「第69回NHK紅白歌合戦」が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。平成最後の紅白にふさわしい出場歌手らが熱唱を繰り広げ、35年ぶりに同ホールに帰ってきたサザンオールスターズが破天荒なステージを展開しフィナーレを迎えた。

午後11時25分頃。最終歌唱者のサザンがステージに登場すると、舞台裏にある楽屋口の通路にあるモニター周辺に、「サザンが見たい」と50人ほどの人だかりができた。

ボーカルの桑田佳祐(62)が平成の名曲「希望の轍(わだち)」を歌い始めると、通路に並んでいた乃木坂46のメンバーが曲に合わせて体を揺らせ、手を叩いた。

2曲目のデビュー曲「勝手にシンドバッド」が流れると、盛り上がりは加速。桑田が途中で「サブちゃーん」と声を張り上げ、北島三郎(82)を舞台に呼んだ。松任谷由実(64)も再び登壇。隣で腰をくねらせ踊り始め、桑田の頬にキスした。

桑田は歌詞を変え「ラララ~ラララ、ユーミンさ~ん♪」と絶叫すると、ユーミンも「ラララ~ラララ、くーわく~ん♪」と呼応。デビュー時代に戻ったような“何でもあり”のパフォーマンスを終えると、桑田はステージ上でぶっ倒れた。

大御所たちの豪華共演に、楽屋口の通路では、モニターに見入っていた出演者から自然と大きな拍手がわき上がった。

番組終了後に、取材に応じた総合司会の内村光良(54)も、サザンのステージについて「まさかのユーミンさんの乱入があるとは本当に誰一人予想できなかった。

全部吹っ飛んだ。本当に夢のような世界だった」と驚きと感動が入り交じった様子。番組関係者も「素晴らしいものを見られた。大成功でしたね」と満足げな笑みを浮かべた。

11月14日の出場歌手発表時には「目玉がない」との指摘もあったが、NHKは12月に入り、次々と大物歌手の起用を発表した。4日に2013年の紅白卒業以来5年ぶりとなる北島の出演が決定。

12日にサザン、25日にYOSHIKIと共演した英国歌手のサラ・ブライトマン(58)が発表された。さらに26日に初のテレビ生出演となる米津玄師(27)が故郷・徳島から大ヒット曲「Lemon」を歌唱することも決まった。そうした追加発表により、世間の関心も一気に高まった。

気になったのは、サザンが特別企画枠での出場で事実上の“大トリ”を務めたことだ。本来は紅組、白組のいずれかが最終歌唱者となるところだが、今回は極めて異例の試みとなった。

これまでの出場では白組だったサザンが、紅組でも白組でもない特別な歌手として締めくくったのである。そして冒頭にあるような、ど派手なパフォーマンスで大きな話題をさらった。

最終結果発表で視聴者投票は、紅組240537票に対して白組は411931票を獲得し、ほぼダブルスコアとなった。

ゲスト審査員票は9対2で紅組、会場票は1176票対1453票で白組となり、白組の優勝が決まった。この結果に「最後のサザンを白組として見た視聴者が多かったのではないか」と指摘する声もあった。

今回は北島も「夢を歌おう」特別企画の出演者。YOSHIKIに至っては、紅組、白組両方に属する歌手として出場した。紅白は言うまでもなく対戦形式で行われるイベント。その中で椎名林檎(40)と宮本浩次(52)を含め、どちらの組にも属さない歌手が注目された感は否めない。

昭和から平成にかけてトップを走り続けたサザンが“究極の大トリ”を務めたことに異論はない。ただこうした特別企画枠が増えていくと、「歌合戦」という意義も希薄になりかねない。歌合戦の様式を保ちながら、いかにエンタメ性を追求していくか。これも紅白の制作、演出上の難しさだ。

本番前、NHKの上田良一会長は今回の豪華ラインアップについて「紅白はNHKにとって最大のイベント。皆さんが紅白に思い入れを持っていただけるのは、NHKを代表してお礼を言いたい」と感謝。

視聴率については数字にこだわらないとしながらも、引退した安室奈美恵さん(41)のラスト紅白となった前回を「超えるといいですね」と期待感を示した。

前回の平均視聴率は同9時からの第2部で39・4%(関西地区は39・6%、ビデオリサーチ調べ)と2年ぶりに40%に届かず、歴代ワースト3位の数字を記録。

今回は最初から最後まで要所に注目歌手を配し、中だるみのない演出に成功したように見えた。平成最後の紅白は、視聴者にどう響いたのか。2日に発表される視聴率が気になる。(記者コラム)


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ネットの反応

1.
反日TWICEがなぜ おる?
2.
結局
主役は歌手
プロデューサーはエンターテイナーではないから演出には限度があることがわかっただろう
演出は歌手に任せればいいんだよな
やはり
スターは喜ばし方を知っているし楽しみかも知っている
歌手に気分よくやらせたら自然といい演出になるという典型
3.
サブちゃん、ユーミン、サザンが揃い踏み。
米津さんはテレビに生で出ていない旬な状態。来年が大変だね。
4.
最後の最後で大盛り上がりで良かったと思う。流石は桑田佳祐ですね。
これで質とか問うんだったら、初めから地味にやればいいだけ。観たい人が観て観たくない人は観なくていい。ただそれだけ。
5.
紅白で素晴らしいシーンが見れました
会場が一体となった桑田さんとユーミンさんとのショットは感激
福山は特別扱いではなく会場に来て歌うべきだった
6.
毎年、酷評だったまた、今回も不安視されてたが結局は大成功だったんだから、意義とか問わなくてもいんじゃ無い?
難しく考えすぎ。
結局、音楽、エンターテイメントはオーディエンスが満足したら成功なんだから。

あと、今回の紅白で好評だったのは、本物のアーティスト。つまり、お遊戯会よろしくなアイドルはいらないって事。

7.
審査員が圧倒的に赤だったのに、会場と視聴者で白の勝ち。

これじゃ審査員いるのか!?

