の仕事の都合と育児のために福岡県内に移住。すると『ももち浜ストア』(TNCテレビ西日本)などテレビの情報番組を4本、
ラジオ2本と、レギュラー番組を6本持っているのだそう。アイドル時代に培った全国区の知名度、主婦目線の鋭いコメントに加え、クセのあるモー娘。メンバーをまとめあげた統率力や瞬発力のあるコメントで番組を切り盛りしている。
中澤に限らず、タレントたちの“地方回帰”はここ数年のトレンドとなっている。3月には三瓶が地元の福島県に活動拠点を移すと発表。福島で2時間枠のラジオ2本とテレビ2本、計4本のレギュラー番組が早々と決定するなど、東北の地盤を固めている。
たけし軍団の井出らっきょも故郷の熊本に移住して活動中だ。また、深夜番組にも関わらず長崎で6%近い視聴率を叩き出しているのはルー大柴。街ブラ番組でも相変わらずの“ルー節”は健在で、破天荒なルー節で長崎県民の心を掴んでいるのだそう。
以前は、こうした地方回帰は旬をすぎたタレントたちの“都落ち”と見る風潮もあった。ところが、昨今は大物芸人たちこそローカル番組を持つ動きが“一般的”となっている。
13年10月開始のナインティナイン・岡村隆史の『なるみ・岡村の過ぎるTV』(ABC)や、14年10月開始のダウンタウン・松本人志の『松本家の休日』(ABC)など、天下を取った彼らが近年、地元でローカル番組を持つことが増えている。
また、明石家さんまは1990年から『痛快!明石家電視台』(毎日放送)を続け、浜田雅功は長らく読売テレビにレギュラー番組があり、現在は『浜ちゃんが!』が放送中。さらに浜田は、毎日放送に『ごぶごぶ』に加え、不定期でゴルフ番組『ごるごる』にも出演。
今田耕司、東野幸治、雨上がり決死隊らも現在でも関西に複数のレギュラー番組をキープ。中京広域圏で放送されている『本能Z』(CBC)では、今田、東野に加え、雨上がり、フットボールアワーが週替り出演という豪華な布陣で前身番組から継続。若手の頃から起用してくれた地方局との縁を大切にしていることが伺える。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180826-00000351-oric-ent
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