人気グループ・嵐の松本潤(34)が20日、広島県庁と愛媛県庁を訪れ、西日本豪雨の復興支援のため、それぞれ義援金5000万円の目録を両県知事に手渡した。発生から2週間となったこの日までの死者は15府県225人で、広島は最多113人。
今後、岡山にも同様の支援を行う意向で、総額は1億5000万円にのぼる。義援金は、嵐が東日本大震災をきっかけに始めたイベント「ワクワク学校」の収益の一部で、11年から累計の災害支援金は20億円を突破したという。
思いがけない松潤の登場に、避難所に笑顔の輪が広がった。広島・矢野南小で避難生活を送る子供にTシャツ、歯ブラシ、ばんそうこうなどの支援物資を手渡すと、快く一人一人と記念撮影にも応じた。「まだまだ暑いですが、乗り切ってください」と直接、励ましの言葉を贈った。
今月1日まで、東京ドームなどで災害の復興支援を目的にしたイベント「ワクワク学校」を開催していた。直後に発生した災害に、メンバーはすぐに動いた。
東日本大震災が発生した11年に、当初はライブを行う予定だったが、電力事情を考慮してエコなイベントに切り替えたことがきっかけで、今ではライフワークとする「ワクワク学校」。16年には収益の一部を熊本地震の支援にも充てた。
今年も東日本などへの支援は継続する一方、メンバー5人で話し合って豪雨被害への支援を決めたという。
松潤はこの日、広島に続いて愛媛にも足を運んだ。今後は広島に次ぐ61人の死者が出た岡山にも同様の支援を行う意向で「岡山県にも後日、嵐のメンバー誰かが伺うように調整している」と話した。
義援金は、3県で計1億5000万円。ジャニーズ事務所によると「ワクワク―」収益による災害支援金は今回含め20億円を突破したという。
日本を代表するアイドルグループの表立った支援活動が与える影響は大きい。今回の災害で日本赤十字社に義援金1000万円を寄付した「X JAPAN」のYOSHIKIも「自分の活動によって、寄付の輪が広がっていくのならいいことだと思う」と寄付を公表する意味を説明していた。
豪雨発生から2週間が経過したが、いまだ被害の爪痕は色濃く残ったままだ。松潤は現地に足を運んだことで、さらなる支援への思いも強くした。「時間はたくさんかかると思います。僕らもできることから。今日は僕だけだけど、メンバーも気にしていますし。うち(ジャニーズ事務所)のアーティストもたくさんいるので、何か皆さんの力になれることがあれば」と継続的に支援していく考えだ。
◆西日本豪雨被害への主な支援活動
▼元広島エース 黒田博樹さんと前田健太(ドジャース)は広島県にそれぞれ義援金1000万円を寄付。ほかプロ野球各球団、サッカー、ゴルフ界などが寄付
▼ゆず 配信曲「うたエール(弾き語りバージョン)」の収益を全額寄付
▼競馬 JRAが1600万円を中央共同募金会を通じ寄付
▼企業 ユニクロを展開するファーストリテイリングは広島、岡山、愛媛3県の被災者に衣類約2万5000着送付。通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは同3県に義援金1億円や衣類などを寄付。ミクシィは5747万円を寄付
▼アジア各国 中国(2480万円)、台湾(2000万円)、タイ(1700万円)、ベトナム(1120万円)などから寄付
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180721-00000073-sph-ent
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