視聴率争いを巡って圧倒的な強さから“民放キー局の無敵艦隊”の異名を誇ってきた日本テレビ放送網。だがそれも、近い将来、陥落するかもしれない――。某大手広告代理店系シンクタンクによれば、今後3年間で日テレの視聴率が右肩下がりになるという衝撃データが算出されたのだ。
日テレにとって、全日帯は平日朝の情報番組「ZIP!」に始まり、続く「スッキリ」、「ヒルナンデス!」など数多くの人気番組を抱え、GP帯(19~23時)に負けず劣らず同局の高視聴率を支える“聖域”と呼ばれてきた時間帯だ。かつてはNHKを除く民放キー局の間では独壇場だったが、「いまは違う。同枠を見回しても2位、3位が定位置。全日帯で勝負できなくなっている」(編成関係者)という。
実際に最近の視聴率データを分析してみると、日テレの凋落傾向は一目瞭然。6月11~17日の1週間では、「『ZIP!』の平均視聴率が8.8%なのに対し、首位はテレビ朝日系の『グッド!モーニング』(10.2%)で、2位は9.4%のフジテレビ系『めざましテレビ』。続く時間帯も『スッキリ』が5.7%だったのに対し、『モーニングショー』(テレ朝系)が9.5%、『とくダネ!』(フジ系)が5.8%。昼帯も『ヒルナンデス!』が5.3%に対し、『バイキング』(フジ系)が5.9%。精彩を欠く結果となっています」(制作関係者)。
翌週(18~24日)も似たようなありさまで、「実は半年以上前から芳しくない状況がチラホラ出てきていた」(前出の制作関係者)という。
■運にも見放され…
敗因は何か。日テレ関係者の見立てはこうだ。
「『ZIP!』は元TOKIO山口達也の強制わいせつ事件の影響がモロに出ていて、『スッキリ』のMCである加藤浩次やハリセンボン春菜の不評に加え、水卜麻美の人気が下降気味になっていることなどが挙げられる。
“ヒルナン”はマンネリ感に尽きますね。さらに裏の『バイキング』のMCを務める坂上忍の歯に衣着せぬ毒舌ぶりが好みが分かれるとはいえ、際立っている」
全日帯で数字が取れないとその影響は徐々にGP帯に出始めるという。
「いまの日テレは昔のフジを見ているよう。『news every.』にキャスターとして起用している小山慶一郎はじめ、ジャニーズを囲い込み過ぎて身動きが取れなくなり、結果、ジャニタレのスキャンダルが出ることで番組の内容も数字も左右されてしまう」(放送作家)
テレビ局には不可欠な「運」もある。
「日テレは開催中のサッカーW杯で、1次リーグ第2戦のセネガル戦を中継したのに、試合時間(日本時間深夜0時)や、NHKのBS1でも生中継されたため、30.9%しか取れなかった。
NHKが単独中継した対コロンビア戦は、紅白超えの48.7%だったことを考えれば物足りない。日テレはツキにも見放され始めたともっぱらです。そんななか、局員や関係者のスキャンダルが頻発すれば取り返しがつかないことになりかねない」(民放キー局幹部)
尻に火が付いたと揶揄される日テレ。今年の視聴率3冠王の行方はいかに。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180703-00000011-nkgendai-ent
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