1月に日曜劇場『99.9』(TBS系)の第3話が放送された際、事件の目撃者役を演じた女優・安達祐実の演技がスゴイ!とネットで話題になった。かつて子役として一世を風靡しながら、その後は子役イメージからの脱却に苦しんだ安達。しかし、昨今は苦しみの20代を糧とし“大人の女優”として注目作にも多数出演。確かな存在感を提示している。“地獄を見た”彼女の女優としての転機は? ファッションアイコンとしても注目される安達の新たな魅力とは?
■“上昇志向”の強い母との二人三脚でデビュー 国民的人気子役ゆえの“呪縛”も
安達のモデルデビューは2歳、舞台は子育て雑誌だった。1991年には「ハウス食品・カリー工房」のCMに出演し、「具が大きい」のフレーズが流行語にもなった。そして12歳のときに主演した『家なき子』(日本テレビ系)が最高視聴率37.2%を記録するというお化けドラマになり、ヒロイン・すずの劇中セリフ「同情するなら金をくれ!」は新語・流行語大賞を受賞する。
そんな活躍を裏で支えていたのが、母親である安達有里だ。シングルマザーとして家事をこなしつつ、娘の撮影現場にも帯同。安達も「気がついたら芸能界にいた」と語るなど、物心がつく前の子供を芸能界デビューさせるなど上昇志向の強い母親だった。そんな母・有里との二人三脚で“国民的子役”として上りつめたものの、その成功が逆に“呪縛”にもなっていくのである。
■子役からの脱却に失敗し“地獄”を見た20代 母親の破天荒な行動も重なりイメージ暴落!?
10代後半、安達は『週刊プレイボーイ』(集英社)の水着グラビアに挑戦したり、派手目なメイクを施すなど、“大人の女性”へのイメージチェンジを図るが、多くの人気子役たちと同様、子役イメージからの脱却に苦悩する状況が続く。
プライベートでは、24歳でお笑いコンビのスピードワゴン・井戸田潤と結婚・出産を経験するが、童顔で小柄、しかも子役のイメージが抜けないため、女優として配役の幅はなかなか広がらなかったようだ。
そんな中、マネージャーである母・有里が破天荒な行動を取り始める。2006年にヘアヌード写真集『Myself』を出した後、さらに2年後、今度は全身美容整形手術を受けてヌード写真集『Beauty Smile』を出版。“一卵性母娘”とも言われ、二人で成功を勝ち取ってきただけに、母の自由奔放な行動が安達の仕事に影響を及ぼしたであろうことは疑いない。
さらに、2009年1月には井戸田潤と離婚。同年7月には、母・有里がセクシービデオに出演し世間の話題となる。こうしたゴタゴタ続きの印象がある安達は、仕事面においてその後も苦戦を余儀なくされる。
母の自由奔放な行動も、娘のための話題作りの面もあったかもしれないが、どちらかと言えば世間ではスキャンダルっぽく扱われ、安達のイメージダウンになったことは否めない。また当時は事務所の「4番手、5番手(の役)では出さない」という方針もあったようで、安達のドラマへの露出は減っていくことになる。
■負の経験を糧に、堂々たる濡れ場や鬼気迫る母役でイメージ払拭
そんな逆風の中、30歳を超えた安達は2012年、ドラマ『主に泣いてます』(フジテレビ系)に出演。夫(風間トオル)に愛人(菜々緒)を作られながら、なぜかその愛人をあちこちの方言を混ぜながら罵倒するという妄想癖の強い青山由紀子(通称ゆっこ)役を演じて注目を浴びる。安達自身、配役されたときはマネージャーと一緒に喜び、「破壊力のある役だったし、女優人生の中でターニングポイントになっている」と語っている。
実際、このドラマを契機に停滞していた女優活動が再び活性化。脇役ながら重要な役どころをこなしていくようになる。
以後、『十津川警部シリーズ』(TBS系)や『捜査刑事・近松茂道』(テレビ東京系)などの2時間ドラマでも違和感のない“大人の女性”を演じ、2014年には20年ぶりの主演である映画『花宵道中』に出演、堂々たる“濡れ場”さえ見せつけたのである。
もちろん、安達の魅力は“濡れ場”だけではない。2016年に放送された『相棒15』(テレビ朝日系)第7話「フェイク」に出演した際、安達は第2子出産後の初ドラマ出演だったのだが、幸せなプライベートとは真逆の、息子を誘拐・殺害される母親という難しい役どころ。
いるはずのない息子の幻影と生活する…という“生々しい”演技に対し、ネットでは「トラウマになる」、「鬼気迫りすぎ」と評されるほどの反響となった。
また、2018年1月から放送された月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)で見せたオタク女子・ノムさん役では、『99.9』とは真逆のコミカルすぎる演技を見せ、「カワイイ!」「ナイスキャスティングすぎ」とネットで絶賛。演技派女優として“振り幅”を視聴者に印象付けた。ここにきて安達は、これまで自身を苦しめていた“名子役の呪縛”から解き放たれたのである。
■女優としての深みが増す一方、“変わらない”美少女は健在
また、プライベートでも2014年にカメラマンの桑島智輝氏と再婚。桑島氏撮影による写真集『私生活』(2013年/集英社)で“被写体”としても再評価。また、インスタグラムでは、メイクなし、修正なしの“飾らない”生の安達祐実を度々披露。「本当に36歳!?」、「安達祐実が可愛すぎる」などと話題になり、童顔、身長153cmのいつまでも“変わらない”美少女性と、アラフォーというギャップが注目されている。
