3月22日(木)に幕を下ろす『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)。フィナーレ企画は「さいごのうたばん」で、石橋貴明が司会を努めた『うたばん』(TBS系)のパロディ「ほんとのうたばん」の名場面紹介(「野猿」など)をすることが報道された。今月に入り、多くのタレントからリスペクトが送られるとんねるず。なぜ彼らがこれほど多くの人々に愛されるのか。そのルーツと偉業を探る。
■“みなおか”の終了目前、多くのタレントから改めてリスペクトの声が殺到
8日、同番組は『北の国から』のパロディコント「したの国から2018 早春」を放送。これに、デビュー当時からのとんねるずの “盟友”宮沢りえが出演。事務所の反対を押し切った(?)形でコントを繰り広げた。また、「とんねるずとコントがしたかった」という伊藤英明も共演。木梨憲武からのアルミ板でのツッコミに「台本ではスリッパだったのに…!」と、その洗礼に嬉しそうな表情を見せていた。
これに多くのタレントが反応。さまぁ~ずの三村マサカズはSNSで「とんねるずのコント。見て育った。 そして、お笑いを始めた」とツイート。カンニング竹山はAbemaTVの番組内で「何が起きるか分からないパフォーマンスや、芸人という“枠”にとらわれず、音楽の分野では全国ツアーも成功させてしまうバイタリティに圧倒された。とにかくカッコよかったのよ」と、とんねるずへのリスペクトを度々口にする。また岡村隆史はニッポン放送『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』に石橋を招き、復活のエールを送った。
■“芸人”ではない!? “素人が天下を獲った”稀有な存在
東西・事務所の垣根を超えてリスペクトを集めるとんねるず。そのルーツは帝京高校時代に遡る。彼らは在学中から『TVジョッキー』(日本テレビ系)などの素人参加番組に参加、以降は常連に。メディア研究家の衣輪晋一氏は「同番組ではチャンピオンも獲得。いわば“最強のアマチュア”としてお笑いファンをあっと言わせた」と当時の衝撃を語る。
「そんな2人が“とんねるず”となったきっかけは『お笑いスター誕生!!』(日テレ系)。 “貴明&憲武”名義で出場し、素人ながらに4週まで勝ち抜き。石橋さんはこの頃について『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』で、“審査員の京唄子、鳳啓助、米丸には伝わらなかったが、タモリさんと赤塚不二夫さんだけは、『なんだかわかんないけど、面白いよ』って。あれで調子に乗ってしまった”と述懐していました」(衣輪氏)
余談だがそのタモリ自身、素人時代に赤塚不二夫に見出されたことでタレントに。「ビートたけしさんはタモリさんの芸を“日本一の素人芸”と評しましたが、とんねるずさんもその系譜。そして彼らに“最強の素人”としてブレない道筋を付与したのは秋元康さんでしょう。これについては松本人志さんが2016年放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)で、『(とんねるずさんは)ジャンルがちょっと違う』と解説。少なくとも自身の“芸人”のくくりで語れない存在だと匂わせました」(衣輪氏)
“貴明&憲武”時代、彼らが森永製菓のCMに起用された(とんねるずとなった後も10年以上CMを継続)のも2人の“規格外”っぷりを象徴する出来事だった。その後、『オールナイトフジ』『夕やけニャンニャン』『ねるとん紅鯨団』と人気を博し、1988年10月から『とんねるずのみなさんのおかげです』がレギュラーでスタート。「素人がテレビで天下を獲った」奇跡の瞬間を当時の視聴者は目の当たりにした。
■天下一品の“パロディ芸”で一世を風靡、数々のスターも輩出
