放送前から大きな話題に。と言っても、秋の新ドラマじゃない。14日から14年ぶりに再放送されるフジテレビ系月9ドラマ「東京ラブストーリー」(1991年)の話。
最終話で最高視聴率の32・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をたたき出した、カンチ(織田裕二)とリカ(鈴木保奈美)の懐かしの“トレンディードラマ”だ。
11日に再放送が発表されるや、瞬く間にツイッターの話題ワード入り。ネット上は「また『カ~ンチ』が聞けるなんてうれしい」
「当時、欠かさず見てました」「毎日録画決定!」などなど歓迎ムードで、関東ローカルの再放送とあって「なぜ東京だけ? ずるい」なんて声も。
リアルタイムで視聴していたライターで、ラジオドラマや舞台の脚本も執筆している源祥子氏がこう話す。
「月曜の夜9時は街中から若い女性が消える、なんて言われた伝説のドラマです。当時はボブヘアにカチューシャをつけてトラッドテイストのファッションに身を包んだ“リカもどき”が、ウヨウヨいました。
男性にコビを売る女性は、有森也実さんが演じた役柄になぞらえて『さとみ』とか『おでん女』と呼ばれたりしていましたね」
その織田と鈴木コンビは、10月8日スタートの月9「SUITS/スーツ」で27年ぶりに共演。今回の再放送が新ドラマの話題づくりなのは明らかなのだが、「主客転倒にならなきゃいいんですが」とフジテレビ関係者はこう漏らす。
「月9の平均視聴膣は、直近の『絶対零度』こそ何とか10%台に乗せましたが、この2年は、ほとんど1ケタ台と低迷しています。
平均で23%近い東京ラブストーリーは、まさにケタ違い。話題づくりのはずの東京ラブストーリーの再放送の視聴率の方が新ドラのSUITSより上なんて結果になったら、
シャレになりませんよ。夕方の再放送なので“ない”とは思いますが、ネットのすごい盛り上がり方を見ていると、不安になってきますね」
前出の源氏が言う。
「当時はガラケーもないし、連絡手段は家の電話か公衆電話。ささいなことで男女がすれ違い、悲劇が生まれて物語が大きく展開した。そういう時代だったから、東京ラブストーリーの“突然おでんを持ってやって来る女の破壊力”にボー然としたものです。
不自由だからこそ盛り上がる濃い恋愛ドラマは、40代、50代女性には懐かしくも切なく思えるでしょうし、スマホがあって当たり前の世代には逆に新鮮に映るかもしれませんね」
テレビ朝日系の「相棒」シリーズのように、再放送でも10%程度の高視聴率を稼ぐ例はある。ちなみに、東京ラブストーリーの前回6回目の再放送(04年)は、最高視聴率7・5%(平均5・3%)だった。いざフタを開けてみたら……。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180914-00000016-nkgendai-ent
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