台風21号に伴って発生した、関西国際空港(大阪府泉佐野市)と対岸をつなぐ連絡橋へのタンカー衝突事故で、海上管制を担当する海上保安庁の大阪湾海上交通センターが、衝突前にタンカーが流されていることに気付き、
2度にわたって注意していたにもかかわらず、事故が起きていたことが5日、海保への取材で分かった。海保は船長の事故回避行動の判断に過失がなかったか調べる。
海保によると、大阪湾では当時、約50隻の船舶がいかりを下ろして停泊。連絡橋から約1・5キロの海域で停泊していたタンカー「宝運丸」(2591トン)は、台風の影響で風が強まった4日午後1時ごろに流され始めた。
位置や速度情報を電波で知らせる「船舶自動識別装置(AIS)」などで監視していた同センターは異変に気付き、直後に船舶電話で注意を呼びかけ、宝運丸はこれに応じたが、その後も連絡橋への接近を続けた。
約30分後の1時35分ごろ、同センターは再び注意を伝えたが、宝運丸は同45分ごろに衝突した。
海保は同じ海域に約50隻おり、他にも流された船があった中で、宝運丸だけが事故を回避できなかったことを重視。
今後、船長に事情を聴くなどして判断に過信や誤りがなかったかどうか検証する。宝運丸は5日午前、タグボートに曳航(えいこう)され、連絡橋から約400メートル離れた海上に移動した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180906-00000001-san-soci
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