また、いつまでも若々しいファッションと美肌なども女性たちから支持され、今では29万5000人ものフォロワー数を誇る“ファッションリーダー”的なポジションまで獲得しているのである。
安達を子役時代から知っている視聴者にしてみれば、これまで苦労をしてきた道のりを知っており、どこか「見守りたい」「応援したい」という心理が生まれているのかもしれない。さらに、アラフォーになりながらも安達は可愛らしさ、幼さの面影をいまだ残し、「あの頃のまま」の“変わらない魅力”を持ち合わせているのも支持拡大の要因と言えるだろう。
これまでに苦労した人生経験を糧とし、“悲哀”のある役どころでは圧倒的な存在感を放つ女優として評価を確立。芸能界における「子役は大成しない」というジンクスを見事に覆した安達だが、女優として再ブレイクしただけでなく、インスタを利用する今どきの“感度の高い”人たちからも支持されるに至っている点も見逃せない。
今後は“円熟した演技”と“ファッションアイコン”という二軸を武器に、子役時代とは全く異なる“大人の女性”としての活躍を見せてくれるだろう。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180411-00000331-oric-ent
みんなのコメント
こんな可愛い奇跡の奥さんなのに。
プライベートの顔見てると、今の旦那さんがすごくいい人なんだろうなと思う。
主に泣いてますの「ゆっこ」をキャスティングされたとき、
原作を知ってたから、正統派女優というイメージを抱いていただけに
「こんな役受けて大丈夫かなー」と心配したんだけど
演技を見たら本当にゆっこそのものではまり役、びっくりした。
今後も頑張って欲しいです。
いつ何があったのか考えながら読んでいるので、統一して欲しい。
勿論、好感度高い芸能人ではありますが。
最近、女優さんを抱える芸能事務所って、こういうネット記事でネガキャンならぬポジキャンするのが定石になりつつありますね。
大手事務所さんみゅーじっくへの
忖度記事の空気。
影のあるママ役もとても良かった。
家なき子を見てない世代だけど、とても素敵な女優さんだと思います。
色々あったけどその全てが糧になってか、強烈なインパクトを残せる女優さんになれましたね
毒親に悩まされてる中で
頑張ってるので、応援したい
上空ミサイル飛んでるシリアの子供達のレベル?
それとも北朝鮮で強制労働してる人のレベル?
貴方のレベルの地獄は、殆どの人が経験してる。
子役で芽の出ない人がどれだけいるか?
天賦の才能、美人、高収入、良い旦那、
容易く『地獄』使われてピンとこない。
他の方も言っていますが、キントリの演技は忘れられません…!流石、元天才子役!芸歴が長いだけあってお芝居は安定しているし、苦労されてきたからか、同世代の女優さんに比べて肝が据わっている気がします。
個人的には、もっとシリアスな演技を沢山観たいので、子育てしつつ、女優業を頑張って頂きたいです。
どうやっても斉藤由貴と比較されるから、大変だぞ。
頑張って下さい。
この回は、意味不明で、自分には苦手なタイプの脚本だったな。
この手のドラマで、妄想と現実を同じように描いてしまうと、何でもありになって冷めてしまうわ。
どんどんドラマに出てほしい。
あそこでの「足の甲にぐりぐりハイヒールねじ込んでくるツンデレ&予想の斜め上のタイミングでぶっこんでくるコメディエンヌ演技」に、オジサンズキズキ来てますんで
やはり子役で活躍したから恵まれてるんだろうな。
俺には時間が無いんだ!
勃たないんだよ!
海外の役者に比べると日本では、役者を一人の人間として多角的にとらえることをせず、まるでマンガのアイドル並みに祭り上げてイメージを固定させてしまう傾向が強い。
ニュースの報道にしてもそうだ。
イメージ先行で本質から離れて一般受けの内容になってしまう。
そういう所を乗り越えて、彼女には、さらに熟練した役者になってほしい。
「物心つかない頃から芸能界に」やった母親は、
お世辞にも上昇志向高いとは言えないと思うが?
元だんなですね。
斉藤由貴が降板だから、家なき子との絡みでww、あてがわれただけだろ。
しかし、ガチで家なき子見てたから、こういう風になるとは思わんかったな。一線級のゴールデン枠主演とかに抜擢とかはないだろうけど、いい女優さんだと思う。
身長は本当に小さいのに、あんなにオシャレなのは洋服のバランスがわかってるんだなって。
顔だけだったら、美容系のCMに出ても全然違和感ないと思う。
透明肌だし、ナチュラルな感じもある。
同じ年だから、なんか応援しちゃうんだよね。
三田佳子の回もゲスト女優としての凄かったけど、安達祐実の回どっちが名作か、って悩む。観てない方はどっちも是非見て欲しい。
あれ以降やはりというべきか、それまでよりも高い頻度で単発出演やゲスト出演などが増えてる。
リピートってドラマも前半出番少なかったけど、最終回近くなると主要3人と同じくらいのインパクトあったし、演技は完璧だし、むしろ10代20代の時より今が旬な気がする。
本当変わらんね。