16日に完全引退した安室奈美恵(40)。彼女ほど地元沖縄に愛されたアーティストはいない。15日のラストライブの前には空港の柱に始まり、那覇市内は、市役所、銀行、国際通りのフラッグまで安室一色。市内を走るモノレール・ゆいレールの駅では安室の曲がBGMで流れ、車内の吊り広告にも安室だ。
ライブが行われたコンベンションセンター行きのバスの正面とサイドの電光掲示板には、通常の行き先とともに「WE?NAMIE」の文字が表示され、ピンクの安室ラッピングバスも走るなど、公共機関まで積極的に参画していた。
「人気がこんなに凄いとは思わなかったね。もともと地元・沖縄の歌手はみんな好きだけどね、15日は(ライブ会場の)コンベンションセンターまで何往復したか……10往復、いや20往復したかな。
しかも、世界中から来るから驚いたよ」と語るのは地元のタクシー運転手。レンタカーは島内で約1000台が稼働、
ホテルは満杯で「16日は100人単位で宿泊者の入れ替えがあり、大変でした」というゲストハウスのスタッフの声も。安室の引退ライブ前後1週間の経済効果たるや有史以来という声まで上がっている。
中でも空前の売り上げを記録したのは新聞だ。地元の「琉球新報」「沖縄タイムス」の両社では社屋に巨大ビジュアルを施し、1階では企画展を開催。
琉球新報の入場無料企画展には2万6000人が訪れた。同社では引退日当日の16日と、17日には特集号を発売。
17日の特集号は、15日に開催されたライブの写真とライブリポートが掲載されるとあって、なんと朝4時から国際通り周辺のコンビニでは新聞を求めるファンが続々。即、完売だった。
「通常分に加え、16日付は5万部、17日付は4万部を増刷し、18日時点で店頭分は完売しました。新聞を買い求めるために列をなすこと自体、前代未聞、社史に残る事件です」(同社担当者)
安室の引退興行ビジネスは200億円規模ともいわれているが、この1週間の沖縄における経済効果も数十億円単位なのは確実。沖縄の最強コンテンツである安室の“置き土産”は地元への最高の恩返しとなったようだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180920-00000006-nkgendai-ent
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