8.
あれもダメこれもダメもわかるけど
歌が好きと言うシンプルな楽しさが
伝わってきて今回の紅白見ていて楽しかった。
9.
紅白に分ける必要性、意味が無い。何十年も惰性で放送してきたが、大幅な改革が必要。
10.
勝敗の結果なんて正直誰も気にしていない。
でも、他の出演者に負けないように、という意味で対戦形式にしてればいいと思う。
赤が白がというより、Superflyぐらいから、歌で負けないようにと、それに続く人たちが盛り上がっていった気がする。
11.
歌合戦の意義?

なんすか?それ

できればsmapにあの場にいて欲しかった

でも、最高の紅白だった。

それで、いいじゃん

12.
口パク、アテブリ、ワンコーラスのみ
時代錯誤の男女別
素人に採点されるプロ
そもそも競う意味が分からない
稚拙な演出
いまだにテレビが偉いと勘違いするお偉いさん

アイドルやタレントみたいなアーティストなら出る価値はあるのだろうが
毎年メンツが同じことから大半のアーティストは出演辞退してるのが現状だと思うよ
ハッキリ言ってダサい。日本のテレビ、音楽業界は音楽を文化として捉えるところから始めないとね。
エンタメとしての音楽は一つの顔に過ぎないのよ。

13.
紅白歌合戦と言っても出演歌手の5割が分からないのだからもう意味がない。
最初から最後まで観ている暇人なんて1割もいないだろう。
14.
60歳超えても働く時代
最後、桑田さん、ユーミンの還暦を超えても視聴者を楽しませてくれるパフォーマンスは、エンターテイナーだと思った
桑田さん、まだ良くあれだけの声がでるのは素晴らしい
まだまだ若い子に負けず、頑張って楽しませて
15.
楽しみにしている人たちがいる以上、ジャニーズもAKB系も仕方ないと思うが、出来れば前半に固めてほしい。

あの流れで嵐は興醒めだし、本人達にも酷。
どちらのファンでもないが、SMAPには敵わないわ。歌も知らないしね。


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16.
本家の紅白も桑田佳祐のひとり紅白歌合戦になってしまいましたね
気になるのは桑田さんほどのアーティストは無理としても後進がほとんど育ってないってこと
17.
韓国、アイドル、ジャニーズは要らない。
本気で歌をやってる本物のアーティスト達の
素晴らしい音楽を沢山聴かせてほしい。
18.
どうでもいい番組だ。むしろどうでもいいNHK
19.
なんと言っても、AKBが一番良かった。
衆目の一致するところかと…。
20.
視聴者の殆どが称賛している紅白実力者は凄い
21.
難しいことは抜きにして
紅白はみんなで楽しめるものであってほしい。
その意味で平成最後の紅白は
大成功だったと思います。
22.
桑田佳祐とユーミンの共演は見応えはあったが、
米津玄師には遠く及ばなかった。

結局は、今のアーティストは昭和のアーティストには敵わないってオチ。

23.
いろんな意見があるが特別枠が多くてもいいじゃないですか。
24.
今回は特別枠や追加の出場歌手が発表されたりと紅白の在り方問われる紅白だと思う
25.
時代の背景的に赤勝て、白頑張れという時代ではなくなってきているのだろうか?

伝統的な番組であって、私のように高齢になってくると、3分の1日かけてお笑いをやっていたり、ずっと格闘技というのにもそれほど魅力を感じなくなる。

なのでチャンネルは紅白歌合戦に自然となってしまう。
紅白歌合戦の近年の演出にも志向が凝られていて、ニューミュージック全盛で育った私たちには楽しい。
ただ、伝統的に紅白である必要性ももうなくなっているのではないか?という疑問は毎年感じる。

平成最後と謳った今回の紅白は今までよりも私の家族間では盛り上がった。
これ以降をどう続けるべきか?
これからの国有放送局として真価が問われるね。

26.
今年の紅白は、歌の上手さだけではなく、歌の魅せ方(ダンスや映像技術などの演出、可愛らしさ、かっこよさ、年月を経ても変わらないもの・変わっても魅力的なもの…など)が素晴らしくて、それをいっぺんに見られた神回だったと思います。
そういう意味では、歌合戦=いろいろな方法で歌い合う、という意味でいいのではないでしょうか。
ただ、男か女かというだけで紅白を分けるのは難しい時代なので、男女混合でそれぞれ組を分けたらいいと思います。
27.
秋元ファミリーやジャニーズが
どれだけ無駄だったか再認識させられた。
28.
今回の紅白歌合戦で視聴率取れなかったとしても視聴者は大大満足だと思います。
久しぶりに本物の歌の祭典をみれたように思います!
29.
いちいちケチを付けなさんな。多くの人が、満足した、過去最高の出来!と言っているのだから、いちいち意義を問うなよ。去年書く記事なら理解できるが。
30.
平成最後の紅白、完成度高かったし、NHKは良く頑張ったと思う。
本来の音楽の意義、純粋な気持ちで歌ったり踊ったりして音を楽しむ。こういう姿勢が本当に大切だと改めて感じたね。
その姿勢がある歌手は、見てる皆を感動させいい気分にする。
今年もそんな歌手を優先して選ぶような番組作りを期待したい。


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