満を持してスタートした“みなおか”。仮面ライダーのパロディ企画『仮面ノリダー』、『ちょっと北の国から』、映画『ターミネーター』の『タカミネーター』、『あぶない刑事』『サンダーバード』…etc。数々のパロディ企画でお茶の間を沸かせたほか、マイケルジャクソンらのMVパロディといった完成度の高いシリーズも。MCハマーのパロディ・MCタカーは本人との共演にまで発展。「特徴を掴んだ“ものまね”もさることながら、“え、テレビでこんなことやってもいいの!? ”というぶっ飛んだアイデアで話題を提供。木梨さんのお葬式コントでは番組最多のクレームが(笑)。ですがそれでも人気が衰えない怪物番組であり、テレビが今のように窮屈でない時代だったのです」(衣輪氏)
芸人以外を笑いに引き込み、新たな魅力を開花させたのも彼ら。宮沢りえをはじめ、渡辺満里奈、チェッカーズ…etc。さらに多くのスターも輩出。パロディ企画が人気を博したとんねるずだが、いわば“面白い人(題材)を見つける天才”でもあったのだ。番組内の人気企画『博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~』では、お笑いコンビ・次長課長の河本が「お前に食わせるタンメンはねえ!」でブレイク。児玉清のモノマネを披露した博多華丸は後に『R-1ぐらんぷり』で優勝。チビノリダーこと伊藤淳史は名バイプレイヤーに。「局と事務所の垣根がないどころか、『太陽にほえろ!』パロディや「野猿」などではスタッフも巻き込んだ。『オレたちひょうきん族』からの“内輪受け”を最終型にまで練り上げたのも彼らの功績です」(衣輪氏)
だが、2000年代に入り、とんねるずも“若手”から“大物”に。テレビ業界も様変わりし、ついに“みなおか”が終了する。ギャラの高騰もあり、「もう二人をあまり見られないのかも」と心配する声も聞かれるようになった。
■今という時代だからこそ、“解き放たれた”とんねるずの破壊衝動に再び期待
そこで思い出されるのが、2015年6月の“神放送”回だ。女芸人の悩みをテーマに石橋がトークを繰り広げる企画で、森三中・黒沢かずこが番組プロデューサーへフジへの不満を吐露。黒沢は石橋の目の前で「とんねるずさん好きなのはわかる、でも自分で動かしてやろうって思わなきゃ!」「(大物タレントと)ディレクターの関係がずっと続いてってさ、若い人たち入っていけないじゃない!」とぶちまけた。
石橋も慈愛に満ちた笑顔で、「本当にこういう怒りをもってでも変えないと、フジは良い形にならない。東京オリンピックまでには、なんとかフジを変えようじゃないか」「なんとかフジに元気になってもらうよう、黒沢さんと番組を企画しましょう。まず深夜からでもいいので、フジをぶっ壊すような企画を」と場を収めた。3年後のまさに今、とんねるずも変わらざるを得ない場面に直面している。
先述の3/8放送回のラストを石橋貴明は「俺、またここに帰ってくるから!」のセリフで締めた。また、3月1日の岡村隆史とのラジオでは、「ジャイアンツの村田の気分。もう少し野球がやりたい!お笑いがやりたい!」と胸の内を吐露。木梨憲武はこの春、16年ぶりに『いぬやしき』で映画主演、俳優業に力を注ぐのではという見方もある。石橋も新たな番組が4月より始まる。21日に都内で行われた『とんねるずのみなさんのおかげでBOX』発売記念イベントに出席した石橋は、「アイデアや知恵を絞って(バラエティー)を作っていくしかない」「脇役でいいので入れてもらう」と語った。30年間走り続けてなお、まだまだとんねるずの気力は衰えていない。
冠番組終了は、裏を返せばある意味“大いなるしがらみ”から解き放たれたともいえる。素人出身の“予測のつかない怖いものなしのコメディアン”であるとんねるずらしく、今のテレビ界の“斜め上”をいく活躍を切に願うばかり。とんねるずに「落ち着いてしまった」という言葉は似合わない。
(文/西島享)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180321-00000330-oric-ent
はぁ?
観てる視聴者は素人だと思ってないぞ。
特番で良いからたまにやって欲しいね。
フジはどうかしちまったんか!?
