剛力彩芽、華原朋美、宮沢りえ、満島ひかり、真木よう子…彼女たちに共通するのは、近年「SNSを削除・閉鎖した」こと。今やブログやTwitter、InstagramといったSNSを使って自己発信することは芸能人にとって必須条件になりつつあるが、ファン層を拡大させる効果が期待できる一方、炎上することで本業に悪影響を与えてしまう危険性もある。芸能人にとって毒にも薬にもなるSNSとの正しい付き合い方とはどんなものだろうか?
■ネットの“匿名批判”によるSNS疲れ…向き合いすぎるとユーザーとのバトルにも
剛力は交際しているスタートトゥデイ・前澤友作社長と一緒にW杯を観戦していることを想像させる内容をInstagramに投稿し、「浮かれている」、「自分の金じゃないからいい」などと批判が殺到。
これには、「(前澤氏は剛力を)自分のものだよってアピールしたいのは分かりますが、やめた方がいい」(大沢あかね)、「(剛力は)ファンのことを第一に考えた方がいい」(ナインティナイン・岡村隆史)など、
同業である芸能人からも否定的なコメントが寄せられてしまった。結果、「ご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。今までの投稿はすべて削除します」とコメントし、剛力のInstagramは、7月24日までの過去の投稿をすべて削除することとなってしまうのである。
結局は、2人の交際が順調であることを記した投稿はその後も続き、「彼を連想させる投稿をしたから(削除したわけ)ではない」とコメントし、その後もユーザーからの非難コメントが後を絶たない。
また、歌手の華原朋美は、不倫疑惑を報じられた直後の7月17日に「今日限りでインスタとツイッター辞めます皆さんのコメントうれしかったです! 今までありがとうございました!
やっふぉーい! みんな元気でね! ばいばーい!」とのコメントを残し、ブログ、Instagram、Twitterをいっせいに閉鎖。その他、宮沢りえ、満島ひかり、真木よう子など、ここ一年ほど芸能人のSNS閉鎖が続いている印象だ。
多くの人から注目される芸能人であるがゆえに、一般ユーザーの過剰な批判に“疲れ”を感じ、続ける意味を見出せなくなり閉鎖…という結論に至るのだろう。
一方、閉鎖こそしていないものの、一般人の誹謗中傷コメントに真正面から反論したあげく、炎上→当該ツイートの削除→謝罪という悪循環に陥る芸能人もいる。いしだ壱成は自らの頭髪を揶揄されたコメントに対し、
「オマエ禿げてんの? いい加減にしろや若造が」とブチ切れ、妻の批判コメントに対しては、「僕たち夫婦があなたに何をしましたか? なんの怨みがあるの?」と詰問。その激しい言葉遣いに、「ツイッター乗っ取られてない?」と本人かどうかを疑う声さえ上がったほど。
他にもブラックマヨネーズ・吉田敬、ウーマンラッシュアワー・村本大輔、キングコング・西野亮廣なども幾度となく一般人と口論しており、たびたび炎上騒ぎを見せている。
■向き合い方はさまざま うまい付き合い方に共通するのは“気にしないこと”
一般人と芸能人の間の距離をグッと縮めるSNSだが、その“匿名性”が芸能人にとっての悩みのタネになっていることが多くあるようだ。そんな中、バカリズムは『必殺!バカリズム地獄』(AbemaTV)で対処法として、
“気軽にブロック”を提案した。心ない発言などで少しでも嫌な思いをしたら、その相手を何の感情もなくブロックをしていると言い、それがストレス解消の一環にもなっているとのこと。
また、NGT48 の中井りかは、アンチから中傷メールを受けてケンカに発展するなど正面から向き合っているが、翌日にはあっけらかんと関係のないことをつぶやくなど、長く引きずらない様子を見せている。
一見付き合い方がヘタなように見えて、結果として“炎上クイーン”として名を馳せることにもなったわけで、実は上手くSNSと付き合っているとも言える。
SNSを介して精神的に疲弊することが避けられなくなっている今、“気にしない”や“向き合いつつも、引きずらない”は、ひとつの解決策。前述の剛力も”気にしない“と決めたことで、気持ちが落ち着いているのかもしれない。
■自分の魅力や仲間との交流など、“人間力”を見せることができる場でもある
また、前田敦子、坂上忍、マツコ・デラックスなどのように、自分の利益にならないとしていっさいSNSにかかわらないという芸能人もいるが、
うまく活用している芸能人もいる。言わずと知れた“インスタの女王”渡辺直美は、自分の魅力を最大限に引き出す投稿に長け、フォロワーも世界中に800万人、
アメリカのニュース雑誌『TIME』誌でも「ネット上で最も影響力がある25人」に選出された。芸能人Twitterの草分け的存在である有吉弘行も、“同僚”である芸能人たちの姿をアップするのはもちろん、SNS上で楽しげに絡むなど、
ファンが見ている前で“本当の仲の良さ”をアピールできるという強みを最大限に生かし、700万人ものフォロワーに支えられている。
また、家族愛を表現することで評価も高い木下優樹菜も、活用がうまい1人であるが、交流イベントの“話のネタ”になるとし、自分へのリプライのみならず、ファンの投稿までもチェックするという丁寧さを見せる。
デビューから13年を経てじわじわとブレイクしている瀬戸康史は、毎朝「おはようございます」というツイートをすることで知られている。
これは東日本大震災に端を発するもので、明日に希望が持てない人が数多くいる中、「今日も頑張ろう」「昨日を乗り越えたんだ」という気持ちを込めているといい、毎日3ケタのいいねやリツイートがついている。ひとつの言葉に意味を込めた、高い人間力が垣間見えるSNSだ。
■本人の意図しないところで生き続ける、“血の通ったSNS”も存在
こうした中、本人の意図しない形でSNSが活性化されるという新たな展開も。故・小林麻央さん、故・飯島愛さん、故・松野莉奈さん(私立恵比寿中学)のSNSは今も残されており、命日にはたくさんのメッセージが寄せられるなど、
血の通った暖かい場所となっているようだ。このように、芸能人のSNSは本人とのやりとりとは別に、ファン同士の交流の場としても機能し、またその場を維持し続けるという特性も持ち合わせているようなのである。
さまざまな動きを見せるSNSだが、すべて人と人との交流で構成されている場であるということは共通している。その匿名性から、時にはネガティブな方向に展開してしまうこともあるが、思い通りにいかないのが人と人の面白いところ。
人間力の出やすい場でもあるだけに、相手への尊敬の念を忘れず、自分なりの向き合い方を見つけるのが長く続けるコツなのかもしれない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180807-00000356-oric-ent
みんなのコメント