落語家で落語芸術協会会長の桂歌丸=本名・椎名巌(しいな・いわお)=さんが2日午前11時43分、慢性閉塞性肺疾患のため、横浜市内の病院で亡くなった。
81歳。近年は肺炎と腸閉塞で入退院を繰り返し、酸素吸入器をつけたまま高座に上がり続けた。噺家は高座で死ねたら本懐-。落語を愛し、最後まで高座への執念をみせていた。
歌丸さんは2009年2月に慢性閉塞性疾患で入院。その後は腸閉塞や肺炎を患い、入退院を繰り返していた。15年元日には、新宿末広亭の初席に出演しようと自宅を出る直前に動悸が激しくなったため、取りやめ。
同1月いっぱい高座を休演し、同2月4日に千葉県芝山町で行われた寄席で高座復帰していた。鼻に酸素吸入用の管(チューブ)をつけた状態で、「昨年は病院に霊柩車、いや救急車で運ばれました」と自身の病気をネタに小気味よい話芸で観客を爆笑させていた。
16年5月で放送開始から50年間レギュラーを務めてきた日本テレビ系「笑点」を勇退。体力の限界だった。最後のあいさつでは「涙みせまい、と思ったんですけど、やっぱりダメでした」。前身の「金曜寄席」から52年。
歴代笑点メンバーらへの思いがこみ上げたという。“卒業”後、「落語をやる以外に何もないです」と話していた通り、入院で体重が35キロになっても、酸素吸入の管をつけた満身創痍の身体で高座に上がり続けた。
「大喜利の歌丸で終わりたくない」との思いで、幕末期から明治期を生きた名人、三遊亭圓朝の長編ものに取り組み、「これをやるのが自分の宿命だと思っています」と語っていた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00000106-dal-ent
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