イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の名作映画「道」(1954年)が日本で初めて舞台化され、俳優の草なぎ剛(44)が主演する。粗暴な旅芸人ザンパノが、純粋な女道化師ジェルソミーナと一緒に旅回りをする物語。人間の愛や葛藤を描き、米アカデミー賞外国語映画賞などを受賞したフェリーニ監督の代表作。草なぎは映画で名優アンソニー・クインが演じたザンパノに挑む。
舞台の演出を務めるのは、英国出身の世界的演出家デヴィッド・ルヴォー氏(60)。詩的なセリフや身体表現を取り入れた音楽劇に仕上げる。
草なぎは映画を観賞し「古いフィルムからでも伝わる役者のエネルギーと登場人物たちの生きざまに、始まって5分で感動し心つかまれました」と感激。
来日したルヴォー氏と6月に都内で初対面。映画の印象などを語り合い、ルヴォー氏からは演出プランも提案され「この名作にルヴォーさんの演出で出演できることがとても楽しみです」とタッグを組む喜びを語った。
一方のルヴォー氏も草なぎについて「恐れずこの作品、そしてザンパノという役に挑戦する勇気ある姿勢に感銘を受けました。
まさに知性とカリスマ性を兼ね備えた素晴らしい俳優です」と絶賛。「彼の中に、ザンパノの持つイノセント(無垢=むく=)であると同時に残酷さを併せ持つ質感をイメージできました」と信頼を寄せている。
12月8~28日、東京・日生劇場で公演。
▽道 怪力芸が売りの旅芸人ザンパノは、芸の助手としてジェルソミーナを買い、オート三輪で旅に出る。途中で犬猿の仲の綱渡り芸人を殴り殺してしまい、それにショックを受けたジェルソミーナを置いて一人で旅立つ。
時が流れ海辺の街でジェルソミーナが口ずさんでいた歌を耳にする。イタリア・ネオレアリズモの傑作の一つ。作曲家ニーノ・ロータが手掛けた名曲も手伝い、世界中を魅了した。ジェルソミーナ役はフェリーニ監督の妻で女優のジュリエッタ・マシーナが演じた。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180808-00000060-spnannex-ent
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