「映画と育む、コトバとココロ。」をスローガンとして、全国の小中学生を対象に開催している「映画感想文コンクール」がいよいよ7月1日より募集スタート!
毎年、全国各地から個性溢れる感想文が多く集まります。そんな過去の応募作の中から、グランプリ作文以外にキネマ旬報社が「その表現力と純粋さを評価したい!」と感じたものをピックアップ。推薦者のコメントと共にご紹介します!
※各作文は原文のまま掲載しています
アリエッティを想う優しさに感涙!
『借りぐらしのアリエッティ』
題名:かりぐらしのアリエッティ 小学1年生 女の子わたしの家のおふろばにこびとがいます。
アリエッティのおへやははっぱがいっぱいでかわいい。赤いようふくがかわいい。かみどめがすき。げんきなアリエッティがだいすき。アリエッティはお父さんとお母さんがすき。わたしもママとパパといもうとがすき。アリエッティとおともだちになりたい。
家のおふろばのこびとは見たことがないです。どうしてかくれているのかな。かわいいのかな。でも見たくない。だって見ちゃったら、ひっこしちゃうかな。
アリエッティもひっこしちゃった。しょうは、アリエッティとおともだちになりたかったとおもう。
アリエッティはあたらしいおうちがみつかったのかな。スピラーともいっしょにくらしてればいいな。
家のおふろばにいるこびとは、おふろがわくと「おふろがわきました」っておしえてくれます。わたしはおふろがだいすきです。
◆推薦者 コメント
「私の家のお風呂場にもこびとがいる」。冒頭のつぶやき、それはすなわち『アリエッティ』のような世界が家の何処かに隠れているけれど、互いに棲み家を譲り合うためあえて干渉はしないよ、という彼女の心の優しさが伝わってくる。そして、彼らは日常のふとした瞬間に私たちに話しかけているのだという独特な視点と、想像力豊かな映画評に心を掴まれた。
最後の衝撃の一言に心を奪われる!
『君の名は。』
題名:やっと会えた君と 小学2年生 男の子さいしょに、たきがあさ目をさますと、心がいれかわっていた。なかったはずのおっぱいが大きくなっていた。いもうとのよつはが、
「はよこい!」
みつはがあさ目をさますと、ゆかにおちていた。おとうさんに、
「ごはんつくれ。」
たきが糸守町にいくと、すいせいのかけらがおちていた。みつはは三ねんまえにしんでいた。たきはみつはに会いたいから、みつはのさけをのんだ。
そしておもいだした。二人はたそがれ時にむすばれた。でも、ぜんぶわすれてしまった。でもさいごに会えた。
たきがきく。
「どこかで会ったことある?」
みつはもきく。
「わたしも。どこかで会ったことある?」
たきがきく。
「きみのなまえは?」
ぼくもないた。
◆推薦者 コメント
子どもは無意識にとても残酷だったり、惚れ惚れするほどクールな、つまり、大人が思う“子どもらしさ”を簡単に打ち壊してみせる強烈な言葉を発する時がある。この感想文は、彼の心に残ったと思われる場面がぽつぽつと綴られ、いかにも子供らしい作文だなと読み進めると、最後の彼の告白に心を奪われてしまう。思わず、「俺も」と呟いた。引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180704-00010000-dmenueiga-movi
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