架空の領収書を提出するなどして政務活動費(政活費)約690万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元神戸市議の橋本健被告(38)の判決公判が29日、神戸地裁で行われ、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)の有罪判決が言い渡された。
地元テレビの取材に同被告は、交際中の「SPEED」の元メンバーで自民党の今井絵理子参院議員(35)との再婚をほのめかしたが、有権者の反応は――。
関係者が運転する車に乗った橋本被告は開廷15分前に、多くの報道陣が待ち構える裁判所正面ではなく、裏手に到着。上下紺のスーツ姿でさっそうと車から降りると、無言のまま歩いて敷地内に入ろうとしたが、下りる階段を間違い上り直すハメに。軽く会釈をして法廷内へと入った。
市政に関する調査に用いる政活費は、残余がある場合は返還しなければならないが、川上宏裁判長は判決で「返還の認識がありながら、市に返還するのはもったいない。
自分で自由に使える金が欲しいと知人に依頼して架空の領収書を作成した」と厳しく指摘。橋本被告の行為を「身勝手で大胆かつ巧妙で悪質。私欲のために制度を悪用し、コンプライアンス意識の低さにあきれる」と断罪した。
目を真っ赤にして裁判長の話に聞き入った橋本被告だったが、報道陣に対応することもなく、関係者の車に乗り込み早々に地裁を後にした。勤務する歯科医院はこの日は休業だった。
橋本被告について地元関係者は「三宮のバーやラウンジでよく飲み歩いては、店で会った若い大学生とかに『旧態依然とした政治の世界を変えてやる』とほえてましたけど、全部政活費(での飲食)だったのかな、と。とにかくチャラくていけ好かない」と話した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181030-00000058-tospoweb-ent
ネットの反応