はやく復活して欲しいです!!!
YouTubeで週一番組配信してくれたら見るのに
本当にテレビが窮屈になった。
昔はもっとお腹かかえて爆笑するような番組たくさんあったのに、今はなんでこんなにつまんないんだろう。
だからテレビ見なくなっちゃった。
クレームつける人たちはわかってないんだなぁ。。
素人からここまで登りつめて
とんねるずは終わらない
1番笑ったのはとんねるずだと思う。
それくらい規制がかかる前のとんねるずは面白かったなぁ
今日すげぇ楽しみ!
日本人の精神的な健康が悪化してるのは、もしや関係があるのでは?
と、ふと考えた。
笑いは、健康の為にも必要不可欠かも。
とんねるずが好きかどうかは別としてだけど(笑)。
でも、大好きな番組の作品だから第2段、3段と発売されると嬉しい。
だからこそ、笑いだけでなく、音楽の世界でも長く活躍できたのだと思う。
東京ドームのライブなんて、すごい輝きを放っていた。
まだまだとんねるずを見ていたい。
終わってしまうのが本当に残念だ。
とんねるずはもっと視聴者と身近で、何をやらかすか分からないドキドキ感があるタイプという印象。
フジのバラエティって実はとんねるずの存在が大きかった気がする。
素人と絡む番組をやらせたらやっぱりピカイチなので、今や老体の動きの重いフジより、フットワークの軽いテレ東の方が合ってると思う。
そんな30年だと思う
確かにとんねるずは芸人ではないね。
コメディアンかお笑いタレントかな。
でも東京ドームでコンサートをやった偉業も忘れてはならない。
とにかく30年楽しませてもらいました。
心から復活を願ってます!
かなり昔なら植木等さんがそうなんだろうけど、とんねるずは日本的だけど欧米的でもあって、芸人の枠を唯一超えた存在じゃないかな?
ウンナンがその後に続いた感じかな。
特番に期待!
たくさんの人を楽しく明るい気持ちにさせてくれた貢献者なのだから。
若かった頃のパロディ芸なんかも
見ることはなくなったが、
それでも、才能のある色々な若い芸人さんをいじって、たくさんの企画を見せてもらい、
とんねるずの番組は、
自分の中では、本当に偉大でした。
ちょっと外れたもの、立場の弱いもの、真面目でコツコツ地味なもの、みんなお笑いといじめの対象にした。
こいつらを絶賛するやつは子どもの頃に虐めやってるし、成長したら職場では虐めパワハラセクハラ、家庭ではDVかましてる。
とんねるずの番組の再放送はみかけないなぁ。
お葬式(告別式?)の回とか、もう一度みれないかな。
みなさんのおかげです中期までは結構風刺ネタもやってたしね。(とんねるず自身がネタやる訳ではないが)細かすぎてもよく考えたらその延長みたいなもの。
ネットTVの方があってそうだよね。
BSフジにいる守屋徹さんとBSで番組作ったり
共同テレビの港さんとCS番組作ったり
自分たちがやりたい事を理解してくれる仲間たちと番組を作って欲しい。
本物のファンはどこに行っても付いていくから。
みなおかって略すにわかファンは
地上波で放送しないとブーたれると思うけどね。
復活待ってるよ!
本当に面白かったし大好きで憧れでしたね
髪型やファッションも真似してたのを思い出す
原宿行ってパーソンズ買ったりした
まっちゃんに負ければ本当に終わってしまうかもしれないが。。
最近の風潮にはあってないかな。
大人になってから、とんねるずの凄さに気づいた。
タカさんの「オナラじゃないのよ、ちょっと空気が入っただけ!」
大人になってから「そういう事だったのかタカさん…!」初体験の思い出がとんねるずに上書きされてしまった。
そんなネタをテレビで、子供も見る番組でバンバンやってたとんねるずはやっぱりやべえなと。