「モンスターハンター:ワールド」(カプコン)の大ヒットもあって、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の家庭用ゲーム機「PS4」は好調な販売が続く一方で、期待の大きい「PSVR」ではまだヒット作がまだ生まれていないのが実情だ。さらに、携帯ゲーム機「PSVita」の2019年での出荷終了も報じられた。ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「ワールドワイド・スタジオ」で、ソフト戦略・開発責任者「プレジデント」を務める吉田修平さんにVRの現状や、PSVitaの終了などについて聞いた。
◇VRは進化も認知に課題
――PSVRの状況は。期待は大きいがヒット作はまだない。
PSVRは、ハードの普及という意味では順調に進んでいる。だが“VR元年(2016年)”でアナリストやメディアの期待が高かった。
その期待のスピードで売れてないのは理解している。一方で制作側の観点から言えば、VRの特性を理解して、
気持ち良くプレーさせる経験値は急速な勢いでたまっている。メーカー同士もお互いに吸収し合い、ゲームのクオリティーも上がっている。
最初はVRの目新しさだけで遊ばれていたが、慣れるにつれて徐々に本格的なVRゲームが遊びたいという期待も高まっているので、その準備をしている。
――VRの進化は、今一つ外には伝わってないように見えるが。
ユーザーに知られていないという意味では、課題がある。独立系のゲーム会社から良質なゲームが出ているが、タイトルの知名度も低く、なかなか認知されない。
VRは映像で見ても今ひとつで、実際にプレーしてみないと面白さが分からない面がある。
――解消するための手は。
既存のメディアを使って、どう伝えるかだ。一つは、VRを体験している姿を紹介映像に合わせて見せることだ。またユーチューバーやインフルエンサー(影響力のある人)が映像で楽しんでいる姿を見せると、
理解度が違う。あとは2年前から変わらないことだが、VRを体験する機会を設けること。さまざまなイベントにVRを持って行き、未体験の人に触ってもらうことだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180922-00000001-mantan-game
みんなのコメント